大人がADHDになるのは難しい!?ADHDライターが診断プロセスの問題点を挙げてみた

大人がADHDになるのは難しい!?ADHDライターが診断プロセスの問題点を挙げてみた

今年初めにADHD(注意欠陥・多動性障害)と紹介され、ライターを目指すことにしたスンダヴと申します。

ADHDが何なのか?については過去記事「ADHD(注意欠陥・多動性障害)ライターが考える、よりよい労働環境」があるのでそちらを参照してください。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)ライターが考える、よりよい労働環境

今回の記事では、ADHDの診断を受ける際に自分が思ったことや感じたことを書いていきたいです。大人の50人に一人がADHDであるとされる昨今、「自分もADHDかもしれない…」と感じ実際に診断を受ける成人の方は日増しに増えています。

しかし、診断に至るまでのプロセスには課題が多いのが実情で、ADHDになるのは簡単ではないのです。

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ADHDと診断されるには?

そもそも、大人がADHDと診断されるにはどうしたらよいのでしょうか?

プロセスを一つずつ見ていきましょう。

まずは、病院探しから始まります。ADHDを診断してくれるのは主に精神科医です。ADHDをはじめとする発達障害はうつ病と同じ精神障害として扱われており、精神科医のいるメンタルクリニックや病院で診断してもらう必要があります。

「大人の発達障害を取り扱っています」と明記されている所なら対応が早いので、そのような病院を探しましょう。大人のADHDを診てくれる病院を検索できるサイトもあります。

病院が見つかれば、いよいよ診断です。まずはカウンセリングが行われ、なぜ自分がADHDと思ったのか?を聞かれます。スムーズに説明できるよう、日常生活での困りごとをまとめておくといいでしょう。

カウンセリングでADHDが疑われれば、検査が行われます。

検査の初めは問診です。幼少期から現在に至るまでの人生を振り返り、ADHDの兆候がなかったかを確認されます。正確な診断のため、自分の過去を思い浮かべながら正直に答えましょう。

問診が終われば次は科学的な検査が行われます。身体検査、心理検査、知能検査が実施され、ADHDと判断される諸症状がないか判断されるのです。

検査が終わると、最終的な判断が下されます。そこでADHDと診断されれば、正式にADHDであると認められます。ただし、社会福祉制度の支援を受けるためには、精神障害者保健福祉手帳を新たに取得する必要があります。

 

ADHD診断の問題点①予約が取りにくい

ADHD診断の問題点の一つとして、まず予約が取りにくいというのがあります。

僕の場合、月初めに予約の電話を入れたにも関わらず「すでに月末まで予約で埋まっておりまして…」と断られるケースもありました。

どこの病院を行っても常に満員に近い状態で、そもそも診断を受けるのが難しい状態でした。何とか夜遅くまで営業しているメンタルクリニックを見つけましたが、診断が終わるのは夜22時以降が常でした。

発達障害の概念が広く認知され、2018年から精神障害者も障害者雇用に含まれるようになりました。その関係で、精神障害に該当するADHDの診断を受ける方が急増しています。しかし、増える需要に対して病院の対応は追いついておらず、発達障害を扱うメンタルクリニックはパンク寸前なのが現状です。

 

ADHD診断の問題点②判明するまで時間がかかる

どこも混雑している中で、やっと診断してくれるクリニックを見つけてもスムーズにはいきません。ADHDと診断されるには非常に長い時間がかかるからです。

先ほど述べたように、ADHDと診断されるにはカウンセリング→問診→科学検査→診断のプロセスを経る必要があります。

しかし、プロセスを一つこなすごとに2~3週間待つ必要があるのです。つまり、実際には

カウンセリング→2~3週間待つ→問診→2~3週間待つ→科学検査→2~3週間待つ→診断

というかなりの長期間です。僕の場合、11月から診断を開始して終わったのが2月末でした。

希望者が急増しているのもありますが、ADHDと判断されるためには非常に長い時間がかかります。仕事や日常生活で悩み事があっても、なかなかはっきりとした答えが出ないので悶々とした日々を送らないといけないのが現状です。

 

ADHD診断の問題点③その後どうするかは自分次第

長いプロセスを経てADHDと診断されても、明確な解決方法が提示されるとは限りません。ADHDと診断された人間にどのような治療を施せばいいのかは曖昧だからです。

ADHDとは生まれもった特性であるため、治療して完治させるという手法は困難な症状です。投薬やカウンセリングを行って諸症状による弊害を緩和していくのが一般的ですが、投薬の効果には個人差がありカウンセリングだけでは具体的な手法を示せません。

医療機関も、ADHDの診断までは積極的ですがその後の対策に関しては消極的なのが現実です。確立された対策がないからです。

ADHDであることを会社にカミングアウトする、障碍者手帳を取得して障害者雇用枠で再就職することを進められるパターンもありますが、大人になってADHDと判明した方にとって決断しづらい手法です。

そのため、ADHDと診断されたはいいが、どうしたらいいかわからず悩みが深まってしまった…というパターンもあります。診断されるまでが大変、診断されても大変なのがADHDの悩ましいところです。

 

素早いADHD対策のためには

 以上のように、「もしかして自分はADHDかも?」と思っても診断には時間がかかります。診断されても、具体的な対策案を示されるとは限りません。

素早い対策がしたい!と考えている方は診断を受けている間に打てる手は打っておきましょう。

まず、メンタルクリニック以外の場所にも相談してみましょう。発達障害を相談できる場所としては、以下のようなものがあります。

・発達障害支援センター
・地域療育センター
・総合精神保健福祉センター
・自治体の福祉担当窓口

日常的に困っていることや精神的につらいことの相談に乗ってくれるので、診断結果を待つ間に行ってみましょう。複数の人に相談すると、新たな発見や生きる道が見つかるかもしれません。

次に、発達障害の当事者で行われる自助会にも足を運んでみましょう。ツイッターやインスタグラムで検索してみると、多種多様な自助会が開催されているのが分かります。

大阪の「金輝 大人の発達障害 アートカフェ」や東京の「BAR The BRATs」など、発達障害当事者が集まるバーもあります。当事者と交流を重ねて、困りごとや悩みを共有すると見えてくるものがあるかもしれません。

今の仕事に自信がなかったら、診断を待つ間自分のキャリアについて考えてみるのもいいかもしれません。ADHDの人間は、自分の好きな事なら高い集中力を発揮できると言われています。自分の人生を今一度見つめなおし、やりたい事や挑戦したい事を考えてみるのもおすすめです。

まとめ

ADHDと診断されるには様々な障害があり、診断された後も悩みはなかなか尽きません。しかし、自分の人生をどう生きるかは自分次第です。

ADHDを自らの個性ととらえ、前向きに生きていく決心をすれば克服も不可能ではありません。まずは自分の人生を見つめなおし、「自分が人生で成し遂げたいことはなにか?」を考えてみましょう。

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スンダヴ

スンダヴ

発達障害と診断され、副業による生存戦略を実行する「副業専門ライター」。発達障害、副業に関することならお任せください。