【ライター基礎講座 受講生コラム】稼げない初心者ライター、大阪ものかき隊で人生観が変わる。

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はじめまして、大阪ものかき隊18期生の小林ヒロヤです。
独身で50代の男です。

中高年の独身男性のエッセイってあまり見かけないですよね。
女性だと多いんです。群ようこ「老いて茶を習う」とか、酒井順子「ガラスの50代」とか、読み応えのあるエッセイが多数あります。これが男性になるとサッパリ見つかりません。
高齢の小説家や有名人がちょこっと書いている程度でしょうか。

だったら私自身が何か書けたら需要が有るかもしれないと思いました。
とはいえ、一般人が、つらつらと書き綴ったところでそれは個人の日記にしかなりません。
私なりの視点や発想の面白さ、自分自身にブランド力をつける等、なにかしら工夫が必要になるので、それが私の当面の課題であります。

目次

初心者ライター、副業を探す

そんな私ですが、大阪ものかき隊のライター基礎講座に申し込んだ動機は「副業」でした。

私の職業はビルメンテナンスで、その名の通りビルの空調や電気設備の維持管理をしています。通路や室内の照明が切れたり、どこかのブレーカーが落ちたりといったトラブルにも対応します。そういう仕事ですので、担当する特定のビルが職場になるのです。

去年のこと、私の仕事場であるビルが、建て替えのために取り壊されることになりました。
必然的に他のビルへ異動しなければなりません。

そこで問題が発生しました。約月4万円の収入の減少です。

それまでのビルでは泊まりのシフトがありました。朝の9時から翌日の9時までの泊まり勤務で、夜間の手当が付いていたのです。しかし、異動先のビルにはそういうシフト自体がありません。他の手当も期待できませんでした。

さあ、どうしようかと考えました。
幸いにもうちの職場は副業OKでしたので、これは始めるしかないと思ったのです。

ではどんな仕事にするべきか?
接客業はASDの私には荷が重すぎます。体力勝負の仕事は昼の仕事と両立出来そうにありません。できれば自宅内で、スキマ時間に出来るような、そんな仕事はないものだろうか?
そこで見つけたのがウェブ系の副業です。Kindleで調べてみたらあるわ、あるわ。ウェブデザイナーやらウェブプログラマーやらの案内本がいっぱい見つかりました。いくつか読んでみた結果、今からでも自分に出来そうに思えた仕事がウェブライターだったのです。

初心者ライター、ライティングを始める

善は急げと申します。さっそくランサーズやクラウドワークスにアカウントを作り、ライティングの副業を開始しました。ライターはブログの運営経験があれば有利だとの情報があったので、ワードプレスでブログを作ったりもしてみました。

そうして1か月やってみたチャレンジの報酬はなんと……3,000円!

実績の無い初心者で単価が安いとはいえこの結果。中学生の時のお小遣いより少なくてショックでした。

仕事自体は興味深い事が多かったのです。エロい動画にタイトルをつけまくる仕事とか、ネット小説を読んで作者に感想を書く仕事とか……。

ただ、本っ当に単価が安い。初心者のうちは仕方ないのかもしれませんが、やっている内にだんだん不安になってきました。

さらに悪質案件というか、詐欺のような仕事が多くて、これにも悩まされます。
1つの案件を獲得するために10~15件は応募していたと思いますが、そうしてやっと獲れた仕事の半分近くが怪しいんですよね。

ものすごく丁寧なやり取りに安心していたら、急に「今後はクラウドソーシング外で連絡します」と言いだしたり(規約違反です)、Zoomで面接しますと言われて緊張しながら会話していると悩み相談になって、結局LINE交換だけで終わってしまったり……。
いろいろと消耗させられて、うんざりしていました。

初心者ライター、コミュニティを探す

暗中模索と言いましょうか、ライターの知り合いが1人もいない現状では業界の事を調べようとしてもネットや書籍の情報が全てになります。そうなると情報が数か月~数年は古くなってしまい、今の状況がわかりません。これがもう本当にもどかしい。

どうにかならないものかと調べているうち、とある本にライターのコミュニティについての記述があり、初心者はそこに属してみるのもひとつの手だと書かれていました。
ライターにとって、横の繋がりは重要だと。

「あ、これかな」と思いました。

今までの手あたり次第のやり方には限界を感じていたところでもあります。それに他のライターの仕事の仕方を知る事が出来たら、それだけでも大きな収穫になります。コミュニティというものに対して、俄然興味が沸いてきました。

調べてみるとライターのコミュニティは全国に様々な形で存在しているようです。
どれが良いやら、悪いやら。滅茶苦茶迷いました。

1,000人以上のメンバーが所属するコミュニティに入ってみようと思った事もありました。
しかし入会は年に数回、不定期に行われますと説明があったその翌日、新規メンバーの受付を開始したとの連絡がありました。これにはさすがに胡散臭さを感じて止めましたね。

何十年も伝統のあるコミュニティもありました。講師陣がとても充実している印象を受けましたが、受講料が物凄く高いんです。基礎講座だけでもトータルで20万近くかかります。なにが高いか安いかは個人の感覚かもしれませんが、私にはいくらなんでも高過ぎます……。

色々試した結果、最終的に選んだのは大阪ものかき隊でした。
今自分が住んでいる大阪のコミュニティですし、なんといってもHPの記事が充実していたのが決め手になりました。

初心者ライター、人生観が変わる

そうして今年の4月から大阪ものかき隊へ入隊し、基礎講座がスタートしたのです。

まず教えられたのは、自分のライターとしての立ち位置を見直す事です。
「自分はどういうライターなのか?」
「何をどうやって書いていきたいのか?」
「書くことで何を成したいのか?」
基本と言えば基本の考えなのですが、今までの自分に欠けていた視点でもありました。

それまでの仕事のやり方と言えば、クラウドソーシングに並ぶ初心者向けの案件を見て、興味があるものや、自分に出来そうなものに片っ端から応募すると言ったものです。
書く目的を持たないままでいつまで続けていても、仕事の単価を上げたり、自分の求める仕事に出会ったりという展開にはならないでしょう。自分自身の軸がなければセールスポイントも見いだせず、一つの商品として売り出すことが出来ないからです。
3回の基礎講座で目指す目標が、そこにはありました。

大阪ものかき隊にはもうひとつ、オンラインジムというものがありました。
これは1か月ごとに自分の書いた文字数をカウントして発表する場所です。執筆量を可視化するだけなのですが、不思議なことにスポーツジムで筋トレをするように「書く力」を上げる効果があります。

そうです、「書く力」。この力を、入隊後に初めて認識しました。
入ったばかりの私が、500字や1,000字の記事に手間取っている一方で、メンバーの方々は月に3万字や5万字の執筆を楽にこなしているのです。

まさに圧倒的な「書く力」の差がありました。

この差に当初は気が遠くなりましたが、オンラインジムに投稿して執筆を続けていく内に、いつの間にか月に2万字近くを書いていました。自分の「書く力」も徐々に上がっていくようです。メンバーも利用している、noteという文章を発表する場を知ることが出来たのも大きかったのですが、「書く力」というものは書けば書いた分だけ自分の血肉となっていくように感じます。

そうしているうちに、自分のライターとしての立ち位置に関する思いにも変化が起きました

それまでは正直なところ、ライターは副業であって、単なる金稼ぎの手段という意識が心のどこかにあったように思います。ちょっと文章がうまく書けるようになったら、減った収入を補うくらいの儲けにはなるんじゃないかといった感じで。

けれども「書く力」が上がるにつれ、それは何か違うんじゃないかと思うようになりました。副業としてのライティングでお金を稼ぐ事を否定してる訳ではありません。
でも、自分自身は、この先もずっとライフワークとしてやっていきたいと思える程に、ライターの仕事を真剣に捉えるようになりました。自分自身の人生に対する見方すら変わったのです。

今では書くことを、収入の手段だけではなく、自己実現の道標だと考えています。


そして今はとにかく、「書く力」を伸ばすために、ひたすら書いています。
まだまだ先は長いですが、大阪ものかき隊でこれからも学んでいきたいと考えています。

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