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平成最後の3月、尼崎にお城がオープン。在住ライターの「ジョーのある町尼崎」紹介

こんにちは、尼崎市在住のライター、大杉おれんじです。

突然ですが、尼崎市って知っていますか?

そうそう、兵庫県のいちばん東側で、兵庫県やのに市外局番が大阪市と同じ06から始まる市です。

それから、阪神電車の尼崎駅前は、TVのお笑い番組で『大阪のおばちゃんにインタビューする駅』として、ちょくちょく登場します。

その尼崎に、平成31年の3月、お城がオープンします。

場所は、阪神尼崎駅から南東方向にすぐのところ。

地元のビッグニュースやのに、ついつい伝えそびれていました。

尼崎に住んで丸25年の私に、ぜひ、紹介させてください。

目次

尼崎城のオープンは、平成31年3月29日である

オープンは平成31年3月29日、平成の終わりまで、残りひと月しかありません。

旧ミドリ電化の創業者が私財を投じた

家電量販店であるミドリ電化(現在はエディオン)の創業者、安保 詮(あぼ あきら)さんが、創業の地に恩返しがしたい、と私財を寄付してはじまった事業だそうです。

その金額10億円超え。なんて素晴らしいのでしょう。

この尼崎城、尼崎市立中央図書館のとなりに建てられています。

元々は、図書館の大きな駐車場があったところです。

内覧会は3月16日におこなわれた

オープンに先立ち、10万円以上の寄付者などを対象に、内覧会がおこなわれたようです。

注目は2階の「大迫力VRシアター」。幅10メートルのスクリーンに江戸期の尼崎城や城下町の映像が流れ、タイムスリップした気分になれる。3階は畳の間でお姫様や武士などの衣装を身につけられる。4階は市出身の城郭画家・荻原一青(おぎはらいっせい)氏(1908~75)がデザインした「百名城」の手ぬぐいを展示したギャラリー、5階は展望ゾーンになっている。1階は無料で、市の歴史や観光情報を紹介している。(朝日新聞デジタルからの引用、原文まま)

内覧会当日、取って付けたような濠(ほり)には、水が張られていました(笑)。

北西側からのながめの方が美しい

そもそも、中央図書館自体が、模擬復元された石垣の上に建てられています。

阪神尼崎駅側(北西側)からの見た目が、それはそれは美しいです。ぜひ、楽しんで下さい。

これは、図書館のほぼ真北から撮影したものです。

平成と尼崎城の関係 そこにはドラマティックな展開があった

一番伝えたいのはここです。

時系列を調べてみました。

創業者の安保(あぼ)氏が尼崎市と天守閣の再建にかかわる協定を結んだのが2016年。

再建工事の着工日は、2016年12月20日。

平成の天皇陛下の退位される日が発表されたのは、2017年12月1日。

尼崎城が一般公開される日は、2019年3月29日。

2019年4月1日に新元号が発表。

天皇陛下は、2019年4月30日にご退位。

めちゃめちゃドラマティックな展開やと思いませんか?

平成が終わるまさにその寸前に、天守閣が一般公開されるんです。
あくまでも偶然に過ぎません。 しかしながら、ものすごい偶然です。

ひとりで感動してしまいました。

嵐ファンの皆さま必見、すぐ近くに櫻井神社がある

せっかくなので、もう一つ紹介させてください。

尼崎城のすぐ南に「櫻井神社」が存在します。

尼崎城主 桜井松平家の初代、松平信定が祀られているとのことですが、どうやら「嵐」の櫻井翔さんの聖地となっています。

見えにくいかも知れませんが、屋根瓦の先っぽ、賽銭箱、に桜のモチーフがあり、可愛らしいです。

ピンク色…って、後から塗ったのでしょうか(笑)。

写真を撮るためにふらりと訪れたこの日も、ファンとおぼしき女性が数人いました。

コンサートチケットが当たるよう、絵馬で願かけをされるそうです。かないますように、と思わず声がでました。

昔へタイムスリップして愛着が深まる

尼崎城を紹介したいと思い立ち、情報になるものはないかと立ち寄ったところ、尼崎市立中央図書館には、たくさんの資料が並べられていました。

とり急ぎ、薄めの冊子を3冊ばかり借りました。次の3冊です。

『大阪春秋 第58号 特集あまがさき、大阪春秋社発行、平成元年10月』

『尼崎の文学、尼崎市教育委員会発行、平成9年』

『ふるさと -神崎川と小田-、ふるさと発刊実行委員会発行、平成7年』

『尼崎の文学』によると、尼崎には縄文時代から人が住んでいるようです。縄文~弥生~古墳~大和奈良…それぞれの時代のものだと思われる遺跡や古墳、集落跡が見つかっています。

3冊を読んでながめることで、太古から平成初期までの尼崎の歴史を、色んな側面からうかがい知ることができました。

そして、いつのまにかタイムスリップをして楽しんでいました。

ビバ尼崎!

生まれた町ではないけれど、長い間住んでいる町。愛着もますます深まっている気がします。

これをお読みの皆さんも、住んでいる町の色々なことを、どうぞ調べてみて下さい。

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