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台湾にはまったライターがつづる、スローで豊かな台湾ライフ

南向きの飛行機はぐんぐんと高度を下げて、ドンという軽い衝撃と共に慌ただしくなる機内。タラップでは、むっとする熱気とほのかなスパイスの香りが体を包む。

ショートパンツのお姉さんや、目にまぶしい原色の服着たおばちゃん達とにぎやかにすれ違う。

私が台湾に一目ぼれしたのは4年前。初めての台湾。目に映る、街の人たちの当たり前の健全さや、パワフルさ、自然体の表情。なぜかどこか懐かしく、不思議と日本にいる時より自然体でいられる雰囲気。

そんな光景に触れ、もっと近づきたい!と、台湾に恋して4年。中国語学習歴も4年を超えて、今は薬膳や台湾茶、台湾語に台湾料理等、台湾から派生した趣味は数知れず。

こうして海外とは無縁だったOLの、台湾漬けの日々が始まりました。

ゆるーい、台湾人の生活

台湾人の生活は、とにかく自然体。

亜熱帯と熱帯が混在する夏と台湾。何をしても汗が噴き出し、メイクはドロドロ。

そんな厳しすぎる暑さや自然、何度も侵略されてきた歴史がそうさせるのか、あらゆるものを受け入れるおおらかなで合理的な国民性が、至る所に見られます。

例えばサンダル。突然のスコールも多い台湾。傘をさしても濡れるほどの豪雨もしばしば。そのため、たとえスーツでキメていても、足元はサンダル、そればかりか冬場、モコモコのダウンジャケットを着ながらも、やっぱり足元はサンダル。

確かに乾きやすくて蒸れにくい。日本人にはなかなか理解しがたい台湾人のサンダル愛。でもこれも、おおらかで合理的な国民性の現れなのかもしれません。

マイペースさが台湾の魅力

また、食べ物も美味しい台湾。朝ごはんの光景も独特です。

選択肢は幅広く、豆乳と揚げパンなど伝統的なものから、焼きたてのパンやお粥、肉まん等、種類は色々。

共働き家庭も多いため、多くの大人は通勤途中にそれらを買い、出社するとすぐさま食べます。怒る上司は皆無。だって大抵上司も食べるから。

驚くことに、これが台湾の日常なんです。

晴れていても日傘代わりに雨傘をさすし、
大行列の名店でさえ、店員さんはマイペース。

そんなゆるーい台湾。適当過ぎて驚く事も色々あります。

でも車いすのカップルがオシャレをして堂々とデートしていたり、お年寄りも市場でイキイキと活躍する様子、通勤時間の地下鉄でさえ、あと10人は乗れそうな余裕を残して見送る。

そういう台湾人の「あたりまえ」を見ていると、「豊かさって?」「幸せって?」と思わずにはいられません。

似ているけれど、全然違う、お隣さん

日本に無くて、台湾にあるもの。

逆に、台湾にあって、日本に無いもの。

のびのびやかで自由な空気?無理してコントロールしようとしない、ある意味、達観?それとも、ただの適当さ??

日本統治時代の台湾は、日本として街を整備し、日本として教育を行っていた時代もあります。なのにこの違いは一体、なんだろう?

台湾の居心地の良さや魅力の理由を知りたくて、知れば知るほどまだまだ興味がわいて。そうして何度も足を運ぶうち、私はますます台湾を好きになりました。

そんな大好きな台湾の魅力や台湾に関するあれこれ。これから少しずつですが、ご紹介していこうと思います。もしお付き合いいただけるのなら幸いです。

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