皆さんこんにちは。ジーンイケダです。
今日は私のコレクションであるダムカードについて話そうと思います。
まずは概要をまとめてみました。
ダムカードとは?
ダムカードは、2007年から国土交通省と水資源機構が管理する全国111のダムで配布が開始されたのが始まりです。「直接ダムに来た人」「一人一枚」「郵送はしない」という三つのルールがあります。
※平成2016年10月時点で公式ダムカードは555枚になっています。
カードに表記されるデータは、
◆表面
〇ダム名と写真
〇ダムの目的記号(下記、ダムの役目で解説あり)
F:洪水調節、農地防災 N:不特定用水、河川維持用水 A:かんがい用水
W:上水道用水 I:工業用水 P:発電 S:消流雪用水 R:レクリエーション
〇ダムの型式記号
A:アーチダム E:アースダム G:重力式コンクリートダム
GA:重力式アーチダム GF:重力式コンクリート・フィル複合ダム
HG:中空重力式コンクリートダム
MB:可動堰 R:ロックフィルダム
〇カードのバージョン情報
◆裏面
〇所在地・河川名
〇ダムの型式
〇ゲート
〇堤高・堤頂長
〇総貯水容量
〇管理者
〇本体着工/完了年
〇QRコード対応サイトHP(無い場合はHPアドレス)
〇ランダム情報(ダムやダム周辺の観光情報など)
〇こだわり技術(ダムに使われた技術的特徴)
このように多くの情報がカードに記されているので、小さなパンフレットと呼ぶことができます。
数ある公共系カードの先駆け
現在、文化遺産カード、全国消防カード、ジオカード、マンホールカードなど、様々な公共系カードが発行されていますが、その流行のきっかけとなったのが、このダムカードです。
国土交通省や農林水産省、水資源機構の管理するダムのほか、一部の自治体が管理するダムなどで作成し、ダム管理事務所やその周辺施設で配布しています。
基本的な情報のみならず、ちょっとマニアックな情報まで紹介されているところに、全国のダムファンの心がくすぐられています。
配布場所などの情報は、国土交通省のページに詳しく載っています。
ダムについて少し勉強してみましょう
ダムの定義
一般的に、水をせき止める本体の高さが15m以上あるものを「ダム」と呼んでいます。
それより低いものは、「堰(せき)」や「ため池」などと呼んで区別しています。
※ダムの高さは、地面の下に埋まっている本体(堤体)の底の部分から一番上(堤頂)までをさします。
ダムの役目
「ダム」には、水害を防ぐために洪水調節を行う(F) 、流水の正常な機能の維持(N)、農業(A)・上水道(W)・工業(I)などのために水をためて使うことや、発電(P)と、いろいろな役割(目的)があります。
その目的を示した記号が“FNAWIP”で、アルファベットそれぞれがダムの目的を意味します。1つのダムでも、複数の目的を持ったダムを「多目的ダム」と呼んでいます。
ダムの種類
ダムの種類は大きく分けると、本体を
◆コンクリートでつくる「コンクリートダム」と
◆岩石や土を積み上げてつくる「フィルダム」があります。
また、それを組み合わせた複合ダム(コンバインダム)もあります。ダムに求められる役割や大きさ、つくる場所の地形や地盤の強さなどによって、さらにいくつかの型式に分かれています。
◆コンクリートダムの分類
アーチ式コンクリートダム・重力式コンクリートダム・バットレスダム・台形CSGダム
◆フィルダムの分類
アースダム・ロックフィルダム
ダムカード初心者の私
バイクでツーリングに出かけることが好きな私は、寺社やお城、そしてダムを巡ることが多いです。しかし特に目的地に定めて行くのではなく、走っているときに標識や看板を見かけて訪ねることがほとんどでした。
ですが2年ほど前、YouTubeでダムカードの存在を知り、それからはカード収集を目的としたダムツーリングに出かけるようになりました。
と言ってもまだ7枚しか持っていませんので、これから積極的に集めて行きたいと思っています。
私が感じるダムの魅力
自然の中では不似合いな人工物としての違和感もありますが、やはりその巨大な威容には感動します。偶然にも放流に出くわせば、感動もひとしおです。
今、私が行ってみたいダムは、
◆黒部ダム
3000m級の山々が連なる中部山岳国立公園内の立山黒部アルペンルートにあります。
見どころはやはり観光放水です。毎秒10t(トン)以上の水が日本一の高さから噴き上げる放水は大迫力です。高校の修学旅行で見ましたが、放水時にきれいな虹がかかります。
◆河内ダム
20年近くの歳月をかけて竣工された国内最大級の重力式コンクリートダム。東京都奥多摩町にあり標高530mに位置しています。多摩川上流域を水源とする集水域の面積は約263km²になります。
◆千刈ダム
神戸市が管理する、大正8年竣工の高さ42.2m、表面が石張りの重力式コンクリートダムです。堤頂に並ぶ17門のスライドゲートは現存するものとして日本最古です。放流時には、石張りの堤体斜面を白く波立った水が流れ落ち、その景観は日本一美しいダムと言われています。
ダムの沼にハマりました
ダムマニアからの「ダムに行った記念となるカードのようなものがあるといい」という発言に、国土交通省から生まれたこのダムカード。
1枚もらうにも時間もお金もかかりそうですね。ハマってしまうとなかなか抜けられないことを「沼にハマる」と言いますが、私はダムの沼にハマってしまったようです。
やれやれ、日本中を旅して集めることになってしまうのかなぁ。