こんにちは、ライターのおおにしこはるです。今回はノマドワーカーに関しての記事を少し書いてみようと思います。
(これはノマドへの批判記事ではありませんので、ご了承ください)
カフェを長時間占拠するノマドワーカーとは?
「ノマド」という言葉、最近よく聞きますよね。
新しい造語と思っていたら英語で「Nomad」=「遊牧民」という意味らしいです。
彼ら・彼女らは何をしている人たちなのかというと、ITの技術革新により、オフィスのような固定した場所で仕事を行うのでなく、遊牧民のごとく様々な場所で仕事を行う人たちです。
彼らの業務形態を「ノマドワーキング」と言い、総称して「ノマドワーカー」と呼ばれます。
こういった人々が誕生した背景には、そこら辺に転がっているwifi等の通信技術の発展が大きなカギになるでしょうし、iPhone・iPadをはじめとする携帯端末の躍進が挙げられるでしょうね。
企業も様々な働き方を考える時代になり、我が社もwifiを完備し、固定した職場のデスクワークではなく、社内限定で場所を移動させて業務を行わせる形態にシフトしつつあります。
内勤の私でもそうなのだから、営業職の場合は想像に難くないでしょう。
また、在宅勤務だったり、フリーランスの方々の働き方は、正に「ノマドワーキング」状態。そう言った人たちがカフェを長時間占拠してしまうケースがあるので、対岸には苦々しく感じている人も存在しているのです。
母に言われて気が付いた、ノマドへの評価
いつだったか忘れましたが、私も自分自身のノートパソコンをカフェに持ち込み、長時間占拠組になったことがあります。
居心地の良いカフェでなので居座っていましたが、人が増えて来てガヤガヤし始め、内心「うるさいなぁ~」と感じ、その場を後にしました。
家に帰り着いて、その出来事をサラッと母に話したところ、
「一般客を『五月蠅い』『邪魔』だと思う方がお門違い。カフェでコーヒー1杯で何時間も居座られるお店の身にもなりなさい」「毎回、毎回カフェに行ったら長時間居座ってパソコン広げている人がいるし、そのせいで満席で、私らが別の店を探さないといけない」
とかえって文句を言われてしまいました。
あ、私ら邪魔なんだ~。と改めて思いましたよ。
確かに私がライター業を始める前は、スターバックスやタリーズ等の小洒落たカフェには、一般のカフェ客に交じってパソコンを片手に長時間居座る、所謂ノマドたちが集結していました。
それを目の当たりにした当時の私は、母同様に「長時間コーヒー1杯で居座られたら、こっちも困るやん!」と呆れていたことを思い出しました。
「そういえばそうだったなー」と遠い日々(?)を思い浮かべ、パソコン片手でカフェにいる現在の私を見る目は、母であり、かつての私なのだと感じています。
邪魔なノマドワーカーはいずこへ行けば良いのか?
じゃあ~、邪魔なノマドたちはどこに行けば良いのか…
ノマドだけの憩いの場があれば、誰も文句は言いません。
「めっちゃ探しましたよ~」と…大層な思いはしていませんけど、探してみると…
会社からの帰りがけに見かけた不思議な空間。
真新しいビルの1階で、若者がパソコンと睨めっこしている事が毎日のように続いていました。
とても小洒落た空間で、そのビルの受付の空間だとばかり思っていましたが、ノマドワーカーが集う「コワーキングスペース」だとは…ライターになって初めて気づきました。
「コワーキングスペース(Coworking)」の、wikiによる定義は次のとおりです。
「事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。通常、在宅勤務を行う専門職従事者や起業家、フリーランス、出張が多い職に就く者など、比較的孤立した環境で働くことになる人が興味を持つスペースで、独立して働きつつも価値観を共有する参加者同士のグループ内で社交や懇親が図れる働き方であり、コスト削減や利便性といったメリットだけではなく、才能ある他の分野の人たちと刺激し合い、仕事上での相乗効果が期待できるという面も持つ」
おお、正にノマドの憩いの場ではないか!
私が「Webライター講座」に出会った「OBPアカデミア」もコワーキングスペースの1つで、関西ではそのようなスペースが数多く存在しています。
フリースペースに設置されているデスクで仕事ができるし、別料金でオプションを付ければ「法人登記」「郵便ポスト設置(住所貸し出し)」等のサービスが受けられます。
昔は起業しようにもハードルが高く大変だったことが、これらのサービスにより容易に起業が出来るようになりました。
私でも自宅住所の他に住所を持とうと思えば持てるし、登記しようと思えば登記できるのですよ…何とも凄い時代になりました。
カフェでノマドワークを行うなら、コワーキングスペースに行く方がbetter
雑音が入りやすい一般のカフェで何時間もノマドワークするよりも、こういったコワーキングスペースに行った方が効率的に作業が捗ります。
もちろん、注文の合間にパソコンを取り出して軽くノマドワークをしたり、行儀は悪くなりますが…時間が無ければ「ながら作業」をすることは良いでしょう。飲み食いして即、席を立つなら。
でもコーヒー1杯で3時間、4時間単位で居座り続けることになるなら、一般客の目は厳しくなることを覚えておかないと、ウチの母のような印象を持たれることになり、ノマドへの見方が厳しくなるのではないかと懸念しています。
いろいろな場所で仕事をするライターにとって、「どこでパソコンを立ち上げるか」は、永遠の課題のようです。