【ライター基礎講座 受講生コラム】目指すは「文章の総合商社」。何でも書けるライターになりたくて、大阪ものかき隊に飛び込んだ

「他のライターは、一体どうやって仕事をしているんだろう?」

とりあえずライターの仕事を始めてみたのが、今からちょうど1年前。手探り状態のままクラウドソーシングサイトに登録し、ぽつぽつお仕事をいただけるようになったのは良いものの、現在のやり方が、正しいライターとしての仕事の進め方なのか、ずっと悩んでいた。

会社であれば出勤することで、毎日仲間と仕事内容について相談することができる。だがフリーランスとして活動するライターには、そうした情報交換の場がない。仕事の取り方や業界の相場、正しい仕事の進め方など、教えてくれる人は誰もいないのだ。

大阪ものかき隊の存在を知ったのはそんな時だった。

ライターのコミュニティに入りたい。同じ立場の人と情報を共有し合いたい。仲間を作り、切磋琢磨しながらもっと自分の価値を高めていきたい。そうした思いから、私は当隊への入隊を決めた。

目次

自分のライターとしてのタイプを知る

ライターと一口に言っても、商業系や編集系、ブロガーや小説家など、多種多様な種類がある。私は現在、クラウドソーシングサイトを通じて、クライアントの要望を確認して記事を執筆・納品している。いわゆる商業系に属するタイプだ。

基礎講座ではまず、自分がライターとしてどのタイプにあるのか見極め、自分の立ち位置や目指す方向性に“ピンを刺す”──つまり、自分の立ち位置を明確にすることの重要性を学ぶ。それぞれのタイプによって仕事の取り方や、今後のステップアップに必要な過程が異なるため、自分のタイプを見極めることは大切なことだと知った。

だがこのピンを刺すという作業は、意外と難しい。何故かというと、自分が将来目指す方向と、自分の好きなタイプとが異なる場合もあるからだ。たとえば今後、商業系ライターとしてクライアントのニーズに応えながら仕事を続けたいと考えていたとする。しかし、実際にはエッセイや小説を書くのが好きだった場合、ピンをどこに刺すべきかが悩ましい問題になってしまう。

正直、3回の講座を終えてなお、私はまだ自分のピンをどこに刺せばいいのか悩んでいる。自分のタイプを知るというのは、それほどまでに難しい問題なのだ。

自分の時給を知る

ライターとしての方向性を明確にした上で、次に考えるべきこと。それはライター業を行う上で、「自分の時給をいくらに設定したいか」ということだ。
例えば次のような仕事を受注したとする。

文字数:2,000文字
報 酬:1,000円

この場合、記事を執筆するのに1時間要したとすると、文字単価は0.5円、時給としては1,000円となる。だが、もし上記の仕事を納品するのに2時間かかったとしたら、時給は半分の500円だ。

ここで考えなくてはならないのは、「自分の時給をいくらに設定したいか」という点である。
もし自分の時給を2,000円にしたいと考えるならば、次の2つの方法がある。作業時間を半分にするか、もしくは報酬を2倍にして貰えるよう交渉するかだ。

実際、私は仕事を受ける際に「この案件ではどのくらいの時給になるのか?」という視点を持つようになった。それまでは単に「文字単価が高いか低いか」で判断していたが、文字単価に惑わされることはなくなった。特に、リサーチや構成に時間がかかる記事では、書く前にある程度の段取りを決めておかないと効率よく進められない。その点も踏まえた上で、自分の仕事について見直すきっかけを得ることができた。

今後の目標

最終的には、文章の総合商社「実山 あきら」になるのが、今の私の目標だ。具体的には観光や歴史、グルメや制度、お金に関する記事、そして脚本やエッセイに至るまで、幅広くジャンルへの理解を深め、何でも書けるライターになりたいと考えている。

今の私はまだ、ライターとしては駆け出しの段階だ。だけど、小学生の頃から文章を書くのが好きだった。ずっと、いつかは「書く」仕事に就きたいと思い続けて生きてきた。大阪ものかき隊へ入隊し、実際にライターとして活動する人々の存在を知って、その気持ちはますます強くなってきた。

3回の講座を通じて、目指す方向が少しずつ明確になってきた今、これからは自分の文章力を磨き、各種分野への理解を更に深めることで、仕事の質を高めていきたい。そして将来的には、自分の名前で読者を集め、人々の理想の実現や悩みの解決に寄り添えるライターになりたい。

そのためにはまず、自分の価値を高めることが大切だ。どんなことにも興味を持ち、知識と理解を深めながら、書けるジャンルの幅を広げつつ、これからもライターとして意欲的に挑戦を続けていこうと思う。

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