こんにちは。保育士ライターすぎです。
私は保育士を14年経験後、ベビーシッターに転職し、現在副業でwebライターをしています。
低賃金。高い離職率。保育士不足。などネガティブワードが並ぶ保育士の世界。いい条件の保育園・子ども園を求めて転職をする保育士や、資格はあるけれど保育園などに勤務していない潜在保育士もたくさんいます。
せっかくの国家資格生かさないのはもったいない。でも園で勤務するのは、労働条件や人間関係を考えると二の足を踏んでしまうことでしょう。
保育士の資格を生かせるのは、保育園だけというのは平成までの話。令和の時代は保育園を飛び出て様々な分野で活躍するフリーランス保育士や、保育士×〇〇で活躍する方が増えてきました。
その中でも保育士×ライターという道の可能性を掘り下げていきます。
保育士は子どもと遊ぶだけ?
「子どもと遊ぶだけでいいよね」
園に勤務している頃、こんな風に言われることがありました。保護者がお迎えにくるのは、子どもと遊んでいる時間。遊んでいるように見えて、たくさんのところに目配り気配りしていますが、このような印象を持たれる方もいるかもしれません。
子どもと遊ぶのももちろん仕事のひとつです。しかし保育士はそれ以外に多くの仕事をしています。
ざっと仕事内容を書き出してみましょう。
学校では用務員がするであろう仕事として、草木の手入れ、溝掃除、園庭整備などの仕事。
事務員がするような、諸経費、布団代、写真代などの計算。
そして本来の仕事である子どもに関わること。けんかの仲裁。遊びの提案。製作、ピアノ練習、発表会衣装作り、集団遊び、手遊びなどの勉強。毎日の保護者対応。個人面談。
そして案外多いのが、パソコンで文章を書く仕事です。
個人カリキュラム。年間カリキュラム。月カリキュラム。週案。日案。クラス便り。うんどう会、お遊戯会のお便り発行。
改めて仕事内容を見ていくと多岐に渡ります。低賃金でよくこなしていたなと自分に拍手したい気持ちになりました。保育士の過酷な労働に関してはまた違う機会に書きたいと思います。
保育士は毎日文章を書いている
保育士は子どもと遊んでいるだけでないと、わかっていただけましたか?
保育士にライターをすすめる理由のひとつに、毎日文章を書いている点があげられます。特に乳児と呼ばれる「0才児1才児2才児」の担任になると、毎日保護者とのやりとりがあり、園での出来事を書いて伝えます。
園によりますが、連絡帳とよばれる、子どもの様子を保護者と担任で共有するためのツールです。保護者はその場にはいないので、子どもの様子がわかるよう、情景が思い描けるように五感をフル活用して文章を書きます。
これがライターに必要な力に繋がっています。
「その場にいない人に文章だけでわかりやすく伝える」。
保育士が何気なく毎日毎日繰り返しているこの作業。これが保育士×ライターをすすめる理由のひとつです。
保育士は日々観察し考察している
保育士は子どもの様子を保護者に伝えたり、個人カリキュラム作成のために子どもの行動、表情をよく観察しています。特に乳児。自分のことを言葉で伝えることができない年齢の子は、一生懸命身ぶり表情で自分のことを伝えてきます。
保育士はしぐさや表情をくみ取り子どもを理解していきます。
観察し考察することで「なぜこの子はこの行動をするのか」「次の成長へとつなげていくにはどうしたらいいのか」を考え、年齢に合わせた成長目標にそってカリキュラムを作成します。これもライターに必要な力につながっています。
観察し目標に達するためには何が足りないのか、どこをサポートしていけばいいのか考察し、文章にしていく。これはクライアントが提示する目的に合わせて文章を組み立てていく、ライターの仕事に繋がっていると感じます。
いつまで保育士の仕事ができるでしょうか
毎日多忙な仕事におわれる保育士は、ITに疎い人が多いのも事実。どの仕事もですが、長くひとつの業界にいると視野が狭くなりがちです。私も、「クラウドソーシング」「SEO」など、当たり前に飛び出る言葉の意味が分からず、ウィキペディアでよく検索しています。
苦手だと敬遠していたことでも、わからなければ調べる、聞くというのは自分の世界が広がるようでワクワクします。
神経も肉体もすり減る保育士の仕事。
定年年齢が65歳まで引き上げられた今、あなたはずっと続けられますか?
保育の仕事が好きでも、様々な理由でやめていく人をたくさん見てきました。あなたの保育スキルを生かし、保育士×ライターとして地道に文章を書いてみれば、保育士以外の道が開けてくることでしょう。
まとめ
私は保育士の仕事が大好きです。保護者と一緒に子どもの成長を見守り導いていく、素晴らしい仕事だと誇りに思っています。
ですが体調を崩し、続けていくことを断念しました。
保育士とライターは職種が全く違うと敬遠することなかれ。あなたの保育スキルや文章力を生かせる場は存分にあります。ライターに興味を持たれたら、まずはSNSで自分の考えや好きなことを発信してみてはどうでしょうか?新しい世界が広がって行くことを感じられるでしょう。
過酷な保育現場で日々奮闘するあなたに、保育士×ライターという新たな道が広がることを願っています。