WEBライターの椿れもんです。
「ほんまにアンタは、お尻に火が点かんとやらへん子やなぁ!」
小学生の頃から、私は母にいつもこう言われ続けていました。
夏休みの宿題は、ご想像に違わず、いつも最後にまとめてやるタイプでした。
「今、急いでやらなければならないこと」を後回しにして、「別にそれ、今しなくてもいいよね?」ということに、つい気が向いてしまうのです。本当に困ったものだと自分でも思います。
WEBライターとして、クラウドソーシングでお仕事をさせていただくようになってからも、実は、この癖がなかなか抜けていません。
たとえば、筆が進まず煮詰まった時に、FacebookやTwitterなどに何ということはない投稿をするのって、なんであんなに楽しいのでしょうね。
そして私は、ある時ふと疑問に思ったのです。
納期の迫った記事から順に着手して仕上げていくことが、本当に正しいやり方なのでしょうか。
SNSに、どうでもいいような投稿をしてしまうのは、単なる現実逃避に過ぎないのでしょうか。
今回は、このふと浮かんだ疑問をきっかけに、私なりに考えた「納期ラッシュなライターにこそ、手軽で気儘な投稿をお勧めしたい理由」をお伝えしたいと思います。
急ぎの案件を後回しにするなんて、どうかしてるぜ!?
急ぎの案件を後回しにするなんて、社会人としてどうかしている。
先に急ぎの案件を終わらせてから、いくらでも好きなことをすればいいじゃないか。
おそらく、多くの人はそう言うでしょう。
ただ、一見すると良さそうに思われていることにも、実は落とし穴があるものです。
逆に、一般的にはダメだと思われていることが、意外とそうでもなかったりします。
ありがたいことに、実力以上にたくさんの案件を受注させていただけている私ですが、兼業ライターのため、四六時中、書くことだけに向き合うというわけにはいきません。
限られた時間(主に深夜~早朝中心)で効率よく書き進めるには、高いエネルギー値を常に安定して保っておくことが大切な鍵となります。
しかし、日々の現実に流されて、気分や調子には波があります。
抱えている複数の案件のテーマ、書きやすさ、ボリューム等にもよりますが、スラスラと書ける時もあれば、時間ばかりが過ぎ去り、一向に進まない時だってあるわけです。
そんな時、どんな順番で着手して仕上げていくかが、実はとても大事なのだということを、最近とても感じています。
真面目だからこそ陥る落とし穴
優先順位の付け方について一般的によく言われるのが、「緊急度」と「重要度」を基準にして決める方法。
緊急度と重要度の両方ともが高いものが、最も優先順位が高いという考え方です。
もちろん、書きものについても、ある程度は当てはまるでしょう。
①緊急度高・重要度高
②緊急度低・重要度高
③緊急度高・重要度低
④緊急度低・重要度低
緊急度が高いというのは、すなわち納期が迫っているということ。
一社会人として、約束の期日がある以上、間に合わせることを前提にベストを尽くすのは、当然のことですよね。
ただ、実はそこには、真面目な人が陥りがちな落とし穴があるのです。
「緊急性が低く、重要度が低いもの」は、後回しにしても影響が少ないと言えます。
問題は、「緊急性は低いけれど、重要度の高いもの」です。
これらは、急ぎではないので、ついつい後回しにしがち。
いつも目の前にある、急ぎの案件をこなすことばかりに必死になっていると、「急ぎではないけれど、本当はとても重要なこと」になかなか取りかかれません。
そのため、せっかくの成長・進化のチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
急ぎの案件をスピーディーにこなすには、エネルギー値を上げること
急ぎの案件、つまり「緊急度が高い案件」は、もちろんサッサとこなしてしまえるのに越したことはありません。
でも、期日までに間に合うなら、必ずしも真っ先に手を付けなくても良いと思いませんか?
要は、どこから手を付けようが、最終的にちゃんと間に合えば良いわけです。
そのためには、いかに1つ1つをスピーディーにこなすかが鍵になってきます。
スピーディーにこなすコツは、人それぞれいろいろあると思います。
私がおすすめするのは、好きなことをしてエネルギー値を上げること。
同じ人間でも、いわゆる「ノッている時」とそうでない時とでは、物事にかかる時間が随分と違うものです。
決して急ぎではないし、仕事でもない、取り立てて重要だというわけでもない。
でも、これをすると、気分がとても上がる。
誰にでも、1つや2つ、そういうものがありますよね。
そういった、「これをやると私はエネルギーが上がる!」ということを、我慢せずにやっちゃうのです。
「がんばったご褒美的に後から」ではなく、「景気づけに先に」やっちゃう、そんなイメージですね。
書きものの優先順位の付け方
書くという作業であれば、内容や納期に関わらず精密機械のようにコンスタントに、スピーディーにこなせるというライターなら、何の問題もありません。
でも、ほとんどのライターは、筆が進む時とそうでない時があり、大なり小なりムラがあるものでしょう。
何が自分のエネルギーを確実に上げてくれるのか、それをするためにかかる時間はどのくらいなのか。これを的確に知っておくことこそが、最も重要なことだと私は思っています。
そして、できれば書くことに全く関係のないことではなく、「こういうことを書いている時、私のエネルギーは一番上がる」という「鉄板の書きものネタ」であることが理想的。
そのネタを、スイッチとして脳内に装備しておくイメージです。
① まず、自分のエネルギーを確実に効果的に上げてくれる「鉄板の書きものネタ」から書き始める。
② ①を書いたことによって上がったエネルギーを追い風にして、「緊急度が高く、重要度も高い」案件をガンガンこなす。
③ 急ぎの案件がきれいに片付いたタイミングで、「緊急度が高いけれど、重要度は低い」案件に着手する。
④ ③によって落ちたエネルギーを取り戻すべく、再び①に没頭することでエネルギー値を高める。
⑤ 「緊急度や重要度は高くないけれど、やっておいて損はないこと」にも取り組む。
この順番で優先順位を付けるのがお勧めです。
まとめ:気儘な投稿は、エネルギーを高めてくれるエナジードリンク
私にとっては、Facebookの気儘な投稿が、まさに①にあたります。
人によると思いますが、短文・匿名性を考えるなら、Twitterもピッタリでしょうね。
気軽に簡単に書けるものであればあるほど、効果が高いはずです。
どんなに好きなことでも、落ち気味のエネルギー上げようとしている時に、難しいことをやろうとするのは大変なもの。
だから、納期の迫った案件が残っているのに、気軽に気儘な投稿ができるSNSに連続投稿するのは、決して単なる現実逃避や無駄なことではないのです。
自分にとって、いつどんな時でも確実にエネルギーを高めてくれる「エナジードリンク」のような、気儘に投稿できる「鉄板の書きものネタ」を持っておくこと。
これこそが、納期ラッシュを楽しく効率的に乗り切るコツだと、私は思っています。
もちろん、このベストライターズCaféも、大切なエナジードリンクの1つです。