きっかけは、この春にマナー講師の資格を取得したこと。
同時に、パラレルキャリアについて考え始めました。せっかく好きな仕事を続けていくと決めたのだから、もう1つの仕事も「好き」であることに軸を置きたい。
そしてそれぞれの仕事が、お互いにいい影響をもたらすものであるともっと嬉しい。
そう考えたとき、頭に浮かんだのがライターという仕事でした。
実は何年か前からWebライターに興味があり、ネットで講座や資格について調べていました。その中で、ずっと気になっていたのが「ものかき隊」です。
部会で力をつけながら仕事を経験できる、そしてライター同士の交流が持てるという活動内容はとても魅力的でした。
ですが、私は人見知り。ライター未経験なのに、いきなりコミュニティに飛び込むなんて、ちょっとハードルが高い…なんて悶々と考えて迷う日々。ようやく腹を括った時には、申し込み期限が過ぎ、慌てて事務局に「すみません！まだ間に合いますか！？」と駆け込んだのです。
間に合ってもいなければ、締め切りを守らないという、ライターとしてやってはいけない事を最初にしでかした所から、私のものかき隊としての活動が始まりました。
入隊後3か月は、同時期に入隊したメンバーと共に基礎講座でライターとしての基本的な知識を学びます。
大きな支えになったのは 7人の同期、そしてメンターさんの存在です。同じ悩みや疑問を分かち合う人達がいること、まだ何も分からない私達に、細やかなアドバイスをくださるメンターさんのサポートは、本当に心強かったです。隊の雰囲気もとてもアットホームだったこともあり、安心して活動を始めることができました。
【講座での学び】
1回目の講座では、書いた文字数とそれにかかった時間をカウントする、自分の書いたものを共有する、という課題が出されました。
私はこれまで、ブログなども書いたことがなかった為、先輩ライターにアドバイスを頂きながら書き進めていきます。
こうして出来た記事は1895文字。好きなように書いたとはいえ、これだけの文字数を、自分で考えて書けたという達成感、そして、自分の書いたものにレスポンスがある事に、驚きつつもとても嬉しかったです。これで少し自信がついたのか、自分が書いたものを、オープンにする事への抵抗がなくなったように思います。今では週1～2本、note にエッセイを書けるまでになりました。
また、書いた文字数と時間の記録によって、文章を書くというハードルが下がったと感じています。以前であれば「OO字程度書いてください」という指定に対し、文字数を聞くだけで、絶対そんなに書けない！と拒絶反応が出ていました。ですが、最近では自分がどのペースで、どのくらいの量の文字を書くのかを掴めるようになった感覚があり「このくらいの日にちを見て取り組めば、何とかなるかな」と感覚が変わってきています。
2回目の講座ではマーケティングについて学び、3回目は自分がライターとしてのロードマップを決めていきます。
基礎講座の内容は、文章力などのいわゆるライターのノウハウを学んだり、鍛えたりするものではありません。ライターとして誰に、何を届けたいのか、自分のライターのタイプなど、時間をかけて考えていきます。
ライターの仕事はどういうものなのか、自分はどのタイプのライターなのかを知っておく事で息の長いライターになれると、隊長の本田さんは言います。
本やネットには載っていない、ライターとして長く活動してきたからこそ分かる、ライター業務の本質を、一番最初に教わる事が出来るのは、ものかき隊だからこそ。このおかげで、勢いに任せてやみくもに手を出して、疲弊する事が避けられたと同時に、ゆっくりと時間をかけて、自分の思い描くライター像を、具体的にイメージしていく事が出来ました。
【学びの場】
隊の活動は、全体の交流会に加えて「SNS広報部」や「編集校正部」などの部会が月に1回開催されます。内容は、部のテーマに沿ったもので、その時によって変わりますが、先輩ライターの仕事に関わるリアルな経験や情報が聞ける為、とても刺激になります。
最初は何について話しているのか、追うだけで必死でしたが、最近では専門用語やマーケティングの仕組みなど、少しずつ知識が増えてきて、参加が楽しくなってきました。
部会には、私のような、全くの初心者も参加させてもらえますし、参加したいけれど、アクションが難しいときは「耳だけ参加」など、それぞれのペースで活動に関わっていく事が出来ます。このオープンな空気が、ものかき隊の大きな魅力の1つです。
【基礎講座を終えて】
入隊から3か月経った今も、ライターとして学ぶことは、まだまだたくさんあり、今までの生活からは考えられない程の知識が日々、ものかき隊を通じて入ってきます。
難しいと感じることもありますが、なによりそれを面自がっている自分がいます。
学ぶことは本当に楽しい。
そして、自分を表現できる方法が増えるということは、もっと楽しい。
そして、ライティングの知識だけでなく、自己分析やマーケティング、人間関係に至るまで、書くことを通じて、こんなにも自分の世界が広がるなんて、思ってもみませんでした。
今は、ものかき隊に入る前よりも更に、ライターという仕事に魅力を感じています。
歩き始めたばかりのライター人生ですが、進んだ先には、さらに多くの思いもよらないことが待っているのだろうと、今からとてもわくわくするのです。