WEBライターの椿れもんです。
私は、京都に生まれ育ち、今もずっと京都に住んでいます。
7月に入ると、京都の街は「祇園祭」一色となります。
「コンコンチキチン、コンチキチン」
お囃子があちこちから聞こえ、浴衣姿でそぞろ歩きする人がグンと増える季節です。
そんなお祭りムードが漂う京都の街を、着慣れないスーツに身を包んだ学生さんが、蒸し暑さに顔を歪めながら、スマホを片手にキョロキョロしながら歩く姿もよく見かけます。
まさに、就活真っただ中といった様子。
国内最大級のクラウドソーシングサービスのランサーズが、「#採用やめよう」と題したプロジェクトをスタートさせ、学生の就職活動が解禁となる2019年6月1日の日本経済新聞に一面広告を掲載したことで、大きな話題となりました。
また、6月21日からはCM放映も始まり、これまでランサーズやクラウドソーシングをよく知らなかった人、フリーランスに興味を持っていなかった人へも訴求力が高まっています。
今回は、今、世間の注目が集まっているランサーズの気になる手数料のことなども含め、実際にランサーズを使ってお仕事をさせていただいている私が感じる「光と闇」について、正直にお話ししたいと思います。
クラウドソーシングの光
その①「稼げない」はウソ
昨年10月に初めてランサーズに登録して、クラウドソーシングでWEBライターの世界に足を踏み入れた私は、とても便利に活用して、楽しくお仕事をさせていただいています。
お蔭様で、6月はこれまでで最高額となる報酬をランサーズで得ることができました。
複数の仕事を掛け持ちしていますが、ランサーズでの収入割合がついに最大となりました。
もちろん、登録してすぐにいきなり、何の苦労もなく多くの報酬を得られたわけではありません。
WEBライター養成講座に2ヶ月間通い、全くの初心者が稼げるようになるためのポイントを、過不足なく教えていただきました。そこで教わったことを素直に実践し続けたという、この事実がなければ、結果は大きく違っていたはずです。
その②「誰でも気軽に始められる」
ランサーズに限らず、クラウドソーシングは誰でも気軽に始められます。
養成講座に通った私が言うのもなんですが、通わなければ始められないわけではありません。
プロフィール登録は、後からいくらでも加筆修正できるので、ひとまず始めるというだけであれば、ものの数分で登録できます。
そして、「タスク」と呼ばれる種類の仕事であれば、募集期間内に条件に合う人が早い者勝ちで作業に取り掛かって納品をし、仕上がりに問題がないとクライアントさんから承認されれば、メッセージ等の個別のやり取りがないままに報酬を得ることが可能。
例えば、電話で話すのが苦手、外出はできない事情があるといった人でも大丈夫です。
とてもざっくりと文字化してみましたので、「たったこれだけのこと?」と思われるかもしれません。
でも、一見すると簡単そうなことを、全くの初心者が闇雲に頑張ろうとしても、空回りして疲労感だけが残る可能性大。
上手に次のステップへと進んでいくコツがわからなければ、目の前の1つ1つのことに取り組む意義がわからなくて、心が折れてしまいます。
私が養成講座に通った理由は、早く確実に結果を出せるコツが知りたかったのと、受講後のアフターフォローも魅力的だったからです。通って大正解だったと思っています。
その③「いつでも好きな時に取り組める」
クラウドソーシングは、WEB環境さえ整っていれば、いつでも自分の好きな時に仕事ができるのが大きな魅力です。場所や時間の自由度が高いので、副業として取り組む人にとっても、都合の良い仕組みだと言えます。
私自身も、複数の仕事を掛け持ちしている兼業ライターなので、執筆のゴールデンタイムは主に深夜・早朝です。夜勤で他の仕事をしている時間中にも、ランサーズで受注している仕事をせっせとこなしています。
こんなに都合の良い働き方ができるクラウドソーシングは、とても魅力的です。
その④「様々なジャンルの案件が豊富」
ランサーズには、ライティングの仕事だけでなく、様々なジャンルの仕事が日々たくさん出ています。ライティングの仕事をメインにしながら、過去の職歴を活かして全く違うジャンルの仕事を受注することも、もちろん可能。
日本最大級のプラットホームがあるからこそ、登録していなければ出合うことができない幅広い案件に巡り合えるのです。
ちなみに、私が継続的にお仕事をいただいているクライアントさんは、北は北海道から南は沖縄まで日本全国にいらっしゃり、業種も多岐にわたっています。
WEB上でのやり取りだけで完結するお仕事とはいえ、やはり人間どうしのご縁はありがたいものです。クライアントさんとのコミュニケーションからの学びも多く、それもプライスレスな楽しみのひとつだと私は感じています。
その⑤「面倒な請求業務なしで、定期的かつ確実に報酬が得られる」
フリーランスで仕事をしていれば、請求書の作成など、直接の仕事以外の付随作業がつきものです。得意・不得意に関係なく、最低限しなければならない事務処理がありますが、ランサーズでは、個別にそうした書面を作成しなくても、1ヶ月に2回の締日があり、半月分の報酬が指定口座に振り込まれます。
また、納品したのに報酬が支払われないといったリスクを回避するために、「仮払い」の仕組みが用意されているのです。クライアントは、ランサーズにまず仮払いを行います。その確認を取れるまでは、実際の作業に着手しないというルールがあるのです。
報酬を確実に得られるという安心感は、何物にも代えがたいありがたさがあると実感しています。
そして、請求に関わる事務処理が苦手な人にとっては、わざわざ経理を外注する必要もなく、とても助かるシステムです。得意な人にとっては、時間の節約になるので、こちらもメリットとなるでしょう。
クラウドソーシングの闇
その① 「“光”として挙げた “その②~⑤”まで全て」
矛盾したことを言うようですが、「光」として挙げた項目は、少し見方を変えれば、あるいは見る人によっては「闇」、つまりデメリットになり得ます。光と闇が背中合わせになっているとも言えますね。
②の「誰でも気軽に始められる」という点は、それだけライバルも多いということです。
③の「いつでも好きな時に取り組める」という点は、自分で上手にコントロールできなければ、誰もお尻を叩いてくれないので、気が緩むとサボり放題にもなり得ます。逆にがむしゃらに頑張りすぎると、24時間いつでも仕事が頭から離れなくなる「自家ブラック」のリスクもあります。
④の「様々なジャンルの案件が豊富」という点は、1つのジャンルに特化した案件ばかりではないという意味で、人によっては自分に合った案件が全然ないという印象になる可能性があります。
⑤の「面倒な事務処理なしで、定期的に報酬が得られる」という点は、このことと引き換えに、毎回決められた手数料(最大で20%)が報酬から差し引かれるということです。つまり、「クライアントから支払われた報酬は、その全額を自分が受け取れるわけではない」ということを意味しています。
※ランサーズの手数料について、詳しく知りたい方は、公式サイトのこちらのページをご覧ください。
https://www.lancers.jp/faq/l1020/122
その② クラウドソーシングにもある「闇営業」問題
物事には表と裏、光と闇があるものです。
昨今、お笑い芸人が所属事務所を通さずに、独自ルートで直接仕事を引き受けたことに端を発する、「“闇営業”問題」が世間を騒がせています。
事務所を通さないこと自体は当事者間の問題ですが、裏社会との接点を持ってしまったことで、深刻な問題に発展してしまったわけです。
クラウドソーシングにおいても、クライアントさんからプラットホームを通さない「直接取引」を持ち掛けてこられるケースがあります。
「手数料を引かれずに済むから、その方があなたの得でしょ?」
という悪魔のささやきです。
ランサーズに関して言うと、直接取引は規約違反に該当します。
実は私も、何度か持ち掛けられた経験があります。
私はWEBライター講座受講中に、直接取引に応じるリスクについて、講師の先生から何度も繰り返し教えていただいていましたので、もちろんきっぱりとお断りしました。
確かに、最大で20%引かれる手数料は、決して微々たる金額ではありません。
ついつい、直接取引の誘惑に応じてしまいそうになる人がいることもわかります。
でも、よく考えてみてほしいのです。
プラットホームを通さないということは、何か当事者間でトラブルが発生したとしても、誰も守ってくれないことを意味します。それって、本当にお得なことなのでしょうか?
闇営業は、百害あって一利なし
⑤のところでも書きましたが、「仮払い」という絶対的なルールが設けられていることによって、ランサーはしっかりと守られています。ゆえに、「性善説」のマインドで仕事ができるのです。
もし、規約違反のリスクを負って、直接取引に応じて大量に納品をしたのに、クライアントが報酬を支払ってくれなかったとしたら、どうなるでしょうか?
タダ働きで報酬はゼロ、さらに規約違反が発覚してペナルティを受けることになれば、規約を守って取引している他の案件のクライアントさんの仕事も全て失うことになります。
せっかく、地道にコツコツと積み上げてきた信用と実績も、水の泡。
悔やんでも悔やみきれず、どれだけ泣いても自業自得。誰も助けてくれません。
目先の手数料を惜しんで、悪魔のささやきに応じるなんて、まさに「百害あって一利なし」なのです。
規約を守って受注している限り、何か困ったことがあった場合は、ランサーズ事務局に相談・問い合わせをすれば、親身にサポートしてもらえます。
私は、直接取引に関すること以外でも、何度か事務局に問い合わせて対応してもらったことがあります。
その経験を踏まえて言いますが、ランサーズの手数料(最大20%)は決して高くない、妥当な設定だと私は思います。
世間を騒がせている某事務所みたいに、さすがに90%も引かれませんからね。
まとめ
百害あって一利なしの、大きすぎるリスクを負ってまで直接取引をしなくても、手数料を気持ちよく払ってもなお十分な報酬が手元に残るよう、これからも地道に努力を続けて、しっかり稼げば良いだけ。
今の私は、ハッキリと言い切れます。
これからクラウドソーシングを始める方にも、既に始めている方にも、この記事が、何か少しでもヒントになれば嬉しく思います。