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ライターの醍醐味である「取材原稿を書く」を、自分のものにしよう

こんにちは。兼業ライターのポーリアです。

1年ほど前に私がクラウドソーシングを経由してA社から受注した、取材記事の経験をお話させていただきます。

 

目次

Webライターとしての最初の大きな仕事は、東京のA社からの「雑貨屋」の取材記事だった。

契約数は4本で、まずは取材対象のリストを作成することを求められたのです。

そこで、私が最初にしたことは、ネットでの大阪市内の「雑貨屋」の検索でした。

20社ほどリストアップして、クライアントのA社に送りました。
私の担当者が、そのリストの中から取材してもらいたいお店を何件か選び、私がアポ取りをします。

自分が行きたいお店よりも、A社のコンセプトにあった店舗選びが優先されるので、好き嫌いは言えません。

実際に取材した雑貨屋

①観葉植物が主体で、それに付随する鉢やガーデニング雑貨などのお店

②ピアスなどのアクセサリー専門のお店

③「カエル」に特化した品揃えのユニークなお店

④輸入専門のフランス雑貨のお店

アポイントの取り方と下準備

普通の会社組織の取材であれば、ホームページを閲覧することで、あらかじめどんな会社であるかがわかり、電話かメールで取材を申し込む方法が一般的だと思います。

その点、店舗なら実際の現場の雰囲気をダイレクトに掴むことができますので、私は自分なりのルールを作りました。

 

取材ルール作りから始める

①まず客として店舗に行く

②さりげなく店内の雰囲気や様子を観察

③手が空いていそうならスタッフに接触

④「A社」からの依頼で取材したい旨を伝える

⑤支店であれば、本店からの許可を取ってもらって、後日改めてアポイントを取る

⑥その場で取材許可が出る場合は、店舗側の都合の良い日時を決定

⑦取材したい内容を、事前に口頭かメールで伝える

⑧写真撮影の可否を確認(その際、スタッフの写真撮影の可否も確認する)

⑨最後にどんな商品が置いてあるのか、取材で特に聞きたいことのリストのメモを頭の中で作成

取材開始から取材終了までの過程

取材に対応していただくスタッフには事前にお会いしているので、すぐに取材に入ることができます。

店内のブロックごとに商品への質問をしていくのですが、得られた答えから話をふくらませてさらに質問を続け、予期しないスタッフの反応を引き出すことで、より魅力的な記事にすることができます。

取材で一番困るのは、会話が進まない状況に陥ること

4店舗の取材で私が感じた印象は「店主またはスタッフに饒舌な人は少ない」というものでした。

ほとんどの方が口数が少なく、こちらからの問いかけでようやく話に乗ってくるという進み方だったので、喋ってもらうのにけっこう苦労しました。

そんな時のとっておきの話術とは

「その方の興味の対象をすばやく探り当てる」というテクニックです。

話に詰まるとお互いに気まずさが出てくるので、そこは当たり障りのない会話で場を持たせながら、「どんな話題ならこの人は喜ぶのだろうか」と頭の中は猛スピードで回転しています。

実は、ここが取材が成功するか否かの瀬戸際なのです。たとえ盛り上がらない会話の途中でも、スタッフの反応が特に良かった商品が必ず出てくるので、そこを重点的に掘り下げます。

そうすることにより、スタッフの心が自然と開き、もっと話したいという欲求」が生まれてきます。

それまでは淡々とした説明の仕方でなんとなく反応が弱い方でも、何かしらに「ビビッと」来るものがあるのです。

多くの商品の中から面白そうなものを話題にする

たとえば、食器が多いお店なら、ちょっと変わった『スープボウル』を褒める。

また、古い商品が多いお店では『時代もののステッカー』に話を持っていくなど、「こだわりの品」への想いがあったりするので、「反応がいい時」を逃さずに、じっくりとそれについての話を伺うようにすれば、案外、貴重な会話につながることがあるので、「間」「タイミング」がとても重要になってきます。

 

取材を受ける人の「ツボ」を掴む

要するに、その方の「ツボ」にはまる状況をこちらが作り出すという、ある種の『誘導テクニック』が取材をスムーズに進めるコツなのです。

そのためには、取材者側である、自分の「引き出し」をいかにたくさん持っているかがキーポイントだと、皆さんおわかりになりますよね。

取材対象を特定する

次に、取材の中心となる商品を何点か決めることも重要です。あれもこれもとなると、焦点がぼやけてしまい、会話も中途半端になりがちなので、そのお店の「売り」を意図的に掘り下げることで、スタッフから面白い裏話なども引き出せる可能性がグンと上がります。

写真撮影について

取材には写真撮影がつきものです。

撮影するタイミングですが、話が一段落したあとでも構いませんし、会話の途中であっても、商品の説明を受けながら随時撮影するとよいでしょう。

そうすることで、いかに商品に興味を持っているかが伝わり、スタッフの前向きな反応を引き出すことができます。

 

クライアントからの指示に忠実に従う

最後になりますが、この仕事のクライアントからは、各店舗での贈答用の商品の写真も求められました。ラッピング用のディスプレイがない場合は自腹で購入して、ラッピングの様子も撮影しました。

まとめ

今回の取材の仕事を受けて感じたのは、いかに店舗の魅力を引き出すかということでした。

そこでしか手に入らない商品を、ユーザーに紹介することの大切さを体験できたことは、クラウドソーシングを使ってライターの仕事をしていく上で、とても意味深いことでした。

 

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