大阪ものかき隊、隊長の本田です。
2026年、大阪ものかき隊は大きな節目を迎えます。 これまで大切にしてきた「ライターとしての研鑽の場」という枠を超え、「書くことを楽しむすべての人」を主役にしたコミュニティへと進化することを決定いたしました。
なぜ今、私たちは変わるのか。そして、新しくなる「大阪ものかき隊」が何を目指すのか。コミュニティを立ち上げ、運営してきた立場として考えていることを書いてみようと思います。
第3フェーズの方向性 概要
まず、何が変わるかです。
大方針
(ライティングで収入を得たい)ライターのためのコミュニティから、
書くことを楽しみたいすべての人のためのコミュニティに、門戸を拡大します。
文章を書くという行動の先には、さまざまな目的があります。
収入アップ、第二の人生、癒やしや自己実現・・・
これまでもさまざまな目的を持つ方に入隊いただいてきましたが、どうしても全体の意識が「稼ぐTips」に偏りがちでした。
その偏りを調整し、一層「書く」というシンプルな行動に立ち返るための方向転換をしていきます。
ただし「書いて、社会とつながる」ことを目的とするなら、そこには職業としてのライターの存在意義や、時代に合わせたノウハウについても考えていく必要があります。
そのため2025年12月から実験的に、スタートコースと題した「ノウハウを得るためのプチスクール」を実施しています。今後さまざまな目的の「ものかきさん」が入隊していただくことを考え、ジャンルを細分化し、自分の知りたいジャンルのプチスクールに個別アクセスできるスタイルを確立していくこととしました。

これまでの歩み ~第1フェーズから第2フェーズへ~
思い返せば、大阪ものかき隊は時代に合わせてその役割を変えてきました。
- 第1フェーズ 2018年~2019年(1〜7期)
クラウドソーシングを活用した「副業」に挑戦する会社員を中心に、キャリアの選択肢を広げる場所としてスタートしました。世相としては大企業での副業解禁という要素が大きく、またコミュニティといえば「リアルで集う」ことが当たり前でした。(Zoomなどありませんでしたしね!)
隊費は5,000円で、毎月コワーキングスペースに集まり勉強会&飲み会を開催。年齢層も高めで、40~60代がワイワイと集い「セカンドキャリアとしての執筆」「副収入のためのクラウドソーシング」に取り組んでいました。 - 第2フェーズ 2020年~2025年(8〜19期)
コロナ禍です!
紆余曲折のミーティングの末、活動がオンライン化。世相としては「在宅で働けるライター」を目指す方々が急増し、全国各地から仲間が集まる環境へと成長しました。
そのため大阪ものかき隊も「ライターとして収入を得たい」という方に向け、マーケティング勉強会や中級ライター向け講座の開講などを実施。すべて試行錯誤でしたが、ライターという職業への参入ハードルが一気に下がったことで発生した「稼ぎたいニーズ」は大きかったです。
この第2フェーズでは入隊の年齢層がやや下がり、30代の方が増えました。同時に「専業ライター」の参加もやや増加し、大阪ものかき隊は一層「ライターとして収入を得たい」というニーズに応えるための場所にシフトしていきました。
コロナ禍中の2021年に以下のような記事を書いています。当時の様子をリアルに綴っていますので、こちらも合わせてお読みください!

2026年、第3フェーズへ進化する理由
なぜ2026年というタイミングで進化が必要なのか。そこには3つの大きな背景があります。
- 社会の変化(ポストコロナ)
ここしばらくの隊の大きな課題は、オンライン上の情報の行き渡りや発展性でした。
社会活動がリアルに戻り、出社する人も増え、オンライン交流会や勉強会の参加者が激減。Slack上の活動も目に見えて鈍化。コロナ禍では「19:00にZoomで!」といえばワラワラと集まれたのに、今や各自の社会生活や家庭の予定でパツパツ。悠長にPC前に居られる時間が減ったということかと思います。
もちろん運営側が魅力的なコンテンツを提供できていないという課題もあります。隊長として弱音を吐けば、「こんなに活動が鈍化するならコミュニティの役割は終わったんだな」と、クローズすることも考えていました。 - ライティング価値の再定義
コロナ禍でライター業への参入障壁が下がったことで、ライターになりたい方は増えましたが、競争環境が激化する中で「本当にいいライター」の価値が改めて問われています。
一周まわって、ライターはなりにくい職業に戻りつつあります。そんな変化の中で「稼ぐためのTips」をお伝えするコミュニティに何の価値があるのでしょうか。
もちろん今からだって専業ライターにはなれます。これは間違いないです。しかし覚悟もなく「家で何か副収入を」と思う方は、ライター以外の収入源の方が確実です。第2フェーズで私が散々、隊の中で発信してきた「ライティングで収入を得るためのフローとノウハウ」自体がオワコンになってきたということです。 - AIの進化
AIが執筆業務の一部を担い始めたことで、人間ならではの「ライターのスキル」や多様性がより重要になっています。そして今からビジネス上に求められる文章は、AIが書いていきます。そうなったときに、なぜ文章を書くの?と問われたら、なんて答えますか?
私は「言葉で自分の心情や情報をアウトプットすることは、人類の役割でもあり、本能だから」と答えたいと思います。たまたま今は文章が簡単に商品化できる時代にいるだけで、商品にならなくたって「書きたい」という欲望と情熱は、人類から消えることはありません。
だからAIの進化とはまったく違う場所に、ライティングの意味を置きたいと考えました。
これは実はずっと考えていたことではありましたが、私もプロとしてご飯を食べていく身。昨年までは文章の商品化に力を注いできました。しかし今後は、私自身もコミュニティも、AIとは違う文脈で「書くこと」を捉えたいという思いが強くなりました。

できることは広がるし、やりたいことに近づいてきた
マーケティングのような業界にどっぷり浸かっているため、「参加者を増やすならペルソナを決め、ターゲティングを行うべき」という理論に引っ張られてしまいそうな自分もいます。
でも今回はそうしてはいけない。すべきことはペルソナ設計ではなく、もっと普遍的で本能的な部分へのアプローチなんだろうと考えました。
執行部でもたくさん話し合いましたが、今回の方向転換を決めてみると、いろいろ面白いこともできそうな気がしています。たとえば「小学生に書く楽しさを伝える活動」。個人的にも以前からやってみたいと思っていた活動が、大阪ものかき隊のコンセプトと合致したことで、実現可能性が高まった気がしています。
それから「自分史を書きたい人の支援」や「手紙や日記など、超個人的な文章のすすめ」など、これまでの商業ライティングの枠から飛び出した活動がめちゃくちゃしやすくなります!これは結構ワクワクしています。
そもそも8年間、赤字なのに手弁当でコミュニティ活動を継続してきた理由は、営利目的ではなく「書くことでつながっていきたい」という気持ちがあったからです。そう思うと、9年目に入る年に社会がグルッと回って、一番やりたいことに近づいてきた・・・ということで、まったく想像もしていませんでした。まあ、コロナ禍とAIのおかげとも言えます。
コミュニティは変化が激しい方がいい
また、私のポリシーとして「コミュニティは変化が激しい方がいい」とも思っています。大阪ものかき隊は、一度退会された後も出戻り自由なのですが、1年間離れていた方が戻ってきたときに「以前と変わりませんね!」って思われたら終わり・・・という気持ちで運営してきました。
社会も人も変化します。人は成長します。
だから、そのつれづれに文章が必要なんです。
たとえばAIが文章を書くようになった時期に、noteというプラットフォームが巨大化し、人々のアウトプットとインプットの欲望を支えるようになったのは、面白い現象だと思いませんか?
私はきっとこれからも、言葉を使った仕事をしていくと思うし、もちろんゴリゴリにテクニックを駆使した「商材としての文章」も書いていくでしょう。だからこそ、コミュニティはプロアマ問わず「書く楽しみ」を自由に味わえる場所に変えていきたいと考えています。
このような方と活動がしたいです!
とはいえまだまだ試行錯誤。左右に行ったり来たり、戻ったりの繰り返しですが、書くことを楽しみたいな~思う方にお付き合いいただけると幸いです!
2026年春期(4月スタート / 20期)からは以下のような方に参加いただきたいと思っております。
これまでと変わらず
・専業副業問わず、ライターとして収入を得ている方
・ライターを目指している方
・クラウドソーシングなどで副収入を得ていきたい方
・創作やブログなど、クリエイティブな文章を書いている方
今後はこのような方も大歓迎!(まったく初心者でも大丈夫です)
・趣味でnoteやブログを書いている一般の方
・自分史や郷土史などを書いている一般の方
・本業で文章を扱う必要があり、知識を得たい会社員の方
・発信などの業務が多い経営者の方
・教育現場などで、書くことを教えている方
年齢制限は・・・ありません!といいたいところですが、いったん中学1年生以上とさせていただきます。年齢に上限はありませんが、パソコンをある程度扱え、Zoomに参加できることを条件とさせていただきます。
活動の内容は、大阪ものかき隊のサイトにまとめていますのでご覧ください。
「書く」という行為は、孤独な作業に見えて、実は世界とつながるための最も力強い手段です。
狭義の「ライター」という言葉にとらわれず、あなたが知りたいこと、やりたいことに寄り添える体制を目指します。一緒に自分自身の価値を再発見し、新しい世界を広げていただけると嬉しいです。
皆さんと一緒に「書く」を楽しみ尽くせる日を、楽しみにしています!




