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音楽生活のすゝめ ~リズムを取り入れる~

音楽Webライターのミズタニ マサです。 

今回のテーマは「リズム」。音楽にとっては、欠かせない要素の一つです。

「えっ、音楽なんてやってない」という声もありそうですが、たとえ楽器が演奏できなくても、音楽を聞くのがイヤだとまではいかないでしょう?だから、少しだけ記事をお読みください。今回は生活の中にあるリズムについて考えます。

目次

◆リズムで大切なのはテンポと休符

音楽はリズム・メロディ・ハーモニーの3要素で構成されています。その中でも、私が大事だと考えているのは、リズムです。なぜなら、何もない状態であっても、リズムさえ存在すれば音楽が決まることもあるからです。また、リズムアンサンブルというジャンルもあります。音楽の根底として、すべての色合いを決めるのがリズムです。

そんなリズムは、テンポ(スピード)やトーンなどによってサンバ、ボサノバ、ジャズスィング、シャッフルなど多様に変化します。活気を感じる音楽はテンポが速く、悲しい曲やマイナーな曲はテンポが遅いといった具合です。逆にアレンジをして、オリジナルとはまったく違うイメージとなるよう演奏することもあります。そう、すべてリズムで音楽の味付けが変わってしまいまうのです。

◆各地で生まれたリズムと音楽

私の感覚では、誰にでも「心地良いリズム」があるもので、それを聴くだけで人はワクワクします。だから、気分転換に音楽を聴くという行為はとても有効といえるでしょう。

歴史においても、関連する出来事がありました。19世紀末ごろにはアメリカ・ミシシッピ川のデルタ地域で、黒人による独自のリズムを基調として、カントリー・ブルースが生まれました。またセントルイスでは、シンコペーションを特徴とするピアノ音楽のラグタイムが登場。さらには、ゴスペルとよばれる新しい音楽も出現しました。

ゴスペルは、スピリチュアルに似た歌詞でありながら、シンコペーションを強調したアフリカ的なスタイルです。これが、ニューオリンズのジャズへと派生していきます。また、1930年代にはブルースの影響を受けたピアノ音楽・ブギが生まれました。

ほかソウルミュージックは賛美歌を源流としているといわれています。クラシックの世界にも様々なリズムがあり、躍動的な音楽になるほどテンポが速くなり、打楽器が増えてダイナミックレンジが大きくなります。また動物的な音楽になるほどリズムは重要視され、生きる力強さが表現されます。

◆打楽器とリズム音楽

ここで、打楽器についても見ていくことにしましょう。日本では大太鼓や鼓(つづみ)があります。一方、世界を見渡せばコンガ・ボンゴ・カホン・ウッドブロックなどがあります。いずれも、リズム楽器だけで音楽を奏でることも十分可能といえます。

これを生かしたサンバは、ラテン系ブラジルのダンスミュージックです。日本では、サンバといえばあの曲を思い出しますが、サンバとの違いはあるにせよ、誰もが聞いたことのあるリズムですね。

◆神に捧げるリズム

日本では古くから、神楽(かぐら)とよばれる神様に捧げる音楽があります。奏楽する楽器の種類としては、大太鼓・小太鼓・横笛・銅拍子(手打ち鉦)があり、中でも欠かせないのが太鼓です。

神楽には楽譜がないため、他の演奏者は大太鼓の流れに合わせて演奏をすることが多く、舞い手との阿吽の呼吸が要求されます。ここに「間」という究極のリズム感(勘)が存在します。何拍子とか楽譜で表現できないリズムです。奏者は日頃の演者間でこの「間」の鍛錬が求められます。 

◆生活における「休符」「間」の大切さ

リズム音楽においても、力強さを表現するのに効果的なのは「休符」と「間」です。ただ速いリズムだけの音楽では成り立ちません。

さて、社会においてはコロナ禍が一定の収束をみせ、以前のような日常へと戻りつつあります。ソーシャルディスタンスによって、少しゆっくりになった生活のリズムも、今後はまた加速していきそうな気配があります。

自分にとって心地良いリズムは、やはり人それぞれ。いまの生活にも、少しだけ「休符」のようなアクセント、そして「間」を加えたリズミカルな生活を送ることで、毎日がもっと面白くなるかも知れませんね。

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