Webサイトやホームページを作成する際に、意識しておくとよいと言われる「直帰率」と「離脱率」。言葉だけを聞くと、会議や営業職に関係あるようにも聞こえますね。何を意味しているか、また2つの違いをご存じですか?
この直帰率と離脱率は、効率的にWebサイトを運営していくうえで欠かせないものであり、Webライターとしても知っておきたい言葉です。
初心者Webライターのためのマーケティング用語講座第1回。
大阪ものかき隊・マーケ部所属の深瀬すみれ子が「直帰率と離脱率」を解説します。
Webサイトの分析・解析をするメリット
直帰率と離脱率は、Webサイトの分析や解析をする際に使う言葉です。
ユーザーがWebサイトの閲覧を止めてしまう理由はさまざまで、購入や申込みなどの成約数だけを見ていても、その原因を突き止めることはできません。Webサイトの分析・解析して原因を探ることにより、改善策を考えていきます。
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを使い、直帰率や離脱率をはじめとしたさまざまな指標を確認することにより、アクセス状況や、アクセスしたユーザーがどういう動きをしたか、どこで閲覧を止めたのかが見えてきます。
これによって問題があるページをピンポイントで把握し、コンテンツ内容やレイアウトについて効率的な見直しをすることができます。モノやサービスが売れるWebサイトにするための大切な工程です。
直帰率と離脱率とは?
直帰率
「直帰」とは、ユーザーがWebサイトへアクセスしたときの1ページしか見ずに、Webサイトからそのまま離れることを言います。直帰率は、全体の訪問者のうち直帰したユーザーの割合を表します。
例えば、あなたがネット検索からこの「マーケ用語講座」にアクセスし、「大阪ものかき隊」のTOPページなど別のページを見ずに他サイトに移った場合、「マーケ用語講座」で「直帰した」ということになります。そして大阪ものかき隊のWebサイトにアクセスしたユーザー総数のうち、1ページだけ見て離れた人の割合が「直帰率」です。
離脱率
「離脱」とは、ユーザーがブラウザを閉じたり、別のWebサイトへ移動し、今見ているサイトから離れてしまうことです。離脱率は、いくつかのページを閲覧した後、そのページを最後に離脱してしまったユーザーの割合を表しています。
例えば「マーケ用語講座」を見た後に「大阪ものかき隊」TOPページ、次に「隊員一覧」を見て他Webサイトへ移った場合、「隊員一覧」のページが離脱したページです。大阪ものかき隊のWebサイトにアクセスした総数のうち、「隊員一覧」ページから、他のサイトへ移ったユーザーの割合を示すのが離脱率です。
直帰は1ページだけを見てWebサイトを離れた場合、離脱は複数ページを見てWebサイトを離れた場合と考えれば覚えやすいですね!
直帰率と離脱率の考え方
離脱率や直帰率の数値が低ければ良いとは一概には言えません。なぜならWebページの種類、業種や業界によってその意味が異なるからです。
資料請求や商品購入など成果につながるWebページがあれば、離脱率や直帰率は低いほうが良いとされます。例えば、商品説明と決済ページが分かれているECサイトでは、商品を購入してもらうには商品から決済ページへの遷移が必要です。そのため、商品ページのみで見るのを止めてしまう直帰率は、特に気にしておいた方が良いでしょう。
反対にブログやまとめ記事、地図など、1ページで情報がまとめられているものであれば、ページの直帰率や離脱率の高さを気にしなくて良いと考えられます。この場合はどこで離脱しているのかに着目し、目的が達成されたか、そうでないかを確認することが大切です。
コンテンツ内容やWebサイト構成の違いによって、直帰や離脱がどういう意味を示すのかを考え、上手く活用することがポイントですね。
直帰率と離脱率を活用しよう!
今回は直帰率と離脱率について解説してみました。
Webライターであれば、クライアントからECサイトや、ホームページ、LP、ブログ用のライティングや、自身のWebサイト運営をおこなうこともあります。アクセス数や購入、申し込み率を上げてクライアントに喜んでいただくためにも、Webサイトの動きには敏感になっておきたいですね。仕事の幅を広げるためにも、ぜひこの記事をお役立て下さい!
大阪ものかき隊にはマーケティングを勉強・実践する場として、「マーケ部」があります。初心者ライターからベテランまで、一緒になってホームページのペルソナを設定したり、隊員の案件を一緒に考えたりと、知識をすぐに実務で活用できるのが強みです。
次回もお楽しみに♪