料理をシェアするのが劇的に苦手なので、心理を分析してみた

料理をシェアするのが劇的に苦手なので、心理を分析してみた

WEBライターの本田もみじです。

私は小さいころから、料理をシェアして食べるのがとてもとても苦手です。
それが家族であっても、恋人であってもです。

でも、楽しく食事をしている最中に「いらない」「あげない」と主張するのもいかがなものか…とか、変人に見えたり、気取っていると思われるのではないか…とか…

いろいろ考えてしまい、これまであまりいったことはありませんでした。

しかしまあ、もういい歳ですし、困ることも減ってきた。そしてもし同じように感じている人がいれば、共感してもらえるのではないか…と思い、この記事を書くことにしました。

有益な情報や解決策は載っていません。ひとり語りのようなものです。

「苦手」と感じるシチュエーションを分析

まず、シェアが苦手…というだけではざっくりし過ぎているため、どんなシーンで苦手と感じるのかを紐解いてみました。

ケーキやパスタのメリーゴーランド的シェア 苦手度★★★★★

まず一番苦手なのが、予期せぬ「メリーゴーランド的シェア」です。これは複数人でケーキセットやパスタを食べているときに起こりがちです。(ふたりの場合は断れたら断ります)

誰かと食べるときの共有が、「わあ、これ美味しい」「そっちもいいね!」という言語情報・視覚情報で終わればいいのですが、ひとりが「ひとくち食べる?」とシェアをしてくれることによって、「では私のも食べてみて」というシェアの連鎖が始まります。

すると、そのふたりだけでは終わらず、席についている全員が「じゃあ私のも」と参加することで、お皿が全員を一周するまで「オーダーしたものとは違う味」をほんの少しずつ口に入れるという不思議共有体験が繰り広げられます。

これが苦手な私は、息を詰め、なんとか全員分を回し終わるまで緊張しっぱなしです。もちろん味は分かりません。手元に戻ってきた料理は「人数×ひと口分」減っていて、もう一度、口の中を自分の味に戻せたときには、食べ終わりが見える量になっています。

苦手ポイントはふたつ。

①自分の期待する味だけでいいのに、違う味が口に入ってしまう
「今日は濃厚なカルボナーラが食べたい」と自分と相談して決めたのに、途中にトマトやバジルの味を挟みたくない。また自分の分が減るのも何だか困る。

②人のお皿から取ることに緊張する
どうしていいか分からない、もはや恐怖に近い感覚がある。たぶん手が震えている。理由は不明だが、この心理に名前があるなら知りたい。

なぜか「女子は、いろいろなものをちょっとずつ食べるのが好きよね!」という(真実かどうかは分からない)共通認識があり、人一倍気を使うタイプの(若いころの)私は、断ることもできず、(おかしいのは私なんだなと)肩身を狭くしていました。

オーダー時にシェアを決めたもの 苦手度★☆☆☆☆

しかし、オーダー時にしっかりとシェアを決めた場合は大丈夫なんです。

たとえばふたりで点心を食べに行って、「エビ焼売も、春巻きも食べたいよね!」「じゃあ、3つずつ入っているから両方頼んでシェアしよう」という合意があれば、何の問題もありません。

黒星がいっこだけ付いているのは、エビ焼売と春巻きを2個ずつ食べて、最後の1個ずつをどう配分するかを決めるときに、一瞬「シェアの緊張」が背中を走るからです。

大皿料理 苦手度★★☆☆☆

大皿料理は、はじめから「みんなの分が乗っているよ」という前提なので、あまり苦手ではありません。黒星2個の理由は、とり分けが苦手だからです。面倒なのではなく、これまたどうしてか、苦手なんです。

サラダ、お鍋、あんかけ豆腐…
そりゃ取り分けることもあります。目の前にアツアツのお料理と人数分のお皿があったら、早く食べたいですもんね。できます、もちろん。でもめちゃくちゃ緊張します。だから、できたら取り分けが得意な方に役目を譲りたい。決して偉そうぶっているわけではないんです。

焼肉・バーベキュー 苦手度☆☆☆☆☆

逆に、誰の分なのかはっきりせず、同量で分けなくてもいい場合は平気です!
各自が好きなように自分の肉(及び具材)を育てて、勝手に食べるスタイルは、とっても気楽。

(ただし美味しい具材が焦げついたまま放置されているのは悲しいので、自分もしくは誰かのお皿にどんどん乗せていってしまいます)

飲み会 ☆☆☆☆☆

申し忘れましたが、私は酒飲みで、飲み会も大好きです!
そして、唯一、誰かと料理をシェアして緊張しないのがお酒の席です。

これは恐らく、気が緩んでいるので「緊張」をしないためと、「欲しい、いらない」がはっきりいえるからだと思います。

「もう一個食べたいから、追加!」とか「もうお腹いっぱい…誰か食べちゃって〜」が楽に伝えられる。息を詰める必要はない。飲み会って本当に素晴らしいですね。

もちろん、嫌いなメンバーが揃っていたり、目の前に上司と鍋と瓶ビールが並んでいたり…となると話は別ですが、そんな飲み会にはもう縁がないはずなので、ノーストレスです。

 

どうやら、混ぜるのが苦手らしい

自己分析をしてみると、「人の料理と自分の料理が、混ざり合うのが苦手」なのではないか、という仮説が立ちました。

この「混ざる」というのは、リアルに口の中で味が混ざる…ということだけではなく、人の料理を自分が食べる、自分の料理を人にあげる…という行為自体に苦手意識があるようです。

つまり「自分の」「あなたの」と、一度所属が決まった食べ物を、再度分け合うときに緊張するようなのです。

ちなみに、私は潔癖症ではありません。どちらかというとズボラの大雑把、もちろん汚いのはイヤですが、アジアの安宿や、お皿から一回飛び出した唐揚げにも寛容です。

だからこの苦手意識は、「誰かの触ったものは…」的な嫌悪感ではありません。

しかしどうしてか、食べ物を混ぜるのが苦手です。よーく混ぜてね!と言われる料理…たとえば石焼ピビンパなんかも、スプーンでサクッと十字に混ぜるくらいで十分です。

プロが、歴史が、「そうした方が美味しい」と言うのですから、従った方がいいのでしょう。
でもできないんです。

コーヒーにはミルクを入れたい派ですが、わざわざスプーンでくるくるしなくてもミルクは勝手に混ざりますから放置です。料理は好きなのにお菓子作りが嫌いなのは、あの「混ぜる」という行為がなんだか面白くないからかもしれません。

ユッケの上のたまごも、混ぜるの苦手です。
カレーも端っこからすくっていきたい。

そういえば、「〇〇に△△をかけると、××の味!」というのも苦手。

また、メロンも生ハムも好きですが、乗せてあると食べれない。
一緒に口に入れるなら、食べない方がマシと思ってしまうのです。

 

長すぎる一人暮らしがシェアスキルを奪った

突きつめると、私の「ワガママ」でもあると思います。

一人暮らしをはじめて22年になります。

自分の食べるものは、100%自分の意思で決める。
作るのも自分、食べないという判断も自分。

という、超絶に気ままで幸せな生活、いつしか私から「料理のシェアスキル」を奪ってしまったようです。

もし大家族だったり、子どもがいたりしたら、そんなことはできませんよね。余った料理をどうするか…また自分の欲しい分が当たらないことだってあるでしょう。

しかし、そのワガママ分を差っ引いても、「人のお皿に手を付けると、手が震えるほど緊張する」というのは不思議な話です。

幼少期に何かのトラウマがあるのでしょうか。

同じような方がいたら、語り合ってみたいです。

 

誰かとご飯を食べるのは大好きです

最後に、誤解がないように書かせていただきます。

私は、誰かと食事をすることは、めちゃくちゃ好きなんです!

外食も、飲み会も、ホームパーティーも大好きです!

そして、取り分けてもらうのも大好きです。皆さんいつもありがとうございます。好き嫌いがあまりない雑食人間なので、いただいたものはほとんど食べます。

そのとき食べたくないものは、きちんというようにしています。
たとえば私は甘いものがそんなに好きではないので、「今はスイーツは口に入れたくない」という瞬間があります。おなかがすいている、疲れている、コーヒーがある…という限定されたシチュエーション以外で、そうそう甘味は必要ではないからです。

そのような感覚って、本当に人それぞれ。

だからこそ、食事という「楽しい」場面で、なるべく気を使わず、使わせず、同じ充実感を共有したい。

そう、料理のひと口シェアではなく、時間・空間のシェアで喜びを共有したい。

自分の好きな人と一緒に、自分の好きな料理を、それぞれが堪能する。
わざわざ味をシェアし合わなくても、それで十分ではないかな、と思っています。

食事という行為は、「一緒に食べる」というだけで、完璧なコミュニケーションの手段となり得るからです。

 

まとめ

こんな話は、昔は絶対にできませんでした。嫌われるんじゃないか…一緒にごはんを食べてくれなくなるんじゃないか…、人一倍「気にしぃ」な私は、逆に積極的にシェアゲームに参加していました。そして食べ終わるころには疲労困憊していたんですね。

でもまあ、歳を取ってシェアを断れるようになり、楽になったと思います。

皆さん、あまり気を使えない私ですが…じゃんじゃん飲みに、食事にお誘いください。

美味しい時間と楽しい空間を、めいっぱいシェアできたら、と思っております。

(そして、手酌で勝手に飲んでても、気にしないでくださいね)

 

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本田もみじ

本田もみじ

このサイトの運営者。元道産子、関西が大好きで定住してしまったWEBライター。ベンチャー企業勤務とライター業をパラレルで行き来する日々を送り、ライフワークはアジアの仏教美術巡り。