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【ライター基礎講座 受講生コラム】言葉の世界で生きていく覚悟

大阪ものかき隊

フリーランスでライターとして活動しているが「ライターです!」と名乗るのが怖かった。と言うのも、書く仕事よりも記事をチェックする仕事の方が多かったからだ。

どうすれば堂々と「ライターです!」と名乗れるだろうか…モヤモヤは募るばかり。

目次

ほとんど書いていないのに「ライター」と名乗っていいの?

ウェブメディアのディレクターとして20名ほどのライターさんを担当し、記事をチェックする仕事を受けていた。多い時には一日10記事ほどチェックする。スケジュール管理、クオリティ管理、SEO施策…やることがいっぱい。

ライターさんとのメッセージのやりとりもあるので、結構な時間を費やしていた。
ふと気づけば、書く仕事よりもチェックの仕事の方が増えている…

ライターさんからの記事チェック依頼があればすぐに対応する、この繰り返しではいつまで経っても自分が書く仕事に取りかかれない…いつしかライターとしての仕事を取りにいかないようになってしまった。

ディレクターの仕事は好きだ。上がってくる原稿は素晴らしいものばかりで、書き手として刺激される。自分もライターだから相手のライターさんの気持ちもよくわかるし、時にはお互い愚痴を言い合って楽しく仕事をしていた。

メディアの運営からは書く仕事もちょこちょこともらえていたが、ライターとしての収入よりディレクターとしての収入の方が多い。

書く時間がどんどん少なくなっていく中で、自分がライターなのか何なのか迷子になってしまったのだ。ほとんど書いてないのに、ライターと言っていいのか?

やっぱり「書く」仕事がしたい!

そんな時に出会ったのが「大阪ものかき隊」だ。

プロライター&編集者のセキララトーク、ライターのスキルアップと交流を目的とするコミュニティ…気になる!!

文章力をアップしたい!と言うよりも、書く仕事を増やしていきたい、仕事の幅を広げていきたいと思っていた私にぴったりだと感じた。

入隊して大きく変わったのがライターとしての思考。今まではオーダーがあって、こう書いてね、と言われたものをただ書いているだけだった私。

新隊員の養成講座を受けるうち、自分がやりたい仕事を選んでいいんだ、どんな仕事を受けるかは自分次第なんだと思うようになった。

これは当たり前のことなのかもしれないが、今までの自分には無かった視点。依頼がきたものをするのではなく、時間を使って自分のやりたい仕事をしてもいいんだと、ふっと心が軽くなったのだ。

そう思えるようになると、やっぱり書く仕事がしたい!自分で言葉を生み出したい!ライターです!と自信をもって名乗りたい!そんな欲がムクムクと現れてきた。

一歩踏み出す覚悟

しかし次に私に押し寄せるのは、今ある仕事をどうするか…という悩み。自分のやりたい仕事を探したい、でもこれだけの担当ライターさんがいる中で、書きながらチェックするのは厳しい…辞めてしまったらいいのだろうけど、収入は?そんな不安が襲ってきたのだ。

でも、ものかき隊のみなさんの「こんな案件ゲットしました!」や「こんなセミナーあるよ!」という、常に上を向いて進む姿に勇気をもらい、思い切ってサイト運営の方に仕事を減らせないか相談してみることに。正直怖かった。仕事がなくなるのは、フリーランスとして恐怖でしかない。でも、今の自分の正直な気持ちを伝えた。

「ライターとして書く仕事をメインにしていきたい。書き手として活動したいです」

ディレクターチームのリーダーとして多くのライターさんを担当していたのに、こんなことを言うのは無責任なのではないか、続けながらでも書く仕事はできるのではないか…そんな気持ちもあった。

「好きなことを仕事にできるのは素晴らしいと思います。前向きなご決断ですので、応援します。頑張ってください」と背中をおしてもらえたのだ。

まさかそんな風に言ってもらえるなんて思ってもみなかったので、とにかくうれしかった。応援してもらっているのだから、ここは踏ん張って書く仕事をとりにいこう、と。

言葉の世界で

クラウドソーシングを使っての応募はもちろん、気になるメディアへ営業をし積極的に動いてみたところ、いくつかチャンスをつかむことができた。隊に入る前だったら直接応募なんて、とてもじゃないけれど勇気が出なかったと思う。

これは隊で学んだ、自立するためのマーケ思考というのもが大きい。飛び込みでただ書かせてください!と情熱的に言うのではなく、エンドユーザーを満足させられるような提案をすることで、興味を持ってもらえたからだ。

言葉で人の心を動かすことができなければ、クライアントから継続して仕事をもらえることはない。

当たり前のことなのかもしれないが、視野が狭くなっていた私にとって大きな気づき。ただ文章を書くのではなく、時間を使って心を動かす言葉を作り出したい。

これからは言葉の世界の中で、丁寧に生きていこうと思う。

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