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就活、終活、いつから始める? ~団塊ジュニアのおひとり様ライターが語る、老後を迎える前に始めておくべき「シュウカツ」の話~

WEBライターの椿れもんです。

兼業スタイルと毒舌ライティングに、時々ドキドキするようなセクシーテイストも織り交ぜながら、独自路線を突き進んでいます。

 

突然ですが、「ソロ活」ってご存じですか?

ソロ活とは、自分ひとりで充実した時間を過ごして楽しむこと。

これまでネガティブなニュアンスで語られがちだった、「おひとり様」や「ぼっち」といった言葉とは逆に、ソロ活はひとり時間をポジティブに楽しんでいる、自立した大人のカッコいいライフスタイルを感じさせる言葉ですね。

 

私は、ソロ活という言葉が生まれるよりもずいぶん前から、ひとり時間を積極的に楽しんできた一人です。

ひとり旅はもちろん、ホテルのスイーツビュッフェも、友人と予定を合わせるのが面倒な時は、ひとりでも行きます。

今回は、そんなソロ活ざんまいの椿れもんが、老後を迎える前に始めておくべき大切な「シュウカツ」のお話をしたいと思います。

 

 

目次

ボーッと生きてる奴には、喝だぁっ!!

 

「○○活」だらけの令和時代を生きる私たち

「就活」と「終活」は、平成の時代に一気に市民権を得た言葉の代表的なものですね。

他にも、出勤前の早朝の時間を使って趣味や学びに勤しむ「朝活」、腸をキレイにすることで健康になるという「腸活」、発酵食品を積極的に取り入れる「菌活」、涙を流して泣くことで心身のデトックスをする「涙活」等々、○○活という言葉は本当にたくさん使われるようになってきました。

そうした活動に励むことなくボーッと生きていたら、「あの野球解説者」に喝を入れられたり、「永遠の5歳児」に叱られたりするのかもしれません。

 

就職氷河期に就活生だった私

1974年生まれ、俗にいう「団塊ジュニア世代」の私は、「就職超氷河期世代」でもあります。

私の就活は、約150枚の資料請求ハガキを送ったところからスタートしました。セミナーや説明会に参加しても、筆記試験・面接試験にまで進めるのはごくわずか。本当に大変な時代でした。

 

落とすための暇つぶしなのかと思うような、意味不明の質問や圧迫質問をされることもしょっちゅうでした。

「もし、SMAPのメンバーと結婚するとしたら誰がいい? また、その理由は?」なんて尋ねられたこともありました。それを訊いて何を判断しようとされていたのか、未だに謎です。

 

私はある時期から開き直って、面接官から「最後に何か質問はありませんか?」と訊かれた時には、 “逆圧迫質問もどき” を楽しむことにしていました。

 

<質問その1> 会社のトイレは誰が掃除していらっしゃるのですか?

質問の意図

かつて利用していた某健康食品会社の会報には、社長が自らトイレ掃除をしていると書かれていました。

そこで、何の関係もない他の会社でも、この質問をすることによって、どんな会社なのかを垣間見ることができるかもしれないという思いから、聞いてみたかったのです。

 

<質問その2> 避難訓練はされていますか?

質問の意図

たとえ天職と思えるような仕事に出会ったとしても、私は職場で死にたくない

防災意識の低い会社はご免こうむりたい。そんな思いで、真剣に質問していました。

 

こんなささやかな抵抗のような形で憂さ晴らしをしていた私ですが、苦労して手に入れた内定も反故にされ、その後もバブル世代の先輩とは天と地ほど違う、貧乏クジ世代として生きることを余儀なくされたのでした。

 

私の波乱万丈な職歴については、こちらの記事に詳しく書いていますので、よろしければぜひお読みくださいませ。

 

兼業ライターが語る、WEBライターと相性の良い意外な職種3つ

https://kansaiwriter.work/howto/post-1809

 

現代の「シュウカツ」事情

 

就活と終活に悩む大学生

私から見たら羨ましすぎるほど、売り手市場と言われて久しい昨今の就活市場ですが、今の学生さんの悩みは、実は「終活」なのだとか。

「就活」の誤変換ではありません。

その悩みの理由を知るためのキーワードが、「オワハラ」。オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略で、内々定を出した学生に対して、早く就職活動を終えるようにと、企業側が強制することを意味しています。他社の選考を辞退することを交換条件として、内々定を出すというケースも含まれます。

 

そんな売り手市場ならではの悩みを抱えた学生さんは、「終活」つまり「就職活動を終えるための活動」をしなければなりません。入社の意思がある企業以外に内定辞退の連絡をするという、気が重くエネルギーが必要な活動が待っているのです。

贅沢な悩みにも思えますが、これはこれで大変ですね。

 

VIO脱毛に走るミドル世代の終活

草食系男子という言葉の認知度がすっかり高くなった現代、若者よりも中高年男性の方が肉食系だなんて言われますが、近年、VIO脱毛に励むオジサマ、オバサマが増えているってご存じでしたか?

今以上にもっとスベスベお肌になってモテたい! といった話ではありません。もちろん、煩悩を断ち切り、髪を剃って仏門に入るなどという話でもありません。いわゆる「アンダーヘア」の脱毛です。

 

私は、最近とある介護系の記事をたまたま目にして知ったのですが、脱毛に励む理由を知って大きな衝撃を受けました。

もし自分が病気や加齢等で寝たきりになったとしたら、家族やヘルパーさんに下のお世話をしてもらうことになる。その時の負担を軽くするため、なのだそうです。

おむつ交換をする際に、アンダーヘアについた尿や便を取り除くのは、介護者にとって大きな負担になります。

また、介護される側にとっても、不潔な状態が続くことで痛みやかぶれが酷くなるのは、とてもつらいことです。

 

レーザー脱毛は、アンダーヘアが黒いうちでないと、じゅうぶんな効果が得られないそうで、本当に介護が必要な年齢になってからでは遅いと、特に女性が積極的なのだとか。新しいタイプの「意識高い系」かもしれません。

従来の美容目的ではなく、気遣いと思いやりで行われる、介護脱毛とも呼ばれるこうした脱毛は、私たちに終活や介護について、新しい気づきと視点を与えてくれますね。

 

就活と終活の間には、もうひとつの大切なカツがある

就活と終活の間にあるのは…?

就活は終えた、終活にはまだ早い。

そんな、人生において最も脂が乗っている働き盛りの世代には、もうひとつの大切なカツがあります。

婚活だと思った方、残念でした。ハズレです。

未婚・既婚に関係なく、今から取り組んでおかなければ、晩年になって様々な苦労をすることになるかもしれない、大切なカツ。何だと思いますか?

 

日本三大シュウカツ!?

日本人は、日本三大○○のように、何でも3つにまとめて話をするのが好きですよね。

例えば、日本三景と言えば、松島、宮島、天橋立。

私もWEBライターとして、三大○○の記事を書かせていただくお仕事が時々あります。

 

また、三大○○以外にも、結婚式のスピーチの定番フレーズとしておなじみの、「3つの坂」と「3つの袋」というのもありますね。人生の3つの坂は、「上り坂、下り坂、まさか」。そして、結婚生活に大切な3つの袋は、「お袋、給料袋、堪忍袋」だそうです。

 

ちなみに、結婚に全く興味がなく、婚活など一切したことのない私は、

 

妻が大切にすべき3つの袋は、夫の「胃袋・玉袋・お袋」

 

だと、この記事を書くために調べるまで、本気で思い込んでいました。

合っているのは「お袋」だけ。お恥ずかしい限りです。

いえ、別に無知の言い訳をするつもりはありません。でもね、ちょっと言わせてください。

 

イマドキお給料は銀行振込で、給料袋を見る機会はめったにないし、年中無休で簡単にキレまくる人だらけで、「堪忍袋」なんて言葉自体が通じなくなりつつあるご時世じゃないですか。

だったら、旦那さんが寄り道するよりも真っすぐ帰りたいと心から思えるように、毎日おいしいものを作って、時々ドキドキするほど気持ち良くしてあげる、そんな奥さんを目指した方が絶対うまくいくと、私は思うんですけどね。

既婚・未婚問わず、世の男性の皆さま、いかがでしょうか?

 

結婚式に呼ばれる機会が少なく、スピーチを頼まれた経験もないので、これまで失笑を買うことも会場を微妙な空気にすることもなく生きてこられたのが、不幸中の幸いだと思っておきます。

 

第3のシュウカツ

人生100年時代に必要なのは、「集活」

話が横道に逸れすぎましたので、シュウカツの話に戻します。

社会人のスタートを切るための「就活」と、人生のエンディングの準備としての「終活」。この2つの「シュウカツ」の間に、もうひとつ大切なカツがあると、私は常々思っています。

それは、「集活」です。

 

人生100年時代と言われる今、100歳以上の人口は約7万人です。2050年には、50万人を超えると予測されています。核家族化、単身世帯の増加等によって、孤独が引き起こす様々な問題が社会課題となっています。

特に、男性は女性と比べ、家庭と職場以外での人間関係が乏しい傾向が強いと言われます。

若いうちにプライベートな人間関係を広げてこなかった男性の高齢者は、社会的に孤立してしまいがち。

昔は「濡れ落ち葉」、今は「ワシも族」などという言葉で揶揄されるように、一人で出かけたい場所がなく、家で留守番も嫌な旦那さんは、奥さんの外出にくっついて行っては迷惑がられる、なんていう話もよく耳にします。

 

年を取ってから急に友達を作るのは、そう簡単なことではありません。

楽しくおしゃべりしたり、お茶を飲んだり、同じ趣味に打ち込んだり、程よい距離感で安心して交流できる人との繋がり、ご縁を若いうちからしっかりと紡いでおくことが、とても大切なのです。

 

群れるのではなく、集う仲間を

おひとり様バンザイ、ソロ活を絶賛エンジョイ中の私ですが、別にいつも一人がいいと思っているわけではありません。飲み会も好きだし、グループでの活動だって楽しみます。

ただ、私が苦手なのは「群れる」こと。

群れるとは、多くの同類のものが一所に集まることだと辞書に書かれています。

一方、同じ目的をもって人々が寄り集まることを、「集う」といいます。

 

つまり、「群れる」と「集う」の違いは、そこに集まっている人々に「同じ目的」と「多様性」があるかどうかということになるわけですね。

昭和の時代には当たり前のように見られた、多世代が自然に交流するできる地域のお祭りなどは理想的な集活だと言えるかもしれません。

時代と共に、血縁関係だけでなく、地域の繋がりも希薄になってきていますが、同じ興味関心を持った異世代との交流を積極的に持つことで、孤独にならずに済むのではないでしょうか。

 

まとめ

 

時に親子以上に年齢差のあるような、異世代の友達を持っていることが、カッコイイ大人の証。

未婚・既婚に関係なく、血縁よりも仲間縁。そう思えるような社会って、理想的だと思いませんか?

そんな社会を実現するためには、私を含めた団塊ジュニア世代が中心となって、高齢世代と若者世代を繋ぎ、昭和と平成のイイとこ取りをしながら、活発な交流を生み出す架け橋となることが重要な鍵になる。

私はそう思っています。

若者は就活、高齢者は終活と決めつけて分断するのではなく、世代を超えて「第3のシュウカツ」を共に楽しむ未来を創造するため、これからも微力ながら発信していきます。

 

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