時代との別れは新しい私を創る 24時間耐久カラオケで感じた感謝と決別

時代との別れは新しい私を創る 24時間耐久カラオケで感じた感謝と決別

こんにちは。防災ライターの南部優子です。

まさかこの歳になって、こんな形で新しい時代の幕開けを迎えることになるとは思ってもいませんでした。

先日行われた「平成フィナーレ!平成の名曲に溺れる24時間耐久カラオケ」に参加した感想を、少しだけお話させてください。

こんなアホな企画、ほっとくわけにいかん

たまたま勘違いからライターを始めることになって(この話は別の機会に詳しく)、新しくできた仲間に誘われたのが、平成最後のカラオケイベント。

しかも、24時間ぶっ通しで平成の曲を歌い続けるという、なんとも無茶な企画です。

「これはまた、アホなこと考えよるなあ」
(念のため付け加えますが、大阪人のノリでは、これは褒め言葉です)

 

私は、歌うことは大好きです。聖歌隊にも入っています。
でもカラオケはどうにも不得意で、正直に告白すると、参加は迷っていました。

でも、こんなアホな企画は、やっぱりほっとくわけにいきません。
(繰り返しますが、褒めてます)

 

歌わなくても盛り上げ側には回るかな。
ちょっとは歌えるものも用意しておくかな。

そんな気持ちで参加連絡したことを、カミングアウトします。

平成の歌を探していてよみがえった軌跡

平成最後の「アホな」企画、ルールは「平成の曲を歌うこと」です。

とてもシンプルなのですが、最近の曲は知っていても歌えないし、自分が歌えそうな古いものはどこからが平成?と自信がなくなります。

とりあえず、どんな曲を聞いたり口ずさんだりしていたのか、自分の記憶をたどりはじめました。

すると、不思議なことに、歌を思い出しているつもりが、次々と出てくるのは歌ではなく、自分の記憶ばかりになっていくのです。

平成に変わったばかりのときは大学生でした。

就職、結婚。子どもが生まれて。

育休をとるパイオニア社員になったけど結局会社とトラブって。

熊野の山奥で自給自足して。

義両親のゆかりの地に強制的に移住してから、いろいろあって。

転職の最後は防災のコンサルとして、全国を飛び回るようになって。

再び大阪に戻り、フリーランスの決心をして。

パートナーと戦い、4人の娘と戦い、会社や地域と戦ってきたと思っていました。でも、こうやって記憶をたどっていくと、結局のところ、彼らを鏡のようにして、自分自身と格闘していただけだったように思います。

平成の30年間は、一番変化が大きくて、悩み、迷い、さまよっていた時代・・・私の20代、30代、40代が見事に詰まっていました。

不意打ちで、想定外の「私の平成」が浮かび上がってきました。

鳥肌が立ちました。

 

この1曲に心を込めて、平成とさよなら

24時間耐久カラオケイベントへの参加は、ぎりぎりになって連休の予定が狂い、駆けつけてもせいぜい1時間か2時間しかいられない状態になってしまいました。

でも、せっかく平成を総括したのだから(勝手にですが)、この企画には何が何でも参加したい!と決心しました。

いつ呼び出しがかかるかわからなかったので、最後に歌う1曲を決めておくことにして、会場に向かいました。

選んだのは、Kiroroさんの、「Best Friend」です。

ちょうどこの歌が流れていたころ、これからの生活に絶望しか見いだせず、底まで沈み込んだ状態でした。

そんな中でも踏みとどまっていられたのは、さりげなく横で見守ってくれた友人たちがいたから。

歌詞に聴き入って涙ぐんだ初めての曲でした。

苦しかったときを支えてくれた歌詞の一部、抜粋させていただきます。


ときには急ぎすぎて見失うこともあるよ 仕方ない

***

きっと今ここでやりとげられること

どんなことも力に変わる

***

ずっと見守っているからって笑顔で

いつものように抱きしめた

あなたの笑顔に何度助けられただろう

ありがとう ありがとう Best Friend

Kiroro 「BestFriend」Tamashiro Chiharuより


歌が、言葉が、生き続けるための力になることを心から実感した1曲として、平成最後に捧げることにしました。

 

ありがとう、平成。ありがとう、みなさん

顔を出した時間帯は、第一部の中間くらい、オープニングが一段落したころでした。ちょうどイベント参加者が少なめだったらしく、楽しく騒ぎながら、何曲か歌わせてもらえました。

うちわにアイドルや歌手の顔を貼り付けたお面で「なりきり」カラオケができたり。

当時流行したコピーをもって歌えたり。

「平成」「令和」の額を掲げて記念撮影ができたり。

ほんまにアホな企画、連休前のひどい忙しさの中、ようまあ用意したもんだと思います。(くどいようですが感心しています)

 

そして集まったみなさん。

疲れも見せず、合いの手や手拍子を入れたり。

突然マイクをもってハモったり。

大きな拍手とコールで盛り上げたり。

ええ大人がようまあここまで全力でアホな応援できるもんだと思いました。(しつこいですが、感激しています)

 

そんな輪の中で、一緒になってゲラゲラと笑い、歌ってハモってコールしている中、ひどく感慨深い感謝の思いでいっぱいになっていたのでした。

これが、今の私の仲間なんだ。

ここから、次の時代を、生きていくんだ。

 

呼び出しがかかって退室が決まったその時、私は平成最後と決めた1曲を入力し、心をこめて歌わせてもらいました。

ありがとう、最良の友。

ありがとう、平成。そして、さようなら。

 

素敵な企画に出会えたことに、心から感謝します。

 

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南部優子

南部優子

書籍編集歴8年、ライター歴15年、DTPデザイン歴10年。 出版社の編集員、選挙事務所の政策広報、環境NPO広報、防災コンサルタントの経験があります。現在はフリーランスで活動中。 WEBサイトからポスター・チラシ、広報紙、書籍まで、幅広いメディアでのライティングを行っています。