2020年4月、60歳越え新人ライターの独白(毒吐く)~その2、咳エチケットって。大の大人が…~ライター西野美宏

2020年4月、60歳越え新人ライターの独白(毒吐く)~その2、咳エチケットって。大の大人が…~ライター西野美宏

今日も今日とて、世間をにぎわせているあの騒ぎ。何とかならないんですかねー。

あるSNSの記事では、電車に乗っている人が咳だったかクシャミだったかをしたら、途端に近くにいた男性の高齢者に怒鳴りつけられたんだとか。

「お前、コロナか、迷惑だ、電車なんかに乗るな、家で寝てろ、外出て来てバラまくな」と。この人、何を考えているんでしょうか。コロナ以外で咳もクシャミのしないんでしょうかね。

酔っ払っているわけではありませんが、ちょっと毒を吐きたい気分なので…。

 

大の大人がすること?

咳エチケットという言葉、何度も耳にしていることでしょう。今更知らない人なんていないと思いますが、咳やクシャミをする時は腕を曲げて、肘の内側を口や鼻に押し当てて、しぶきが飛ばないよう資する仕草を指しているようね。なんかヘンだと思いませんか。否定するわけではありませんが、私は大の大人がすることじゃない、そんな気がしています。

マスク、手に入らない人もいると思いますが、ハンカチくらいは持っているでしょう。1枚や2枚、私もたいてい2枚は持ち歩いていて、片方は必ずハンドタオルのような布地のものにしています。1枚しか持っていなければ、すぐにコンビニエンスストアで買い求めています。

なぜって?

洗った手を拭く、汗を拭く、顔や口元を拭く、いろいろと使う場面があります。ある程度使い分けたいので、2枚は持ち歩くことにしているんです。

新品が5枚くらい、溜まっちゃった…。

これはマスクと違って、売り切れることはないでしょう。だから安心して買い求めることができます。

よかった、よかった、…じゃない。

 

咳エチケット、その後どうするの?

咳にしてもクシャミにしても、当然ですが、多少なりともしぶきが飛びます。それを肘で抑えて飛ばないようにする。当然といえば当然のことですよね、周囲への配慮として。

それで、あなたはハンカチを持っていなかったんですか?
厭味ったらしく聞いてみたくなる衝動に駆られるのは、どうやら私だけのようでした。

上着の肘の内側が汚れてしまった、どうしよう。

汚れが目立つようならクリーニングをしてください。

痰や鼻水が付着したら、嫌ですよね。

でも毎回クリーニングというわけにもいかないでしょう。

 

この方法、実はメリットがあるんです。それも、感染予防のうえでとても大切な意味が。

もし、普通に掌あたりで受けたとして、あなたなら最初に何をしますか?
ハンカチを出して手を拭きますか?
それとも、何か中断した作業の続きをしますか?

 

しぶきが手に付いたりすれば手洗いをするでしょう。ですがちょっとという程度なら、ひょっとして…、ではありませんか?

それが実は大変な問題を引き起こすんです。その手についている(かもしれなウイルスやばい菌を、そのあと手で触ったところに付けて回っていることになるんです。

つまり、もしあなたが風邪をひいていたとしたら、その風邪のウイルスをバラまいていることになるんです。

掌が汚れない、これはとても大切なことなんです。大人はすぐ手洗いをするとは限りませんから。

だから、咳エチケットとしてこの方法も紹介されているんです。

「この方法も」です、「この方法が」ではありませんよ。

 

もともとは…

「私の記憶では」という条件が付きますが、肘の内側を口や鼻に押し当てて咳やクシャミをする、この方法を最初に知ったのは、10数年前のこと。当時はすでに勤務先の病院で、私も感染対策委員会の仕事をしていました。

ある年の秋ころだったか、病院などの感染問題を扱う「日本環境感染学会全国大会」に参加するために、横浜に行った時のことです。

四国のどちらかの病院に勤務されている、感染対策に詳しい医師がこの方法を推奨していました。プロモーションビデオのようなものがあって、それを見せていただいたのですが、そこに映っていたものは…。

公園のような場所に小学校低学年くらいの児童を何人か集めて、咳やクシャミの時はこうしましょうといった歌を歌いながら、その児童たちとあの仕草、肘を曲げてその内側を口や鼻に押し当てて咳やクシャミをするといった光景でした。

児童、咳もクシャミも、普通に手で覆うこともなくやっています。やりっ放しといった感じ。ハンカチなんか持っていないかもしれません。持っていても、とっさに口や鼻を覆うなんてできるかどうか。だからこの方法を考えて、咳やクシャミをした子供が周囲に感染させないような指導をする、そのためのものでした。

 

ちなみにその先生、勤務場所は精神科病棟だったと記憶しています。精神科病棟には出入り口に鍵がかかっている、いわゆる閉鎖病棟という場所があります。患者さんは自由に外に出ることができない場所です。もしそこで誰かが、例えばインフルエンザに罹ったとしたら、ここの人たちもハンカチなんて持ち合わせていないでしょうから、すぐに病棟中に感染が広がってしまいます。ですからここでも、この方法は有効です。

でも、世間一般の、大の大人が…、私はそう思うんです。

 

エチケットですよ

咳にしても、クシャミにしても、そのしぶきを飛ばして他人に不快な思いをさせることを、日本人は良しとしてきませんでした。不快であり不潔だから、そして自分も嫌だから、きっとそんな思いだからでしょう。

咳もクシャミの、出るものは仕方がありません。だからこそ、互いに不愉快な思いをしないように、周囲への配慮が自然にできるよう躾をされてきたんだと思います。

マスクをしていればそこからしぶきが飛び出さないように、ハンカチを持っていればそれを使って。決まった方法があるわけではありません。

そして、次に何かをする前に、まず手洗いをする。

それは、誰でもできる簡単で、そして重要な感染予防になるんです。

 

また毒を吐いた感じですね。

今回はめまいが酷かったことにしておいてください…。

 

つづく

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西野美宏
ピアノを職業にと意識しての練習した時期もあるが、適性に難があったのか、ピアノを辞める。 1番が飛び2番が繰り上がりで医療技術者に転向。約40年間、臨床検査技師として2つの法人で8カ所の医療機関に勤務。前半は分析業務、後半の20年弱は組織横断的な業務に従事。感染対策、医療安全、糖尿病委員会等、多数の委員会に参加。プライベートでは読書会開催やNLPを学んだりした。