コワーキングスペース巡りが趣味で、今までに67か所のコワーキングスペースを訪れた、「コワーキングスペースマニア」の篠原たけしが実際に足を運んだコワーキングスペースを紹介しつつ、そこで気づいたことをお伝えいたします。
ライターのみなさん、お仕事、順調に進んでいますか?
順調に進むときもあれば、そうでないときもありますよね。今回訪れたコワーキングスペースから、とうとう好不調の波を小さくする方法を見つけました。今回はそれをお伝えします。
コワーキングスペース カジヤノ
今回は、神河町にある「兵庫のまんなかのリゾートコワーキング kajiyano(カジヤノ)」さんです。
kajiyanoは、日本のマチュピチュとして有名になった竹田城を南へ少し下がったところの山あい、長谷ダムへ向かう道にあります。
山小屋風の建物がコワーキングスペース。コワーキングスペースまでのアプローチの部分が丹精込められた庭になっています。
オーナーの山口夫妻が穏やかに、本当に穏やかに迎えてくださいます。ドリンクかフードをワンオーダーすれば、コワーキングスペースとして1日利用できます。
ふと見上げカウンター席から外を見ると、道路の向こう側にいるペットのヤギさんが見える。絵にかいたような気持ちよさ。
お客が長話をする秘密
そんなカジヤノですが、ご主人がお話で印象に残るところがありました。
「ここに来た人、話、長いんだよね。結構深い話もされるし。」
そういう私もこのお話を伺った時点で、長話をしていました。そう、長話をしようと思っているわけでもないのに長話になっている…。
自動的にだ。
ブレーキをかけることなく、話している。
ブレーキが壊れたのか。いや、ブレーキをかけていないんだ。タガが外れている。
そう、まんまと外されてしまった。
きっとその「タガ」をいつも強めにかけているのではないか。
せっかく思いついたことでも、「こんなこと、きっとつまらないに決まっている」
せっかく考えたことでも「面白くないって言われるに決まっている」
つまり、笑われてはいけない、面白くないって言われたくないと決めつけて、我慢してしまっている。
このタガが目の前に広がる豊かな自然の前にして、緩んでしまった、外れてしまったのです。それは、自然の「ありのままの姿」を見て、自分もその一員として、“ありのまま”でいようとしたのでしょう。つまり、自分を解放したのです。
結果、タガが外れて、結構深い話を長話してしまう。これは、ブレーキを緩めることになり、思いついたことや、考えたことを頭ごなしに消し去ったりはしません。生まれたアイデアを消し去ることなく残ります。アイデアが「思いつく」のです。
“アイデアが出ない”というとき、田舎に行って自然を感じることで、自己を解放する。その結果、産まれても消されていたアイデアがちゃんと日の目を見るようになるわけです。
応援するということ
kajiyanoさんでは、地元と縁のある女子フットサルチームを応援しています。この説明をされるとき、とても目が輝いておられました。
そうなんだ。オーナー夫妻は、いろんな人を応援していることに、その目で気づかされました。利用する人のことを考えられた心地よい空間、負担のかからない料金設定、ありのままでいいよと教えてくれる豊かな自然。
思いっきり自分を解放して、好不調の波を整える。
ひょっとしたら自分の気づいていない能力が自らを解放することにより、高まるかもしれません。
そして、オーナー夫妻の穏やかな応援がさらに背中を押してくれる。
そんなコワーキングスペースでした。
最高のおもてなし
余談ですが、お昼ご飯にと思いフードをオーダーしたのですが、たまたまその日は用意に時間がかかるとのことで、じゃあ、一緒にお昼を食べましょう!ということになりました。
初対面にも関わらず、旧知のお友だちと食事に来ているようなとても楽しい時間を過ごし、帰りにはオーナー夫妻が私の車を全力で手を振って見送ってく入れたとき、熱いものがこみあげてきました。
とてもとても温かいコワーキングスペースでした。