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切り口ってなんなんだ、ブログもエッセイも苦手なライターのぼやき

みなさんこんにちは、自称駆け出しライターあかぎです。

「ライターをやっています」という、と必ずといっていいほど聞かれるのが「ブログを持っているんですよね」という言葉。

実は、お恥ずかしながら私はブログやエッセイといったジャンルがめちゃくちゃ苦手です。

職業柄自分の思いが求められない文章に触れていることに加え、普段は自分の考えがあまり出ないタイプの文章ばかり書いています。

少し意地の悪い言い方をすれば、他人のガワを借りて文章を書いているわけです。ただ、文章のスタイルはさまざまですし、これを悪いことだとは思っていませんが。

今回は自分がブログを苦手としている理由と、自分なりに苦手を克服するために行っていることをお話ししようと思います。

目次

考えの浅さを見透かされるのが怖い

少し昔の話になりますが、就職活動の際私は新聞記者を目指していました。

新聞社の入社試験で必須と言われているのが筆記試験での作文。テーマのとなる写真を見て、自分が思ったことを400字詰め原稿用紙1枚分書くというものです。

もちろん「被写体の構図が悪い」や「被写体の○○が大好き」といった、ただの感想文を書くわけではありません。いわゆる神戸新聞でいうところの「正平調」のような、写真にちなんだ事象と、それに対するほんの少しの所感を書くというものです。

さすがに練習が必要だということで、新聞労連が主催していた作文セミナーに参加。現役の大手新聞記者の方から作文の基礎的な書き方などを教わりました。

そこで何度も言われたのが、「文章力より、自分なりに物事をとらえる視点が大切」、「言い回しで差別化を図ろうとするな」ということ。

もちろん基礎的な文章力は必要ですが、見られるのはそこではなく、物事をどう見ているかの方が重要だというわけです。

セミナーでいくつか作文は書いてみたものの、結局は世間一般で言われていることの焼き直しで、「自分の視点」といえるようなものがないことを自覚せざるをえませんでした。

自分の意見を求められる文章を前にするたび、「自分の視点ってなに」「これも結局は誰かの焼き直しでは」と、過剰に気にしてしまうようになったのです。

得た情報を結び付けてみる

さすがに苦手だからと逃げ続けるわけにもいかず、自分なりにできることから始めました。その中で今も続けていることが「本を読む」「人に会う」「考えが浮かんだとき、何故そう思ったのかを軽くでもいいからメモしておく」「見聞きした情報を結び付けてみる」です。

一つ目や二つ目は言わずもがなで、特に三つ目や四つ目は意識的にやっています。

ライター仲間と日本酒の飲み比べに行ったときのことを例に挙げると、お酒の好みがまったく違う先輩ライターと文体や文章の好みが違うことで盛り上がりました。

私は辛口の癖のない日本酒が好きなのですが、文章も癖がないと言われることが多かったため、日本酒の好みと文体は少しくらい関連性があるのではないかと、勝手に結び付けてみたわけです。

もちろん科学的に証拠があるわけでもないですし、正直見る人からすれば「何それくだらない」と言われるかもしれません。でも、普段からちょっとしたことでも、なるべく考えを巡らせるようにしています。

ライターが増えてきたからこそ「自分の視点」が必要となる

昔は自分の視点は文章の中だけのもので終わっていましたが、よく考えてみれば自分の視点を持つことは、企画や取材など、ライター業に欠かせないものなのだとようやく気付きました。

最近は副業ブームもあり、ライターの数が増えている分、文章力以外で差別化を図る上で自分なりの視点はかなり重要になってくるなと感じています。

今もまだまだだなと思っていますが、自分なりにできることを続けて、文章力以外でも「お!」と思われるライターでありたいです。

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