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滋賀大学が仕掛ける未来図「データサイエンス学部」設立を読み解く

こんにちは。

兼業ライターのポーリアです。

雑誌AERA(19.5.13 NO.21増大号)をなんとなく読んでいて、「ハッ!」としたことがありました。

2019年度の入試志願者数が増えた「大学ランキング」というのが載っていたのです。

 

国公立では1位が滋賀大学で、2位は横浜市立大学でした。

ちなみに、私立の1位は武蔵野大学です。

2015年に文部科学省が、国公立大学の文系学部の廃止・縮小方針を決めた時、「大学の自助努力が必要になるんだな。こんなことをして日本の教育は大丈夫なのか?」と、とても不安になりました。

目次

滋賀大学ってどんな大学なの?

今回、入試の主役の座に躍り出た滋賀大学は、経済学部と教育学部の2学部しかありませんでした。このままでは大学の存続が危ぶまれる事態となっていたことでしょう。

そこで、起死回生の一手として、日本初の「データサイエンス学部」を2017年に新設したのです。

データサイエンス(DS)学部とは

以前から日本は統計学の人材育成が他国にくらべて遅れている現状が不安視されているという現実もあったようですね。

「DSは、統計学や情報学に加え、社会課題やビジネスなど文系領域も横断的に学ぶ。」

ということは、理系・文系という壁が低くなり、いわば両方の学力が求められています。言い方を変えれば、これまでのような、理系か文系かという受験体系にも影響を与えるものとなり、企業を含め、社会的にも意識の変革が起きてくるだろうと思います。

滋賀大学の現状とは

そういう側面から見ても、滋賀大学の狙いはズバリ当たりました。

同大学のHPにはデータサイエンス学部」という新しい可能性に注目したさまざまな企業や団体との「連携協定」の実績が載っています。

新学部を設立したことで、連携先と組むことによりコンサルティングなどの収入が急増し、今まさに時代の先端を行く滋賀大学の躍進の姿が見えてきました。

「データサイエンス実践論」などの授業に、企業で活躍する「データサイエンティスト」を頻繁に呼べるのも、多くの企業と連携する同大ならでは。という言葉からも、滋賀大学の意気込みが伝わってきますよね。

もともと、滋賀大学は経済学部が企業などからも高い評価を受けており、就職にも強いという実績を持っていました。そこへ新たに「データサイエンス学部」が登場し、その分野の先駆者として全国トップクラスの大学へと勝ち進んだのです。

データサイエンス学部の登場で受験体系にも変化が起きている

AERAによると、この現象から見えてくるのは、従来の「偏差値による大学選びは終わりにむかっている」とのことです。

大学によっては受験科目さえも柔軟に対応する傾向が起きつつあるそうで、受験生にとって、将来を見据えた大学選びがより明確化するものと思われます。

データサイエンスが担う日本の未来

データ関連と言えば、これまでは「統計学」や「情報処理」などという言葉が聞かれてきましたが、それらを統合する「データサイエンス学」あるいは「データサイエンティスト」という新しい呼び名が定着する日も近いかもしれませんね。

「データサイエンス」を扱うには、『ビッグデータ』や『AI』などとの連携が欠かせません。

現代はコンピュータが不可欠であり、それをどう使いこなすかで、企業や医療機関・研究機関・教育機関等の生き残りさえ左右される時代にあるのは間違いないでしょう。

データサイエンティストには、データを加工・処理し、分析・解析する理系的なスキルと、それらを使って実際の課題解決に結びつけていく文系的な「ビジネス力」が必要とされるのです。

求められるのは、優秀なデータサイエンティストである

こうした現実を支えるのに「優秀なデータサイエンティスト」が求められているのです。その証拠に開設3年目の滋賀大学への連携を実現している企業・団体は錚々たる顔ぶれです。

こうして見てくると、上記の3大学に限らず、これから「データサイエンス学部系」が増加し、発展していくことは確実であり、日本の未来に革命を起こすほどの『ビッグバン』現象がすでに始まっていると言えるのかもしれません。

 

データサイエンスとともに、日本を牽引するものとは

さらに、テクノロジー観点からも今の日本は海外から高い関心を持たれている分野があるのをご存知でしょうか?

それは、「3DCG」です。

3DCGが日本を変えるツールになる

私がこの言葉を知ったのは、今年初めに参加したあるイベントで知り合った業務用極薄フィルムの会社の経営者から届いたメールでした。

動画制作の話になり、3DCGのことを尋ねられたのです。

 

その質問とは「2年ほど前から3DCGのアニメーション作家をさがしていました。全国に点在している隠れた若者をどうやって見つけるかを考えています」というようなものでした。

ある有名な広告代理店や大学・企業との協同企画で、才能ある若者を育てていくプロジェクトだそうです。

3DCGとは何か

もちろん私にそんな知り合いがいるわけもなく、たまたま話す機会があった動画に詳しい方に聞いたら、YouTubeの“Vチューバー”のサイトから探したら見つかるかもしれないと教えていただきました。

そのことを、質問してこられた経営者の方に伝えたら、「そうします」とのお返事でした。

まあ、3DCGに関してのプロジェクトに携わっておられるならそんな情報はすでにお持ちでしょうけれど。

そんなある日のこと、今グングン伸びてきているハリウッドのある映画制作会社が、日本の3DCGの分野に関心を抱いているというニュースを読みました。

またもや3DCGです。不思議なことに、関心をもっているものって次々にやってくることがよくありますよね。

「さて、3DCGって、実際はどんなものなのか?」と真剣に疑問を持ち始めたころ、先日の朝の情報番組で実演をやっていました!

あの大ヒット映画「ロードオブザリング」を始めとする『モーションキャプチャー』という手法で、事前に俳優にたくさんのマーカーをつけ、それを元にCG処理するものでした。

3DCGアニメーションとは、それを画像に取り込み、ほぼ完全に実際の動きに近づけることができるテクニックのことでした。

今では、これに関するイベントも盛況のようで、ここから新しい日本が生まれていくことを期待しています。

ハリウッドから目が離せない!

映画好きな私は、ジャンルを問わず観に行きますが、特にSFものや戦闘ものに興味を持っています。

そこでは、最新のテクノロジーがどこよりも早く披露されるからです。映画産業の王者であるハリウッドの、時代を先取りする勢いはとどまることがないようです。

私はそういう映画を観るたびに、「あぁ、世界ではもうこんなにテクノロジーが進んでいるんだな」と実感するのです。

まとめ データサイエンスと滋賀大学の未来に期待

JR大阪駅から直通でも1時間半ぐらいで彦根駅に着きます。そこから大学までは徒歩約30分。

琵琶湖と彦根城に寄り添うように“凛”と立つ滋賀大学には、これまでも全国からたくさんの学生たちが高い志しを持って入学し、希望を胸に巣立っていきました。

「データサイエンス学部」という新しい力を手に入れた同大学は、国内外からの熱い視線を集めることでしょう。

 

 

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