みなさん、初めまして。新米WEBライターの鶴野ふみです。姫路出身神戸在住のワーキングマザーです。
2人の息子を育てながらの仕事は、体力的にも精神的にもきついところが多く、今の環境を変えるような新しい働き方はないものか?と考えていました。
そんなときに出会ったのが在宅でも仕事ができる「WEBライター」という職業でした。
WEBライター、なるのは簡単
初心者ライターは、「クラウドソーシング」というWEB上で仕事の受注と納入が可能なシステムを使うのが一般的です。
サイトに登録すれば、その日からあなたもWEBライター。拍子抜けするほど簡単でした。
ここまではとってもスムーズでしたが、ここから私の葛藤が始まります。
書けない…プロフィールも記事も
登録を済ますと、次は自分をクライアントに売り込む“魅力的”な「プロフィール」を作成します。ここでスムーズな登録はストップ。「…書くことがない…」。
何を書けばいいのか、さっぱりわからなかったのです。
「わたしに人より優れているところなんてある?」「コレ、できます!って言いきれることある?」
この堂々巡りでした。
なんとか四苦八苦しながらも、プロフィールを仕上げました。そして、運よく、仕事を依頼されることになっても、「この記事にこの文章でいいの?」「これを断言してしまってもいいのだろうか?」とまたもや同じことの繰り返し、もはや無限ループです。
このとき、ふと、昔感じたことを思い出しました。
蘇る「暴れん坊将軍」のモヤモヤ
それは、わたしが小学校2年生のころのこと。何の気なしに「暴れん坊将軍」のオープニングを見たときのことです。「暴れん坊将軍」、言わずと知れた人気時代劇シリーズ。将軍徳川吉宗が江戸の市中を徘徊し、大立ち回りを演じるアレです。
オープニング、馬に乗って颯爽と現れる将軍吉宗。そして、そのバックに城が現れる。
城は姫路市民の誇り「世界遺産姫路城」。
でもテロップにはババーンと「江戸城」。
当時の私「江戸城ちゃうやん。姫路城やんけ(※播州弁)」。
幼かった私は「テレビでウソを言っている。江戸城じゃないのに。これはいいのだろうか?」と一人でドキドキ、モヤモヤしたのでした。
今ならわかります。もうアラフォーなので、わかります。「映え」です。姫路城きれいですもんね。第一、江戸城には天守ありませんし、姫路城だろうが江戸城だろうが、ストーリーにも何も問題もありません。
「暴れん坊将軍」が伝えたいこと
なんだかこの、幼い時の「モヤモヤ」にウェブライターとして、大事なものがあるような気がしたのです。
暴れん坊将軍の視聴者が求めているものは、
・どのストーリーも勧善懲悪の安心感
・殺陣の颯爽感
・将軍の本当の姿を知ったとき、悪人たちが慌てふためくおもしろさ
の3つだと思います。
ということは、「暴れん坊将軍」のオープニングでは「江戸城」だろうが、「姫路城」だろうが、どちらでもいいのではないのでしょうか。一番大事なのは視聴者に「おもしろかった。見てよかった。」という余韻を残すことです。
さらには、この番組はあくまで時代劇。「日本の名城100選」ではないのです。
もしかして、わたしが「書けない」と悩んでいることは、「江戸城に代わりに姫路城を出してもいい?」と悶々としているのと同じことなのかもしれません。
しかも本編前のオープニングの段階で。
クライアントは何を伝えたいのか
クライアントはライターに依頼した文章で、何を一番伝えたいのか。どんな読了感を与えたいと思っているのか。
これをしっかり理解した上で記事を書くことが、ウェブライターとして一番大切なのだ、と思いました。
その読了感を与えるためなら、もちろん、限度はありますが、多少の言い切りや誇張は構わないのはないでしょうか。
そこへ行きつくためにまず、必要なのは「場数」と「割り切り」。これがライターの“要”のように感じました。
「場数」を踏めば、どのような読了感が求められているのかを読み取る力が付きます。その読了感へ導くために必要なのが「割り切り」です。自分の中で悶々とせず、求められる読了感のため、と割り切って、執筆していくこと。
この2つが私の感じた初心者WEBライターに最も求められるものです。
どちらも私にはまだまだ足りないものです。
まとめ
今年で母になって10年。考えてみれば、この10年は、「現状維持」で精いっぱいの10年でした。
今回、ウェブライティングを通じて、今まで全く出会わなかったような人たちと会う機会に恵まれ、全然考えたこともないようなことに興味を持ち始めました。私にとっては、10年ぶりの大進化です。
ウェブライティングとは単に、お金を稼ぐための手段ではなく、生活すら変えてくれるものなのかもしれません。これからの10年は自分のために、暴れん坊将のごとく、飛躍していく10年になったらいいな、と思います。そして、そのときもWEBライターだったらな、と思うのでした。