発達障害ライターが聞いてみた!500人のコミュニティを束ねる当事者の夢

発達障害ライターが聞いてみた!500人のコミュニティを束ねる当事者の夢

どーも、スンダヴです。

色々あって、今年度の確定申告は断念しました。
来年度に実施できるよう、情報を集めていきます。

今回紹介するのは、起業や自己実現を達成するクラウドマッチングコミュニティ「kokopelli」、Facebookで500人もの会員が登録している発達障害支援コミュニティ「Locopelli」と、を運営している濱田さんです!

2つのコミュニティを運営する濱田さん

自分の「好きなこと」であるプレゼンテーションやワークショップを中心に活躍し、近年はNHK出演や講演会など、活躍の場を広げています。

今回は、濱田さんが2つのコミュニティを立ち上げた理由、「kokopelli」と「Locopelli」の特徴、コミュニティを運用したい方や発達障害界隈に伝えたいメッセージなどをお聞きしました。

「コミュニティってどう立ち上げたらいいの?」「自分のやりたいことを実現したい…」と願う発達障害当事者の方は、ぜひ読んでください。

好きなことを仕事に-濱田さんがコミュニティを立ち上げるまでの道のり

-まず簡単に、自己紹介をお願いします

代々音楽家の家系に生まれ、自分も幼少期化からヴァイオリンを学びました。

大学院を卒業した後、まずSEとして就職しましたが、「好きなこと」を仕事にしたいと考え退職。その後発達障害と診断され、就労移行支援事業所に通いながら、プレゼンテーションやワークショップのイベントを開催しました。

最終的に、クラウドマッチングコミュニティ「kokopelli」と発達障害支援コミュニティ「Locopelli」を立ち上げ、現在に至ります。

 

-発達障害の診断を受けていますか?

広汎性発達障害という診断を受けました。後から、ADHD(注意欠陥・多動性障害)も追加されています。

 

混合型ですね。日常生活でどのような特性がありますか?

3つの診断の中では、ADHD的な特性がもっとも強いですね。

まず、忘れ物がとても多い。100万円のバイオリン、リュック、ゲーム機など、あらゆるものを無くした経験があります。

また、色んな意味でこだわりが無く、常にさまざまな事象に興味を向けている場面が多いです。失敗する経験も多数ありましたが、「あまり過去にこだわらない」というスタンスで、すぐ忘れます。

逆に、「一つのことに対するこだわりが強い」といったASDの特性は薄く、ドライな性格です。

 

-発達障害の診断を受けたときは、どう感じましたか?

「過去にこだわらない」という特性で、すぐに気にならなくなりました。

昔から、「やりたいことを見つけて、一直線に進んでいく」という人生の軸があり、「これからどうするか?」が重要だと感じたからです。生まれ持った発達障害に関係なく、「いかに自分の目標を達成するか」に集中しました。

障害があっても、視点を変えれば、個性になり得ます。

ドライだけどポジティブという点で、他の方とはちょっと違うのかもしれません。

 

-「好きなこと」として、プレンゼーションやワークショップを選んだ理由は何ですか?

発達障害と診断される前から、「誰かに学問を教えたい」、「夢を実現するためのコミュニティを立ち上げたい」という夢があったからです。

話が少しさかのぼりますが、学生の頃「良い大学に行きたい」という学歴コンプレックスを抱え、浪人していた時期がありました。しかし、ADHD特有の先延ばし癖により、勉強が手につかなかったんです。

「どう頑張っても落ちるな」と感じて夢を諦めたとき、生まれて始めて「将来何をしようか」と考えました。その時、「人に教えるのが好き」という思いに気付いて、「誰かに学問を教えたい」という第1の目標に目覚めたのです。

それ以外にも様々な夢が当時ありましたが、「社会の枠組みに囚われたままでは叶えられない」とも感じました。

「それなら、自分の夢を全て叶えられるコミュニティを作ろう!」と心に決め、これが第2の目標となりました。

 

始まりは脳科学-「kokopelli」と「Locopelli」の誕生秘話

-その後、どのようにしてコミュニティを立ち上げましたか?

就労支援移行事業所に通っている時、脳科学やフロイト心理を利用して、自己分析をしてみました。すると、「人間の感情の仕組みは自己愛と他己愛で説明できる」という論理が、ADHDやASD含む発達障害を説明するのに役立つと感じたのです。

自分の感情も脳科学による分析で綺麗に分類できたので、「これは偶然じゃないな」と思いました。

この脳科学による自己分析をコアにして立ち上げたのが、クラウドマッチングコミュニティ「kokopelli」です。自分がスカイプで長年使っていたハンドルネームをもとに名づけました。

インディアンの精霊がモチーフとなっているキャラクターです。

濱田さんが立ち上げた「kokopelli」と「Locopelli」のロゴ

「kokopelli」では「ビジネスを立ち上げる敷居を下げる」というコンセプトのもと、感情分析ワークショップやビジネスプランのプレゼンを行うイベントを開催しました。

 

-始めは「kokopelli」からスタートしたんですね

その後、より発達障害の支援や啓発に特化したイベントも立ち上げました。発達障害当事者や支援者向けのカフェ「Neccoカフェ」でイベントを始めたのが最初です。

発達障害当事者向けのイベントが開催されるNeccoカフェ

発達障害当事者は横のつながりが強いので、集客もやりやすかったですね。

様々なイベントやワークショップを開催しましたが、目玉となるのが、ビジネスプランのプレゼンからヒントを得た「自分プレゼンテーション」です。

 

-どのような内容なのですか?

その名の通り、発達障害当事者が、自分の発表したい話をプレゼンするワークショップです。発達障害当事者は「自分の意見を表明する場が少ない」という問題を抱えており、そのような方向けにプレゼンの場を企画したいと考え始めました。

始めは自分1人で開催していましたが、パートナーやスタッフが徐々に増えていき、現在も継続的に「自分プレゼンテーション」を開催しています。

全ての当事者が前に立てる場なので、興味がある方は遠慮なく申し込んでください。

自分プレゼンテーションの様子

 

-大勢の人の前で司会をすることになりますが、苦手意識はありませんでしたか?

昔から「プレゼンで話術巧みに人を魅了してみたい」という憧れがあったので、挑戦してみましたが、最初はうまく行きませんでしたね。

それでも始めからお客さんが来てくれて、パートナーやスタッフも徐々に増えていったので、徐々に上達していきました。

 

-習うよりも慣れろ、ですね!

徐々に参加者も増えてきたので、「kokopelli」とは別のコミュニティにしたいと感じ、「Locopelli」と名づけました。

メンバーがFacebookのグループ機能を通じて繋がっており、発達障害当事者が自由に発信できる場を用意しているのが特徴です。

ココペリをよりハワイアンにアレンジしたキャラクターである「ロコペリ」をもとに命名しました。

 

メンバー500人超!-濱田さんが「Locopelli」に込めた願いとコミュニティの経営哲学

-ここからは、「Locopelli」の活動を中心にお話を伺います。現在の「Locopelli」では、どのような活動を行っていますか?

「Neccoカフェ」で健康マージャンといったリクリエーションや脳科学をもとにしたワークショップ、別会場で「自分プレゼンテーション」を開催しています。

Facebookとイベント集客サイト「こくちーず」での集客がメインです。

「Neccoカフェ」でのイベントは20~30人、「自分プレゼンテーション」は40~50人ほどが集まっています。

 

-「Locopelli」全体で目指していることは何ですか?

Facebookのグループを通じた繋がりを通じて、発達障害の啓発・当事者の自己肯定感・独立心の向上を目的として活動しています。

脳科学を利用したワークショップを通して自己分析と人生の目標発見を行う、「自分プレゼンテーション」で自分を表現しフィードバックをもらうのがメインの活動です。

特に「自分プレゼンテーション」は、自分の成長を実感し、自信を得る良い機会となります。

カラオケや散歩など、余暇支援を目的としたリクリエーションも豊富です。周りに発達障害であることを明かしていない方もいるので、招待制のクローズなコミュニティとなっています

といっても排他的ではないので、どなたでも参加できますよ。

興味がある方は、僕に遠慮なく申し込んでください。

また、「Locopelli」を通じて「人生の目標を見つけた!」「個性を生かして働きたい!」と感じた方が、「kokopelli」に参加することもできます。

 

-イベント以外では、どのようなメリットが得られますか?

独立の精神を養うための場を提供できます。発達障害の就労支援は手厚く用意されていますが、ADHDの場合、起業や独立の方が向いている方が多いので、逆に辛くなってしまうパターンが多いです。

「Locopelli」はそのような方への受け皿として機能します。

一番簡単なのが、発達障害に関連するイベントの立ち上げですね。「Locopelli」のFacebookを通じたネットワークに所属する500人のメンバーに対して、イベントの開催を告知できます。

その他にもさまざまなチャレンジが可能ですが、基本的には自主性を重んじるのが特徴です。

やりたい人がいたらサポートはしていますが、こちらから強制せず、自由にやらせています。

 

-人が多くなると、トラブルも増えると思います、その場合はどうしますか?

トラブルに巻き込まれた経験はあります。ただ、僕自身スルースキルは割とありますし、「あっても仕方ない」と構えていますね。

厳しく取り締まるのも嫌なので、ルールをことさらに厳しくしないのが方針です。

 

-「Locopelli」や「kokopelli」での活動を通じて、学んだことはありますか?

自分でも「人のためになる活動」ができるんだな、と感じました。また、自分の成長も実感しますね。

私はもともとコミュニケーション能力が低かったのですが、人前でも臆せず話せるようになったのは、「Locopelli」や「kokopelli」での活動の賜物です。今後は当事者の以外の方とのコミュニケーションも増えますので、臆せずチャレンジしたいですね。

自分の名前を売り出していく以上、悪評もつくかもしれませんが、それも覚悟でやっていきます。

 

-発達障害当事者が濱田さんのような活動を行いたいと相談してきた場合、どのようなアドバイスを行いますか?

 Facebookなど、人を集めるツールは豊富にあります。面倒で地道な作業ですが、まずは気長にやることが大切です。オリジナルのサービスやイベントを開発する場合は、「どのようにやればより魅力的か」も考えましょう。

同じようなアイディアを持っている方は沢山いますので、差別化は必ず行ってください。

 

-最も重要なポイントは、何だと思いますか?

「何がやりたいのか」を考える、すなわち志ですね。恐らく、世の中になんらかの不満があるから、サービスやイベントを開発したいのだと思います。

その気持ちをとことん深堀りした後、みんなに伝わるようなメッセージにしてください。

 

-なるほど…志を決めた後は、何をすべきですか?

成功するまであきらめず、行動あるのみですね。

コンタクトを取りたい人にダイレクトメールを送ってみる、サービスやイベントを売り込みたい企業に直接営業をかけてみる、やり方は色々です。

ただ、ある程度のテクニックを学ぶことも重要です。Facebook一つとっても、まったく使いこなせない方もいらっしゃいます。ちょっとしたことを知っているだけでも成功確率は上がりますので、発信や拡散のやり方を勉強するのもおすすめです。

 

-イベントの参加者に満足してもらうポイントは何ですか?

「楽しかった」と感じてもらうのが何よりですね。

「自分プレゼンテーション」の場合、全ての方にプレゼンを行う権利があるので、残念ながら盛り上がらずに終わってしまうこともあります。

そのような場合には優しい言葉をかける、面白かったら褒めるといったトーク術が大事ですね。

一朝一夕ではできませんし、自分もまだまだ足りない部分があるので、努力を重ねたいです。

 

-濱田さん自身の魅力は何だと思いますか?魅力があるからこそ、コミュニティもここまで大きくなったと思います。

そうですね…

自分は出会った人にインパクトを与えられるわけではありませんが、誰も差別せず、仲良くなれる性格かなと感じています。

どちらかと言うと控えめなタイプですが、「話していると安心する」とよく言われますね。

 

-ワンマンではなく、理知的なタイプなんですね!

本当はワンマンです(笑)

ワンマンになりたいけど、ガツンと言えないタイプですね。自分を前面に押し出すトークは苦手ですが、言葉を選んで適切に呼びかけることが得意としています。

「感情を使わず、人に教える」のが理想です。

 

声を張り上げ、世界を変えていこう-濱田さんが当事者に伝えたいメッセージ

-「Locopelli」や「kokopelli」は今後どうしたいですか?

実は僕が忙しくなっており、近況をFacebookで報告する暇がないのが悩みです。コミュニティは今後も継続していきたいので、ボランティアの方の力を借りながら、維持していきます。

 

-近年は、テレビやイベントなど、多方面に活躍の場が広がっていますね。

そうですね。

去年はとある学会に呼ばれました。パフォーマーとして楽器の腕前を披露した後、発達障害当事者としてミニトークをするという構成です。その場でさまざまな医療関係者と繋がりを持ち、3月には佐賀に遠征が決まっています。目指していたポジションに近づいているので、その点では満足ですね。

NHKの番組にも出演し、生の所ジョージさんと共演できたのは嬉しかったです。100万円の楽器をなくすなど、当事者のあるあるを語りました。

「Locopelli」や「kokopelli」は継続しつつ、日本中で活動するのが当面の目標です。

英語にも凝っているので、最終的には世界も目指したいですね。

 

-壮大な目標ですね!

実は、とあるスタートアップ企業のプロジェクトに参加することがすでに決まっています。使う言語はほぼ英語、行政とも絡むプロジェクトです。難しいですがやりがいはありますね。

 

-それは初耳です!どのような役目を担うのですか?

お手伝いという身分ですが、人脈を生かし、英語力がある方をスタートアップに斡旋します。日本人の集客も、サポートしていく予定です。

やりたいと感じていたことの第一歩を踏み出しましたが、全てはこれからですね。

 

-この記事を読んでくれた方に、一言お願いします

発達障害を抱えている方は、決して他人より劣った存在ではありません。むしろ、偏りがあることは強みです。私たちは人一倍ストレスを感じますが、それは普通の人にとってもストレスであることを皆が気づけば、より良い社会となるでしょう。

障害を持っている僕らだからこそ、変革者になれる分野があります。

不満や願いをあえて発信し、一緒に社会を変えていきましょう!

 

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濱田さんのFacebookアカウント
https://www.facebook.com/tsurukamekkle

kokopelliのFacebookアカウント
https://www.facebook.com/groups/crowdmatch/

 

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