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フィギュアスケート選手の演技から学ぶ、記憶に残る記事を書くヒント

記録より記憶に残る記事が書きたい、WEBライターの椿れもんです。

運動が苦手でスポーツはもっぱら「見る専」の私ですが、秋冬シーズンの楽しみは何と言ってもフィギュアスケートの大会をテレビ観戦すること。いつもフィギュアスケート選手たちの演技から、たくさんの感動や気づきをもらっています。

今年は3月16日からカナダのモントリオールで開催される予定だった、「世界フィギュアスケート選手権2020」が、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の状況を受けて中止となってしまいました。とても残念ですが仕方ありません。

今回は、世界選手権が開催されるこの時期に書こうと温めていた、フィギュアスケート選手の演技とWEBライターの記事の共通点、そしてWEBライターが記憶に残る記事を書くヒントについて書いてみようと思います。

 

目次

そもそもフィギュアスケートって?

芸術性と技術の融合

フィギュアスケートは、氷の上に図形=figure(フィギュア)を描くようにして滑走することから名づけられた競技です。描かれた図形の精度を競う種目として始まり、19世紀中頃には様々な滑走技術が生み出されました。

1860年代に入り、アメリカの選手が音楽伴奏とともにダンスの動きを取り入れたことで、競技の幅が急速に発展し、現在のフィギュアスケートの原型となったと言われています。

氷上で音楽にのせて行われる繊細で美しい演技には、選曲や衣装も含め、選手の個性を活かした芸術性が凝縮されていて、その世界観に魅了されます。また一方では、採点競技であることから、高速スピンや回転数が多く難易度の高いジャンプなど、技術を競うシビアな側面も合わせ持ったスポーツでもあります。

このバランスこそが、フィギュアスケートの魅力をより高めているように感じられます。

 

種目と構成

フィギュアスケートには、1名で競技を行う「男子シングル」「女子シングル」と、「1人の女性と1人の男性から成る2人組」で行う「ペア」、そして同じく「1人の女性と1人の男性から成る2人組」で行う「アイスダンス」の4種目があり、それぞれルールが異なります。

日本国内で最も競技人口が多く、一般的に馴染みのあるシングル競技では、ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種目を滑走した合計得点で順位が決まります。

 

ショートプログラムは、自らが選んだ音楽の曲想に合わせて、ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素によって構成されたプログラムを滑走します。演技時間は、2分40秒(±10秒)と定められています。

フリースケーティングは、自らが選んだ音楽の曲想に合わせて、原則的に自由な演技です。プログラムに含むことのできる要素を盛り込んだ構成で滑走します。演技時間は、4分(±10秒)と定められています。※いずれも2019-2020シーズンのルールによる。

 

フィギュアスケートとWEB記事との共通点

フィギュアスケートの採点方法

フィギュアスケートの採点は、様々な要素と角度から判定して行われますが、大きく2つに分けられます。

1つは「エレメンツ(技術要素)」と呼ばれるもので、ジャンプ・スピン・ステップなどがこちらに当てはまります。

もう1つは、「プログラムコンポーネンツ(演技構成)」と呼ばれ、スケーティングスキル・トランジッション・ パフォーマンスなどが該当します。

各エレメンツには基礎点が決まっていて、さらに要素ごとに審査員が評価する「GOE(Grade of Execution)」と呼ばれる【「-5」から「+5」の11段階の出来栄え点】を加味して採点されます。

※2019-2020シーズンのルール。

 

WEB記事の評価基準

近年の傾向として、WEBライターが商業ライティングとして受注する記事は、SEO対策を重視されるケースが多く見られます。

SEO (Search Engine Optimization) とは、「検索エンジン最適化」の略語です。

Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンに対して、運営しているWEBページの評価を高め、キーワード検索された時に上位表示されるように最適化するという意味を表しています。

どれだけ見栄えのするサイトを作っても、ユーザーに見てもらえなければ意味がありません。

近年の検索エンジンは、WEBサイトのコンテンツの質を重視しているとされています。

ユーザーにとって価値ある、信頼できる情報を掲載できているかどうかで、検索結果が変わってきます。

 

フィギュアスケートとWEB記事との共通点

スポーツとしてのフィギュアスケート競技には、シビアな採点がどこまでもついて回ります。特に近年は、高難度ジャンプを重視する傾向が見られ、男子だけでなく女子も4回転ジャンプを複数跳ぶ選手が出てきています。

上位にランキングするためには、難易度の高い技を磨き、試合で確実に成功させ、さらに出来栄え点での加点を狙っていかねばなりません。

フィギュアスケートにおいては、これまでも度々ルール改正が行われてきましたが、WEBの世界でもSEO対策のトレンドは日々刻々と変化していきます。検索キーワードでヒットして高いアクセス数につながる記事を書くには、SEO対策を無視できません。時代の変化やマーケットの動向にも、常に柔軟に対応していく必要があります。

常にトップクラスであり続けるためには、高い技術力だけでなく、対応力が不可欠なのです。

 

一方で、フィギュアスケートもWEB記事も、点数やSEO対策だけでは表すことのできない、別の魅力があることもまた真実。

フィギュアスケートでは、大会の最終日に「エキシビション」と呼ばれる演技が披露されます。エキシビションとは、公式記録に残されない試合や公開演技を意味する言葉です。世界大会などの大きな競技会で全ての競技種目が終わった後に開催される、「上位入賞者」たちによって行われます。

ピリピリした緊張感が漂う競技とは異なり、選手たちがリラックスした表情でエンターテインメント性の高い演技を見せてくれるエキシビションを、競技以上に楽しみにしているファンも結構多いのだとか。

 

競技会以外では、華やかな演出と豪華な出演者が魅力の「アイスショー」にも根強い人気があります。

高難度の技を複数こなせて、競技大会で高い点数を叩き出せる選手が、アイスショーで多くの観客を呼べるかは別問題。難易度は決して高いわけではなくても、圧倒的な表現力と独自の世界観で観客を魅了し、会場を満員にする人気選手もいます。

これもまた、WEBの世界にも共通することで、どれだけSEO対策がすぐれていても、その記事がいつまでも人々の記憶に残るかどうかはわかりません。

逆もまた然りで、読めば感動すること間違いなしの記事であっても、キーワード検索でヒットするとは限りません。

どちらが良い悪いではなく、それぞれに良さや特長があります。

 

フィギュアスケートに学ぶ「記憶に残る記事」を書くヒント

そういう意味では、読まれる記事、記憶に残る記事を書きたければ、基礎的な文章力のスキルアップだけでなく、フィギュアスケート演技における「選曲」にあたる「テーマ選定」や「切り口」、「衣装」にあたる「文字装飾や画像」、「演技プログラム構成」にあたる「記事構成」などを、オリジナリティあふれる魅力的なものにする工夫を凝らすのも、有効な方法のひとつです。

このベストライターズCaféへの寄稿記事や個人のブログサイトなどは、受注して書く記事とは異なり、必ずしも技術重視というわけではありません。独特な視点やクスっと笑えるユーモア、私のような毒舌など(笑)。

テーマも文体も自由度が高く、個性を強く前面に押し出すことができるという点では、フィギュアスケートのエキシビションやアイスショーに近い位置づけだと言えるのではないでしょうか。

 

記録に残るか記憶に残るか

記憶に残る名演技 浅田真央 ソチオリンピック FS

今も記憶に残る演技と言えば、2014年のソチオリンピックでの浅田真央選手のFSです。

ショートではまさかの16位スタートとなり、メダル獲得は絶望的となった中、8種類の3回転ジャンプを跳んだフリーでは3位。SPとFSを合わせた結果は6位でした。

惜しくもメダルには届きませんでしたが、世界中から賞賛され、人々の記憶に残る伝説の演技となりました。

★浅田真央 ソチオリンピック FS
https://www.youtube.com/embed/cMKbj9gBTME

 

 

記録と記憶に残る名演技 羽生結弦 平昌オリンピック FS

また、記録と記憶の両方に残る演技と言えば、何と言っても2018年の平昌オリンピックでの羽生結弦選手のFSです。

2017年11月、羽生選手はグランプリシリーズ第4戦NHK杯の公式練習中に転倒し、右足首を負傷してしまいます。オリンピック出場も危ぶまれるほどの重傷でしたが、平昌オリンピックで見事な復活を遂げ、男子としては66年ぶりとなる連覇を達成したのです。

この時のプログラムが、陰陽師に扮する「SEIMEI」でした。

★羽生結弦 平昌オリンピック FS
https://youtu.be/joZmOrknpRE

 

椿れもんの初期の代表作!?

セーフの中のぎりぎりアウト寄りを狙いながら、椿れもんの初期の代表作と呼ばれるような記事を残したい。そんなことを企んで書いたのが、こちらの記事たちです。

WEBライター歴7ヶ月の私が、男を虜にする究極の足を手に入れた方法

兼業ライターが激白、“一晩いくら”で働く女の夜のオシゴト赤裸々話

お蔭様で、初めてお会いする方からも、「あの記事、読みました!」と言っていただける機会が時々あり、本当に嬉しい限りです。

 

まとめ

圧倒的なアクセス数という記録に残る記事は、そう簡単に誰でも書けるものではありません。

それでも、フィギュアスケート選手のように若くして現役引退するのが当たり前の世界とは異なり、ライターは年老いても書き続けることのできる点が恵まれています。チャンスはたくさんあるのです。

もちろん、少しでもアクセス数が伸びるための努力や研究はしながらも、私は人々の記憶に残る記事を目指して文章を書いていきたいと、今あらためて強くそう思っています。

 

 

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