どーも、スンダヴです。
俗に言う「食欲の秋」の季節ですが、リバウンドが著しいので、「ダイエットの秋」にしたいです…。
今回は、久しぶりの「発達障害×生き方」企画!
インフラ系の会社で勤務しながらビジネスプラン作成・起業に挑戦する努力家Nさんに、今までの生い立ち、立ち上げを目指す「発達障害長所シェアサイト」、今後の目標についてお伺いしました。
連絡先も記載しますので、興味のある方はぜひコンタクトを取りましょう!
Nさん
「自分は恐らく発達障害」と感じるNさんの悩み
ー「自分は恐らく発達障害である」と仰りましたが、どのような特性・症状がありますか?
個人的にはADHD(注意欠陥多動性障害)・ASD(自閉症スペクトラム)・LD(学習障害)全ての症状があると感じています。
それに加えて体も弱いので、常に様々な対策が必要です。
特にLD(学習障害)の症状がひどく、数的処理が必要な作業はまったく出来ません。
―なにか印象深いエピソードはありますか?
大学でSPIの模擬試験を受けたのですが、数千人いる受験者の中で下から5番目の成績になってしまいました。数的処理の成績が壊滅的だったからです。
実はこの前まで転職活動をしていたのですが、選考で課せられたSPIが突破できず、うまく行きませんでした。同じテキストを10週してもまだミスが発生するレベルです。
勉強は常に行っていますが、筋トレのようにやらないとすぐ衰えるので、一生続けるつもりで頑張っています。
ー特性による困りごとをどのように乗り越えていますか?
例えば、集中力がすぐ途切れてしまう弱点を克服するため、「あらゆることを1分でやる癖」を身に着けています。
昔から「本が全然読めない」という悩みがあったのですが、1分ごとに読む本を変えていくことで、常に集中力を絶やさないまま読書が出来るようになりました。
「あらゆること1分でやる癖」が身につくと、能動的になり、やりたいことができるようになります。インプット量自体は少ないですが、今後も続けたいですね。
後は、「体と精神を常にオンの状態に持っていくこと」ですね。
常に予定をいれているので、プライベートの時間というのがない状態です。
ーそれはすごいですね。しかし、過酷ではありませんか?
実は、昔からメンタルの強さには自信があるんです。
出来ないことをめっちゃ頑張ってやるタイプで、「最終的には負けるけどそれでも諦めない」をモットーにしています。
また、体は弱いのですが、格闘技が好きで、空手と少林寺を習っていました。
一つ目の理由が、地元の学校にヤンキーが多く「強くないと生き残れない!」という状態だったから。二つ目の理由が、いわゆるスクールカースト上位の人間と仲良くするため、「格闘技」という強みが欲しかったからです。
特に高校3年間は、毎日汗をかいて吐き気を催しながらも、一日も休まず通っていました。
しんどい日々でしたが、メンタルは鍛えられたと思います。
「発達障害長所シェアサイト」とは?
ー「発達障害長所シェアサイト」立ち上げを目指したいとお聞きしましたが、どのようなサイトですか?
発達障害当事者同士が得意なこと=長所をサイトにシェアし、同じく発達障害当事者がそれを購入する場を提供するプラットフォームです。
近年日本でもシェアリングエコノミービジネス(場所・モノ・人などの資産をインターネット状のプラットフォームを介して売買・交換するビジネス)が認められて来ましたが、客層をぎゅっと絞って発達障害専門で行いたいと考えています。
そのためには「ココナラ」や「タイムチケット」のようなWEBサイトを立ち上げる必要がありますが、まずは業者からサイトをレンタルして始める予定です。
ー「発達障害長所シェアサイト」は、どのような強みがありますか?
発達障害当事者同士で、的確なシェアができるというのが強みです。
例えば、「何か特定の知識を教える」というスキルをシェアをするとき、特性に対する理解が深い発達障害当事者同士なら、うまく行きやすいですよね。
シェアがうまくいけば、発達障害当事者にとってとっつきやすいサイトになり、利用者も増えていきます。
まずは仕事をやりながら副業で運営していくので、状況に応じた規模の拡大・縮小をしながら運営していきたいです。
ー立ち上げに向けて解決すべき課題はなんだと思いますか?
一番の課題は、「サービスを提供してくれる人を増やすこと」ですね。
立ち上げ時にサービスがある程度そろっている状態出ないと、利用者も現れません。「ココナラ」や「タイムチケット」が成功したのも、開始時から一定以上のサービスを提供できたからです。
なので、まずは10人揃えることを目指し色々な方と情報交換をしています。
「発達障害長所シェアサイト」立ち上げを志すようになった経緯
ーなぜ、「発達障害長所シェアサイト」を立ち上げようと思ったのですか?
きっかけは、社内でビジネスプランを発表するベンチャー企画に参加したことです。2回挑戦しましたが、その内1回は数万人いる社員の中から15位に選ばれました。
上司や会社から直接評価されたわけではありませんが、他の社員の方からは高い評価を受けました。
「自分にできないことができてすごい」と言われたときは、素直に嬉しかったですね。
ーすごいですね。しかし、なぜビジネスプランを発表しようと思ったのですか?
今いる会社では、仕事の面白みや成長が感じられなかったからです。
僕は9年前インフラ系の会社に新卒で入社し、機械を整備する職種で働いています。外聞は良い会社なので評価してくれる方もいますが、やってみると「きつい・きたない・きけん」がそろった3Kの仕事です。
また、古い体質が残っており、社員はソルジャー扱いで本人の意思が尊重されません。
上司も魅力のない方が多く、「こんな人になりたくない」と内心思っています。
何とか仕事はこなせるようになりましたが、同じ仕事を延々とさせられるだけで、キャリア開発はほとんどありません。
足を悪くしたときは、仕事が与えられず迫害を受けたこともありました。社内の知り合いや主治医の方が尽力してくれなかったら、クビになっていたかもしれません。
その時、「合わない仕事を無理やりやっても、成果は出ない」という思いを強く持ちました。
ーなかなか苦労されたんですね…
でも、ベンチャー企画に挑戦すると、全てが変わったんです。人生観が変わったというか、前向きな気持ちになっていきました。
元々両親が2人とも芸術家なので、アーティスト的な思考が強いのです。
ビジネスに関する様々なアイディアが出てきて、毎日充実しています。
現在は社内でベンチャーを企画する部署を立ち上げることをめざして、コミュティーを作りました。
ちょっとしたコンサルもできるようになって、今一人に教えています。
そんなある日、洪水被害のあった被災地(熊本、福岡、広島)でのボランティアを通じて、「ソーシャルビジネスを実際に立ち上げたい」と感じるようになりました。
ソーシャルビジネスとは、社会問題の解決を目的としたビジネスです。
どのようなソーシャルビジネスを立ち上げるか迷ったとき、合わない仕事に苦しめられた苦い経験が蘇りました。
その経験をもとに、「人が自分に合った仕事や長所を見つけられるよう、サポートができるビジネスをしたい」と感じたのです。
特に、自分のように仕事が合わないことや長所を見つけられないことに苦しむ発達障害当事者をサポートしようと、「発達障害長所シェアサイト」の立ち上げを思い立ちました。
「発達障害長所シェアサイト」を通じてNさんが実現したい未来
ー「発達障害シェアサイト」を通じて、どのような未来を実現したいですか?
「発達障害当事者が、長所を活かし、自分に合った環境を作ることが出来る未来」を実現するための第一歩としたいです。
現在、「発達障害当事者が働けるようになる」ための就労支援はたくさんあります。
でも、訓練をしてまで苦手な環境に溶け込もうとするよりは、「合う場所を自分で作っていく」という考えの方がよいのではないか、と思うのです。
サイトが軌道に乗ったら、将来的には独立・起業したい発達障害当事者をサポートできる会社も立ち上げたいと考えています。
モデルとしては、年棒を決めて起業家を育成する「株式会社ボーダーレス・ジャパン」のような形です。もちろん、発達障害・定型の区別なく雇用いたします。
まだまだ自分にも経験が足りませんので、大分先の話にはなりますが実現したいです。
ーこの記事を読んでくれた方へ、最後に一言お願いします。
もしこの記事を読んで「発達障害長所シェアサイト」に興味を持った方は、ゼロからの立ち上げを一緒にやりませんか?
中には「自分には長所がない…」と悩む方もいらっしゃるかもしませんが、必ずあります!
僕がお話を聞いて長所を見つけ出すお手伝いも致しますので、一緒に頑張りましょう。
発達障害当事者は、毎日生きづらさと戦っており、努力し続ける強さが半端ない人たちだと僕は思っています。
発達障害の特性を生かし、フリーランスで活躍している方もたくさんいらっしゃるのです。
「発達障害長所シェアサイト」で起業・独立を志す発達障害当事者を支援し、生きづらさを抱える世の中を変えていきたいと思っています。
「スキルをシェアしたい、起業したい」という方がいましたら、その人の夢や目標にコミットし、一緒に挑戦しながらサポートしたいです。
興味を持った方は、以下の連絡先へぜひご連絡ください!
ツイッター:こくまさ @dyo_nj
メールアドレス:kokumasa81@gmail.com