2020年4月、週末自粛の日々 〜ウィズコロナの入り口で〜 ライター林小夏

2020年4月、週末自粛の日々 〜ウィズコロナの入り口で〜 ライター林小夏

「大丈夫?押しつぶされてない?」

サロンの先生からの第一声は、この状況を心配するヒトコトでした。

 

そんなネガティブな言葉とは裏腹に、ウィズコロナが実はちょっと心地いい。

仕事への影響、見通しの立たない状況にストレスを感じつつ、いまの心情を少しだけ書き残したいと思います。

 

ウィズコロナは、2020年4月ごろから使われはじめた言葉です。新型コロナウイルス流行の影響が長期戦になることを見据えて、アフターコロナの代わりに出てきた考え方。

と、言いつつも私もあやふやで、「ウィルスと共生する生き方のこと?」と調べてみても、まだ定義されていないようでした。

そんなウィズコロナ初期の初期。7都道府県に緊急事態宣言が出されて1日後の今日を、お届けします。

 

きっと増えすぎたのだ、何もかも

家の近くにある、造幣局まで続く桜並木。毎年お祭り騒ぎで人が押し寄せる桜スポットも、今年は自粛モードで屋台は出ていません。閑散とした公園には、家族や友人で桜の下に腰掛ける人々の姿を見かけます。

「あぁ、これが本来の姿なんだ」

押しつぶされそうな人混みも、騒がしすぎる屋台も、楽しいけれどなくてもいい。どこからともなく湧いて出る人波に飲み込まれて、ベルトコンベアのようにしか楽しめなかった例年と打って変わって、今年はゆっくりと散歩しながら楽しめました。

屋台としては商売あがったりなんだろうけど、上阪してから私がずっと感じていた息苦しさが、スーッと取れていくのを感じます。

 

コロナ騒動は、望んでも望まなくても静けさを与えてくれました。

車も休日のショッピングも、何をするにも、地方出身の私からすると人が多いし誘惑もうるさい。こんなに必要なのかな、と思いながら過ごしていたのです。

政府から「不要・不急の自粛」と言われ、続々と休止するイベントや店舗を横目に、イベントもお店も、こんなに多くいらなかったのではないだろうかと感じています。

いまの時代は、息をはいて広がった後のように、吸って縮こまるタイミングなのかもしれません。

 

令和買い占めが起こったことへの衝撃

1974年 オイルショックによる生活用品の買い占め
2020年 コロナウィルスによるSNSを通じて広がったマスクやトイレットペーパーの不足

未来の教科書があったら、少し早めに知っておきたかった。

 

「まさか」とは思った時には遅し。世間のスピード感に全くついて行けていなかった私は、その物資不足に出遅れて対応することになりました。

 

はじめは確か2月ごろ。会社で備品としてマスクを発注した際に、売り切れと言われて異変に気がつきました。実家からは頼んでもいないマスクが届いて「こんなに買って!」と半ば呆れ。仕方なしに引き取っていたマスクに、いまこんなに感謝するとは当時思いもよりませんでした。

 

普段ぼんやりと一人暮らししている私にとって、いまは生き残るのがちょっとハード。

トイレットペーパーも最低限しか備蓄していなかったので、またもや実家から配送してもらうハメになりました。普通に生活するだけでも、えっちらおっちらです。

 

SNSでは憂うつなニュースが目に入り、気が滅入ると同時に「自粛疲れ」が身にしみる日々。買い占めも、情報疲れもSNSに振り回される結果となりました。

普段情報を提供する側のライターの私が、情報に酔ってしまうとは恥ずかしいばかりです。

だからこそ、応援したい人を文字で支援できるライターになりたいと、強く思いました。

 

働き方改革に拍車、だけど私はまだ通勤中。

宣言前後に、仕事場の取引先が一斉にテレワークに変わっていきました。

通勤電車は少しだけ人が減り、休日の方が少ない気がします。

閉まる店もあれば、対策しつつ継続している店もあり、どのような形が正解かと、手探りを続ける街を眺めています。

 

「コロナウィルスが一番、働き方改革を後押ししたよね」
そういって、憧れのテレワークを手に入れた友人。

働き方改革にしても「やればできるんじゃん」と思う一方、経済的打撃には心が痛みます。大切な人が頑張ってきたスモールビジネスに影響が及んでいるのは、見るに耐えないですね。

私の通っているジムでも、休会措置に始まり体温測定、換気、手洗い、手袋着用、人数制限など、可能な限りの対応を尽くしてくれていますが、参加人数は減って行く一方。私の会社も業績が滞ってきて、景気の悪さを感じます。

一方、クラウドソーソングで始めた副業のライティングへの影響は少なく、順調に受託が増えていきます。

ライティングは場所も時間もある程度融通がきくので、自粛モードにぴったりの活動です。やり方も含め、本当に必要とされているものしか残らない、そんな自粛期間だと思います。

 

ローカルルールもひっくり返るウィズコロナ

コロナ騒動は、普段よくわからなかったローカルルールも一新してくれました。

まず、寒いと言われ、換気もままならなかった仕事部屋の換気
電車も換気、診察室も換気、いまや風の通らない部屋はなくなりました。
換気をしないと非国民のような空気が漂い、おどおどしい。

頻回にあった会社の集まりも会議も、最低限のみの開催になりました。
なくても支障がないことを体感し、もう前の生活には戻れない。

いつの間にか増えて消せなくなったものが、取り合えずリセットされている感じです。

一方ライター集団ではオンラインミーティングや飲み会が開催されたりと、ウィズコロナとの付き合い方が日々進化しているのを肌で感じます。会社だけではなく副業を持つことで、自粛生活の過ごし方が自然に身についていくようです。

 

ウィズコロナで必要なものだけが残り、アフターコロナでは頑張りすぎない世界になる。

成長すること前提の資本主義から、収縮できる世界になっていく。

 

となると、本当に必要でなければ、自分の価値も認めてもらえないのではないだろうか。

今あたらめて、自分のあり方が問われている気がします。

 

まとめ

このコロナ騒動で、今までが窮屈すぎたんだなとあたらめて感じ、そんな気持ちを吐き出すようにこのコラムを書きました。

いまの、価値観がひっくり返りそうなタイミングで、悲しむだけじゃなく前向きに捉えていきたいと思います。

病気で苦しんでいる方、前線で戦っている方、辛い思いをされている方に祈りを捧げつつ、ウィズコロナの先を見ていきたいです。

 

 

The following two tabs change content below.
林小夏

林小夏

短めの500字〜2000字でシンプルにまとめる文章力が強み。地域市民ライターからスタートしたので、ローカル系・暮らしに関わる分野が得意です。2016年〜2017年ローカルWEBニュース市民ライター。2019年5月よりWEBライターとして活動再開。パラレルキャリアをめざして、奮闘中。