どーも、スンダヴです。
初めての確定申告を控え、何をすればいいのか情報を集めています。
良い情報を知っている方は、教えてください。
今回は、障害者雇用の傍ら、副業でイラストレーターを営んでいるsio(しお)さんにお話を伺いました!
sioさんが手がけた絵画の一部
イラストだけでなくグッズも販売しており、素人の僕でも芸術的センスを感じます。
今回は、sioさんがイラストレーターを始めるまでの人生の軌跡、障害者雇用×副業の有用性についてお話を伺いましたので、「創作で仕事がしてみたい」「副業に興味がある」という方は、是非ご覧ください。
自分のやりたいことを見つけたい-sioさんがイラストを始めるまでの凸凹ロード
-発達障害として、どのような診断を受けていますか?
5年前に広汎性発達障害と診断されましたが、現在ではASD(自閉症スペクトラム障害)と改められています。
診断を受けるまでは「ちょっと不思議な人」として一般就労で働いていましたが、現在は実家に戻り、障害者就労で2年半ほど勤務しています。
-発達障害の特性は、どのようなものがありますか?
とにかく疲れやすいですね。
外出しても情報量の多さに疲れますし、数時間ごとに寝ないとぐったりしてしまいます。
このように子供並みの体力しかないのが悩みですが、興味のある絵なら50時間連続で描けますし、お風呂やご飯を忘れるほど熱中できます。
障害者雇用で働きながら絵描き続け、趣味でリフレッシュしながらお金を稼ぐのが目標です。
-副業でイラストレーターとして活動しているとお聞きしましたが、きっかけは何ですか?
一般雇用での仕事をやめて実家に戻った時、失業保険があったので、しばらくだらだらしてました。
最初はパズルやクイズを解いていたのですが、「これはスキルにならないから別の事を始めなきゃ」という思いが募り、始めたのがイラストです。
20年ほどブランクがありましたが、実は子供のころ絵を描くのが好きだったので、「自分でも出来るのでは」と感じました。
-名刺もお作りしており、本格的に活動されているんですね!
実は伊賀市の本庁舎で絵の展示をすることになったので、会場に置いておこうと名刺を作りました。
でも、私的にはまだまだ実験している段階です。
昔から実験をすること好きで、「これやったらどうなるかな」と夢中になれます。
収益化もまだ途上で、最初はLINEスタンプで積極的に作品を販売していたのですが、売れる人が決まっている市場なので、現在は落ち着いています。
一個に絞らず、試行錯誤を重ねたいです。
障害者雇用×副業が可能性を広げる-sioさんの考える発達障害人生戦略
-sioさんが障害者雇用×副業というライフスタイルを選択したのは何故ですか?
配慮と収入のバランスを考えたとき、障害者雇用をしながら副業というのが一番理想的だと感じたからです。
障害者雇用は一般企業で定型社員と協同して働くことが多いので、しんどい時もありますが、多少無理をした方がいいのではないかと私は感じました。
もちろん、障害者雇用の中にもブラックな企業は存在するので、支援してくれる味方を見つけて良いところを探すのがベストですね。
仕事も副業もトライアンドエラーですが、仕事の場合は上司に色々指摘されることもあります。
できないことは難しいと正直に話し、できそうなことは挑戦していく。
そうやって色々挑戦した先に、自分の得意なことが見えてくると思います。
-得意なことを見つけるコツはありますか?
子供のころ好きだったことが、自分の潜在的な能力のヒントだと感じます。
適性が何か分からず迷っている方は、子供のころ好きだったことを思い出してみましょう。意外なことが向いてることもあります。いずれにせよ、トライアンドエラーが大事です。
「無理をしろ」というわけではなく、まずは仕事終わりの2、3時間を副業に充ててみましょう。
-なるほど!ただ、本業と副業を両立させるマルチタスクが難しい場合もありますよね…
そんな時おすすめの方法は、モノを持たないことです。モノが減ると時間節約になり手間も減るので、浮いた時間を副業に充てられます。発達障害当事者にはモノを片づけられない特性に悩む方も多いので、おすすめです。
私は服も1着買ったら古いのはすぐ捨てます。
素敵なモノだけを持っておけばいいのです。
ただ捨てるのがもったいない場合は、フリマアプリで販売したりリサイクルに回したりすることも検討しましょう。
-障害者雇用を目指す場合、効率よく進めるためのコツはありますか?
給料は後回しにし、環境を重要視するのがおすすめです。実際に職場を見に行って、「自分が入社したらどうなるのだろう」と考えてみましょう。
私は最終的に事務職を選択しましたが、納得するまでいろいろな仕事を見に行きました。ハローワークの精神障害担当の方や、地元の発達障害就労センターの力も借りましたね。
障害者雇用の場合、一人で仕事を探さず、手助けを受けることが重要です。
助けを借りないと、流れ作業でとんでもない所に送られる危険もあります。
せっかくいろいろな仕組みが整備されていますし、使える制度や施設は積極的に利用しましょう。
-副業は、どのように実施していますか?
障害者雇用として9時から15時まで働いた後、いったん睡眠をとり、回復したら描き始めています。時々家事もはさみつつ、夜の0時から1時ぐらいまで稼働していますね。
一人暮らしだと絵だけに集中するのは難しいので、今の環境が自分にマッチしていると感じます。
タブレットを使ってイラストを始めたとき、始めは線をまっすぐ書くのも苦労の連続でした。
これに関してはもうスパルタ方式で、線を一万本書き続けたり、インターネットの記事や本を見て勉強して、徐々にスキルを磨いていきましたね。
元々集中したらのめりこむタイプなので、作品に集中できるイラストは天職だと思っています。
-実際に絵を販売しているとお伺いしましたが、どのような手段を用いていますか?
最近利用しているのは、以下の5種類です。
・LINEクリエイト(LINE用のスタンプや絵文字を販売できるサイト)
・個人からの依頼
・パラリンアート
・公募
・ギルドからの仕事依頼(デザイナー)
最初は、絵を売るプラットフォームとして、ハンドメイド絵画を販売できるプラットフォーム「minnne」を利用していました。現在は休止中ですが、初心者はこのようなプラットフォームを使うのがおすすめです。
現在は公募やコンペにも積極的に参加して、仕事獲得を目指しています。
新たな試みとして、障害者アーティストを支援する「パラリンアート」にも登録しました。作者は一切の負担を負わないノーリスクシステムとなっており、描いた作品をグッズやカレンダーに採用してもらえます。
まだ登録したばかりですが、活躍の場を広げていければなと考えています。後はLINEスタンプですが、先ほども言ったように、競争の激しい環境です。
特集に取り上げられた時一時的に売れましたが、なかなか難しいですね。競争の激しいプラットフォームは避け、ブルーオーシャンな環境を探したいです。
大きな動きとしては、さきほども言った通り、伊賀市本庁舎で自分の絵を展示することとなりました。
一応、私の初個展ということになるので、嬉しいです。
2020年4月からなので、興味のある方は、是非見に来てください。
集中できることを見つけよう-sioさんが伝えたいメッセージとは
-sioさんの今後の目標は何ですか?
パラリンアートから収入を得ること、どこかの企業に自分の作品を採用してもらうことです。詳しくは言えませんが、とあるプロジェクトに声をかけられているので、そちらにも参加していきます。
最終的には、イラストレーターの副業で月収5万円を稼いでいくのが目標です。
まだ試行錯誤の段階なので、自分の可能性を色々試したいです。
-この記事を読んでくれた方に向けて、最後に一言お願いします。
へこんだり、うまくいかなかったりと波はありますが、そんな時は「休憩の時間かな」と思って、希望を持って活動し続けたら良くなると信じています。
Twitterでは、ネガティブな意見が多数見られます。
私もいじめなど辛い思いをした経験がありました。
そんな時もネガティブにならず、自分から心を開き、思いやりをもって人に接すれば、道は開けます。集中できる好きなことを見つけ、自分だけの人生を歩みましょう!
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sioさんのTwitterアカウント:@siosio3938
①ART369プロジェクト・Beyond the canvas 『Gallery&Cafe北風と太陽』にて展示(1作品)
期間:2020年3月6日〜3月29日まで(火曜・水曜定休) 住所:栃木県那須塩原市戸田708‐1
https://art369.jp/2019kobo.html
②『伊賀市役所4階ミニギャラリー』にて展示(7作品)
期間:2020年4月1日〜4月30日まで 住所:三重県伊賀市四十九町3184
https://www.city.iga.lg.jp/0000006666.html
③私と仕事や副業に関する相談をしたい方は、タイムチケットで請け負います。
https://www.timeticket.jp/items/73054
④発達障害×仕事の情報に興味がある方は、ブログもどうぞ!
発達障害&副業研究家 スンダヴのブログ