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【連載】ビアライターあだちの、ホップの香りを求めて#1 ~私とビールとライティング~

はじめまして!
大阪在住のビアライターあだちと申します。

みなさん、楽しくビール飲んでますか?

このシリーズは、時間があればビールのことを考え、「ビール」と聞けば飛んでいくあだちが、旅先で出会ったビールや日々のビール活動について推し愛たっぷりに紹介していくビールコラムです。

記念すべき第1回は、私がなぜビールにハマったのか、私とビールの出会いについてお話します!

目次

飲み物はゴクゴク飲みたい!

20代半ばから、会社から派遣されて別組織で月4〜5日仕事をしています。

そこでは仕事が終わると“反省検討会”という名の飲み会がありました。
当時の私はアルコールを飲む習慣がなかったため、”乾杯用”のビールから、そのままビールを飲んでいました。
一緒に働くおっちゃん達は、ビールから焼酎や日本酒、ワインに変わっていくのですが、私はビールを飲み続けていました。

理由は、“ゴクゴク”飲めるからです。

昔から目の前に飲み物があれば飲み干さずにはいられませんでした。
「焼酎や日本酒、ワインはアルコール度数が高い。それに比べて、ビールはアルコール度数が低いので飲み続けても大丈夫だろう」とそんな理由でビールを飲んでいました。

乾いたノドにはやっぱりビール!

はじめはアルコール度数が低いだけの理由で飲んでいたビールですが、すぐに状況が一変します。
仕事終わりのビールにどっぷりハマってしまったのです。

一日中立ちっぱなしでガヤガヤした中で大声で喋る、という仕事だったので、当然、仕事終わりはノドが乾いています。
そう、その乾いたノドにキンキンに冷えたビールを一気に流し込む。

「ゴクッ、ゴッ、ゴッ」
炭酸がノドを駆け抜ける爽快感がたまりません。

そして…

「プハーーー!!」

思わず声が漏れて、疲れが吹っ飛びます。
みなさんも、仕事終わりの「プハーーー!!」は日本酒でもワインでもなくビールですよね。
私の人生のパートナー誕生の瞬間です!

ラガービール?エールビール?

仕事終わりの「プハーーー!!」に見事にハマった私は、旅先やスーパーで新商品や珍しいビールを見つけては買うようになりました。

でも、海外のビールやかわいいパッケージのビールなど、大手ビールメーカー以外のビールを飲むたび「ん?これビールなの?」と首をかしげていました。

私は居酒屋で飲む、喉越しがよくてキンキンに冷えたビールを“ビール”だと思っていたのです。

ビールは、ラガー酵母を使った下面発酵のビールとエール酵母を使った上面発酵のビールに大きく分けることができます。
日本の大手メーカーのビールのほとんどがラガー酵母を使った“ピルスナー”という種類のビールで、喉越しがよくゴクゴク飲めるビールです。

それに対して、エール酵母を使ったビールは、華やかな香りと色、味わいが特徴のビールです。
知らんかった…。

大好きなビールについてもっと知りたい、飲みたい、とさらにビールにハマっていきました。
そして、ほどなく私がクラフトビールにハマるきっかけになったビールと出会います。
それはまた別の機会に。

書いた後の最高のビールを求めて

ビールの爽快さだけでなく奥深さにもすっかりハマってしまった私。
それからというもの、「ビール」と聞けば「いつ行けるかな」と手帳とにらめっこ。週末にビールを求めて出掛ける日々が続きました。

私は京都府出身ですが、2007年から大阪に住み、気分はもう大阪人。
大阪が大好きです。
そして、たいていの場所はひとりで出掛けます。
誰かと一緒に飲むビールももちろん美味しくて楽しい時間なのですが、ひとりでビールを飲む時間は「私だけのとっておきの時間」です。

大好きな大阪でビールと関われることはないか、と考えて考えて考えて…
気づけば2021年にビアライターとしてデビューしていました。

ところが、これまで文章を書く習慣がない私にとって、一つの記事を完成させることは想像以上にパワーが必要でした。
なかなか次の記事に手が伸びず、ただ過ぎていく時間に焦りを感じていたときに出会ったのが、”大阪ものかき隊”です。

隊の入隊条件は、
“ライターとして自立できるよう切磋琢磨したいと考えている人”
「まさに私のこと!」と門を叩きました。

入隊後のライター基礎講座では、「ライターとは」「私はどういう人か」「なにが書きたいのか」「なにを書くことができるのか」などについて自分と向き合いました。

そして卒業制作では「ビアライターになるまで」について、300文字×10回をものかき隊のSlackに投稿しました。
卒業制作でわかったことは、私はすでにビアライターのステージに立っているのに、ひとつも手を動かさずに、大好きなビールを目の前にして、ただただ「恥ずかしくないビアライターになりたい」と考えている状態で時間だけが過ぎているということでした。

私の文章の拙さなど、大好きなビールの前では大したことではないのかも。
ライターになるためにビールが好きになったんじゃない、この溢れる愛を言葉にしたかったんだ!

ありがとう、大阪ものかき隊!

私の座右の銘は「今日が一番若い日」です。
今日は明日より1日若い、だから今日から「ビアライターあだちのホップの香りを求めて」をスタートします。
書いたあとに待っている最高の「プハーーー!!」を楽しみにして!


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