10月19日草木も眠る丑三つ時、友人のダイニングバーに集まり、出発の準備。
女子チームが用意したお弁当やお茶を車に運び、懐中電灯や防寒具のチェックを済ませると、大型のワゴン車に乗り込むメンバー。
中年の男女7人を乗せたワゴン車は、北へ向かって出発進行!
今回は「ちょい旅」レポート
皆さんこんばんは。ジーンイケダです。今日は友人たちと「ちょい旅」に出かけたレポートをしようと思います。
2か月ほど前、夏頃の話ですが、友人のダイニングバーでたまたま居合わせた友人、知人と、天空の城で有名な但馬の「竹田城跡」の話になり「雲海の季節になったら、皆で見に行こう!」という話になりました。
そして、その時に決めた日にちが今日だったのですが、皆がちゃんと約束を覚えていたことに小さな感動がありました。(酒の席でのいい加減な約束ではなかったのね)
メンバーの中では少しだけ現地に詳しい私が案内役となりました。
私は北近畿に住んでいました
なぜ案内役になったかというと、私は5年ほど前まで、この近くの町に20年ほど住んでいたからです。竹田城跡へも何度も行った事はあります。
しかし雲海に浮かぶ姿を見に行くのは今回が初めてでした。近くに住んでいると逆になかなか機会を作れなかったのです。
同級生女子たちの(中年でも)女子力に感激
大阪を午前2時半ごろに出発をして、午前4時頃、目的地の立雲峡の駐車場に到着。そこにはもう20台くらいの車が停まっていて、中で人が仮眠している様子。
話では聞いていましたが、真夜中から来て待機している人たちが居るようです。
今日の日の出時刻は6時10分ですから、登山時間を逆算して私たちも5時頃まで車中で待機。それまで女子チームが用意してきたお手製の弁当を食べることにしました。
「う~んやっぱり女子なんだ、美味しい、お美味しい。ごちそうさま」
おかずもたっぷりあり、おにぎりやサンドイッチまであったのでお腹一杯いただきました。
登山は安全第一・マイペースが基本
お腹も満たされ「そろそろ行こうか」と5時頃に私たちが出発すると、待機していた他の人たちも後に続いて次々に車から出てきます。登山道は真っ暗ですからヘッドライトか懐中電灯が無いと歩けません。
おまけにかなり急な階段や岩場です。霧で地面も濡れており滑りやすくなっているので、本当に注意深くマイペースで歩かないと危険です。私は疲れてきたら後の人に道を譲りながらボチボチ登りました。
展望台で、夜明け前の一番厳しい寒さの中で夜明けを待つ
40分ほどかけて第1展望台まで登ると、けっこうな人たちが既にいました。ここで夜中から待機して撮影ポイントを確保していた人が居たとは驚きました。
空いていた場所に私たちもなんとか潜り込むことができましたが、もう少し遅かったら場所は取れなかったでしょう。
夜明けまではまだ少し待ち時間があります。登山で汗をかいているので、身体を冷やさないよう注意しないといけません。夜明け前のこの時間が一番冷え込むのです。
空が明るくなってくると、だんだんと雲海が見えてきます。雲は本当に波のように流れ動き、それに合わせて竹田城跡が見え隠れします。
島のように浮かび上がった時にちょうど陽の光が当たると城跡の石垣が輝いて見えるのですが、今日はあいにくの曇り空で見れませんでしたした。
夜が明けて、7時くらいまで待っても太陽は姿を見せなかったので諦めて下山することにしました。
山のエネルギーを体中で吸い込む
登る時は真っ暗で何も見えなかった山中は、苔むした巨石がゴロゴロあり、朝もやのような霧に包まれ独特の雰囲気を感じさせました。マイナスイオンというのか、ひやりとしたエネルギーが身体に沁み込んでくるのが分かります。
足元に注意をして、自然のパワーを感じながらゆっくりと下山をして、駐車場に戻ったころには雨がパラついてきました。太陽が出るのを早めに諦めて、山を下りる判断をしたことは間違っていませんでした。
でも連れが居たからできた判断で、ひとりだともっとねばり、展望台で雨が来て大変な目に合っていただろうな、と思いました。
やはりグループでの旅は楽しい
竹田城跡にも登る予定をしていましたが今日は中止に決めて、すぐ近くにある道の駅に行き、休憩を兼ねて1時間ほど過ごしたあと、帰路につきました。
出発した友人の店に午前11時過ぎに無事帰着、中年の早朝遠足は終了しました。
今回は時期の選び方も気候的コンディションも良く、希望通りの景観を見ることが出来てとても満足出来ました。何よりもグループで行く事の楽しさを味わえて良かったです。
いつものバイクでの単独行動が性分には合っているのですが、こういうのもたまにはいいですね。また仲間を誘ってどこかへ行きたいと思いました。
竹田城跡(もらってきたリーフレットより抜粋)
標高353.7メートルの山頂に位置する竹田城跡は、嘉吉3年(1443)に但馬の守護大名山名宗全が築かせたと伝えられ、太田垣氏が7代にわたって城主となりましたが、織田信長の命による秀吉の但馬攻略天正8年(1580)に落城。その後、最後の城主・赤松広秀が豪壮な石積みの城郭を整備したと言われます。また竹田城跡周辺では秋から冬にかけてのよく晴れた早朝に朝霧が発生し、但馬地方の風物詩となっています。雲海に包まれた竹田城跡は、まさに天空に浮かぶ城を思わせ、この幻想的な風景を一目見ようとたくさんの人が訪れます。
(雲海に包まれた姿は竹田城跡の東南に位置する立雲峡から見ることができます)
立雲峡
標高757メートル。中腹の駐車場から第3、第2、第1展望台と続き、駐車場から第1展望台まで所要時間は40分が目安(個人差があります)雲海に包まれ浮かび上がる竹田城跡の姿はこの展望台からの景観です。
急な階段や岩場の続く登山道には苔むした巨岩・奇石が点在し幽玄な雰囲気を醸し出しています。また開花時期の長い樹齢300年を超える老桜が群生し、北近畿の桜の名所の一つです。入山には山の保全協力金としてひとり200円が徴収されます。
※夜明け前から入山する場合は、明りがありませんのでヘッドライト・懐中電灯は必ず持参してください。
また、かなり冷え込みますが、登山中は汗をかいたりしますので、重ね着など体温の調整可能な防寒対策をしましょう。トイレも駐車場にしかありませんので注意が必要です。