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小豆島の絶景。副業ライターが夕日から教わった大切なこととは?

小豆島へ出張。絶景との思わぬ出会い

先日、出張で小豆島へ行ってきました。今どきはすごいですね。船にもコンセントにwifiですよ。ビジネスマンに対する船会社の心遣いもありがたく、出張のレポートをまとめていました。

レポートに詰まって、ふと目を外にやると、素晴らしい夕焼けじゃないですか!

レポートの手を止めました。

スマホを充電器から外して(コンセント、ほんとありがとうございます)、反対の客席に移動。
パシャパシャ写真を撮っておりました。

他の乗客は、慣れた船旅なのか、小豆島を堪能して疲れ切ったのか、素晴らしい夕焼けを誰ひとり見ていませんでした。何ともったいない。

そうこうしていると、ひとり写真を撮りまくっているという、私の奇異な行動(ちょっと恥ずかしかった)を見て、夕焼けがきれいなことに気づいた女性2人組がいました。

伝播した感動

女性2人組は「ちょっと、夕焼けきれいじゃん」とか何とか言いながら、階上の展望デッキに駆け上がって行くではありませんか。私は援軍を得た気分になり、後を追っかけました。

「やばい!やばいっ!」って、2人は、まるで出川哲朗のようになっています。私も、「やばいっ!」と心では叫びました。

出川哲朗はボキャブラリーが少ないから、「やばい」しか言えないんじゃなくて、人間、本当に言葉を失うとそんな言葉しかでないんですね。

その後、何人か甲板に上がってきました。私も、赤でもない、オレンジでもない、ピンクでもない、何とも言えない色に染められた空をしばらく見上げて、自分の座席に戻りました。

席に戻っても感動は続いています。隣の席にいたつまらなさそうな顔をしていたカップルに「きれいな夕焼けですよ!」と伝えてあげました。

男性はすぐさま反応して、甲板に駆け上がっていきましたが、程なく降りてきて、彼女に上がってくるように促してました。きっとロマンティックな感じだったんじゃないでしょうか。なかなか降りてきません。「余計なことを言ってしまったかも」とも思っていたので、ちょっとホッとしました。

「甘美さ」が、レポートを進める原動力になった

どうして、夕焼けに感動するのでしょうか。

やはり、一瞬のことですから、桜の美しさのようにはかなく感じることが感動を呼ぶのか、一日の終わりを連想させて少しくノスタルジックになるのか。

どちらもその通りだと思います。

でも、ちょっと気になることがあります。夕焼けの感動のあと、詰まっていたレポートが一気に流れ出し、すぐさま終わってしまったのです。(もうちょっと早く仕上がったら、うどんを食べられたのに)

なぜなんだろうと考えてみると、ヒントは件のカップルにありました。そうです。ロマンティックです。

ロマンティックとは、「現実を離れ、情緒的で甘美なさま」(デジタル大辞泉)だそうです。

きっと2人は現実を離れ、2人きりの世界で甘美な時を過ごしたのではないでしょうか。

ちなみに甘美とは「心地よくうっとりしたきもちにさせること」(デジタル大辞泉)です。かくいう私も夕焼けを見てうっとりしました。

さらに、陽が沈む前の一瞬の何とも言えない色は、私を「空は青いもんだ」という常識的で現実的な考えから引き離したのです。

空がくれたリセットの機会

この“引き離し”が、レポートで詰まっているところからも引き離してくれたのでしょう。その結果、少し離れてみることで違うアイデアが浮かび、レポートが進んだのではないかと思います。

そうです。夕焼けにはリセットする効果もあったのです。夕焼けは私たちに語り掛けてくれているのです。

それは「一日のお仕事ご苦労さま。さあ、しっかり休んで明日への英気を養いましょう。」かもしれませんし、「さあ、もうひと踏ん張りでお仕事を終わらせましょう!」かもしれません。

ややもすれば、だらだらと過ごしてしまうこともある毎日。

夕焼けを見て、リセットしましょう。

イヤなことも、つらいことも、困ったことも。違う見方を夕焼けが教えてくれますよ。

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